格付別一覧

格付:AAA

血と黄金 原作:田中光二(FMアドベンチャー)

テレビ番組の打ち上げの席で、テレビレポーター・風早真希は、映画プロデューサー・葛木鉄太郎から声を掛けられる。若くして映画界に旋風を巻き起こしていた葛木は、メキシコの麻薬事情を報じた真希のレポートに感動したという。確かに、ある事情から、あのレポートは真希にとっても特別に力の籠ったものだった。そして葛木は真希にある提案をする。世界最大の麻薬密造地帯である「黄金の三角地帯」。すなわちタイ、ビルマ、ラオス国境の山岳地帯における麻薬生産の実態をリポートするロケに同行して欲しいというのだ…
格付:AA

赤と黒(第二部) 原作:スタンダール(青春アドベンチャー)

19世紀のフランス。学問での立身出世を目論む平民出身の青年ジュリアン・ソレルは、恩師ピラール神父の取り計らいにより、フランスを代表する大貴族ラ・モール侯爵の秘書となる。金持ち達を征服すべき対象として嫌悪しながら、華やかな社交界にも馴染んでいくジュリアン。ラ・モール侯爵の信頼も得て順風満帆と思えたが、侯爵の娘マチルドと親しくなったことにより、再び波乱が起き始める。
格付:AAA

赤と黒(第一部) 原作:スタンダール(青春アドベンチャー)

フランス革命から40年。王政復古によりフランスはまた階級社会に逆戻りしていた。貧しい材木屋の息子ジュリアン・ソレルは、明晰な頭脳と美しい顔、そして金持ちに対する激しい敵愾心を持つ青年であった。そんな彼の憧れの存在はナポレオン。しかし、ナポレオン時代のように軍人として世に出ることはできないと悟った彼は、教会での立身出世を夢見て学問にはげむ。そして、その地方随一の俊英と呼ばれるまでになり、有力者である地方貴族レナール氏の子供たちの家庭教師となるのだが、そこでレナール氏の若き奥方に出会ってしまうのだった。
格付:A

チョウたちの時間 原作:山田正紀(青春アドベンチャー)

中学校教師・新介の前に、ある日、黒服の男が親しげに近づいてきた。その男の誘いに乗り、故郷の村へと出かける新介。そしてその新介と男を“純粋時間の海”から見つめる一組の男女がいた。この男女、“シン”と“マヤ”は何者なのか。そして、20世紀初期のイタリアに実在した、若き天才物理学者エットーレ・マヨラナとの関係は?時間と空間を超えた人類の尊厳を掛けた戦いが始まる。
格付:A

狩人たち 原作:薄井ゆうじ(青春アドベンチャー)

「1990年代の5月の日本」の設定で環境が管理された実験都市ドームシティ・タヒチ。そこは、物流パイプを除くすべてが、半透明のエアウォールで外界と完全に遮断された無菌の閉鎖空間だった。この管理社会で産まれた最初の人間である妹尾樹林(せのお・じゅりん)は、ある日、外の世界から来た黒髪の少女と、野生のマウスに出会う。この世界には存在しないはずの少女とマウスは何を意味するのか。人間はなぜこのような閉鎖都市をつくったのか。樹林と彼の仲間である若者集団「狩人」、そして外への脱出をもくろむ密売屋と謎の老人とともに、この都市の謎を探り始める。
格付:B

女たちは泥棒 原作:半村良(FMアドベンチャー)

フランス料理店「リトリート」に集う4人の男女。「リトリート」と貴金属商のオーナーを兼ねる初老の紳士・堂島。およそソムリエとは思えない巨漢の偉丈夫・渋田。女性を虜にせずにはいられないハンサムの谷本。そして谷本を師匠と慕う美女・加奈子。彼らには人に知られていけない裏の顔があった。そう、彼らは日本でも指折りの泥棒。まさにプロフェッショナルと呼ぶにふさわしい現代の盗賊なのだ。
格付:AA

謀殺の弾丸特急 原作:山田正紀(アドベンチャーロード)

1987年2月、東南アジアの小国アンダカムの首都プノンダンを1本の列車が旅立つ。列車をひくのは“貴婦人”と呼ばれる汽車C57。二等客車がなく一等客車と5両の貨車だけの異様な編成のその列車は、プノンダンからタイへと向かう日本人の観光客向けの特別列車だった。この列車に乗り込むのは、ツアーコンダクター吉岡晶子のほか、6人のツアー客。恋人であるアンダカム陸軍のティヴ大佐との別れを予感していた晶子にとっては、今回は特別の気持ちで迎えた出国だった。しかし、列車が乗せていたものはこのツアー一行の7人だけではなかった。及川という名の現地ホテルに勤めていた日本人、そしてアンダカムの政権を揺るがす、ある重要物件が撮影されたフィルム...国家機密を巡る陰謀に巻き込まれた素人の日本人8人。国軍やゲリラを相手にした決死の逃避行が始まる。
格付:B

不思議屋図書館 作:安形眞司ほか(青春アドベンチャー)

全部で8作品制作された「不思議屋シリーズ」。先日他界された名声優・永井一郎さんを案内役とするオリジナル短編集企画ですが、その第7作目として制作されたのが、本作品「不思議屋図書館」です。
格付:A

ベルリンの秋 原作:春江一也(青春アドベンチャー)

チェコ事件の最中に最愛の女性カテリーナを失い、失意のうちにプラハを去ってから約4年が経過した1973年。日本の若き外交官・堀江亮介の新しい任地は、東ベルリンと決まった。命じられた仕事は、新たに設けられることになった、在東ドイツ日本大使館の開設準備。しかし東ベルリンで待っていたのは新しい仕事だけではなかった。カテリーナの娘シルビアもまた美しく成長して堀江を待っていたのだった。
格付:AA

プラハの春 原作:春江一也(青春アドベンチャー)

1967年、チェコスロバキア社会主義共和国。在チェコスロバキア日本大使館に勤務する27歳の若き外交官・堀江亮介は、休暇で赴いたウィーンからプラハに戻る途中の路上で、カテリーナとシルビアという東ドイツ人の母娘と出会う。折しも「プラハの春」と呼ばれることになる改革運動の最中にあったチェコスロバキアで、西側・東側という政治的立場を越えて、惹かれあっていく亮介とカテリーナ。しかしやがて、国内の改革派の勢いは急拡大し、東側諸国はチェコスロバキアの改革を危険視し始める。そして、歴史の歯車は、ふたりの運命をも巻き込んでいくのであった。後の世に「プラハの春」と呼ばれることになる民主化運動の隆盛と挫折を、若き外交官の愛と別離を交えて描く。
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