2023-07-14

格付:A

ミシンの音色を、もう一度 作:清水有生(FMシアター)

唐津の不動産会社からかかってきた突然の電話は、父の死を伝えるとともに彼の店の片付けの依頼するものだった。 3歳の時に母と一緒に唐津を離れてから30歳の今まで父とは一度も会っていない。全く身内には思えない。 しかし、父に身寄りがないのであれば仕方がない。 幸か不幸か10年勤めたアパレルメーカーを丁度退職したところで時間もあった。 仕方なく赴いた唐津でみどりを待っていたのは、父の遺したミシンと遺品リメイクの仕事。 そして、思いがけない出会いと再会だった。
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