スラップスティック

格付:B

アイム・アン・エンジェル 作:田中理恵(ふたりの部屋)

わたし、天使!… 実は見習いだけど。 でも、人助けをして、課題の卒業レポートさえ提出すれば一人前の天使になれるの。 どこかに助けを求めている人間はいないかしら? あっ、あそこに故障した車が止まっている!
格付:A

百八つの人助け 作:鈴木絵麻(FMシアター)

人前で話すことが極端に苦手なコウヘイがこのゼミを選んだのは、レポートさえ提出すれば単位がもらえると聞いたからだ。 しかしゼミで一言も話さなかったコウヘイに対して教授は単位取得のために条件を付けてきた。 それは、余命1カ月だと思い込んでいる親戚のお嬢さん(いとこの娘)に、病気になんてかかっていないことを理解させること。 ゼミとは何の関係もないではないか!パワハラだ!アカハラだ!…という思いはあれど、就職のためにグッとこらえることにしたコウヘイだったが、彼の目の前に現れた「お嬢さん」はなんと40過ぎの中年女性だった。 しかも彼女はコウヘイに向かって即座に言い放ったのだ。 「グズグズしている暇はありません。さあ始めましょう!」 あの~何を? 「人助けです!」
格付:C

ウェディング・ウォーズ 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

ある時、日本を襲った原因不明の遺伝子異常のせいで、日本では女性が生まれなくなってしまった。 そして、この10年でついに日本の男女の比率は4対1に、20代後半に限っては100対1になってしまった。 男性にとっては史上空前の結婚難、女性にとっては超売り手市場。 当然、ごく普通のサラリーマン、顔も財産も普通である猪川(いのかわ)と結婚しようなどという奇特な女性がいるわけもない。 しかし、そんな猪川の女運が急に好転を始めた。 真澄(ますみ)という美女と懇ろな関係になってしまった。 しかし、この真澄という女、何だか色々と訳アリのようなのだが。
格付:AA

お父さんの会社 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

1996年。人類はついに完全なる仮想空間を実現した。 コンピューターネットゲーム「カイシャ・クエスト」のプレイヤーの一人である村田。 仮想の会社世界を満喫していた彼は、ある日、奇妙なことに気が付く。 それは、自分がゲーム内でつくった資料が、現実世界の販売会議で使用されていること。 そして、様々なプレイヤーが残業疲れを癒すためのささやかな娯楽としてプレイした内容が、主催者の手によって現実社会における換金手段として用いられていること。 それが、このゲームの恐るべき全貌であった。 村田は、いち早くこのゲームの“真実”を受け入れ、この真実に気づいた他のプレイヤーとともに、終わりの見えない死闘に身を投じていく……。 そう、この時から、村田にとってカイシャ・クエストはゲームであっても、遊びではなくなったのだ。 ……「ソード・アート・オンライン」のファンの皆さま、関係者の方々、ご容赦を。
格付:A

くたばれ!ビジネスボーグ 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

元詐欺師の大友が経営する「大友人材派遣有限会社」は、社員4人の小さな会社だ。 しかし、その4人は精鋭揃い。 天藤・麗子の美男美女コンビに、異常な記憶力の持ち主・後藤、そして数学の天才・菅谷。 これだけの人材が揃えば会社は順風満帆…のはずだったのだが、身体の一部をビジネス用に改造したサイボーグ人材(=ビジネスボーグ)の開発により状況は一変。 ビジネスボーグのあまりの有能さに、生身の人間ばかりの大友人材派遣有限会社はあれよあれよという間に、開店休業状態になってしまったのだ。 そんな中、大きなビジネスチャンスが舞い込んできた。 送電システムのトラブルにより、3日間、ある銀行の全てのコンピューターとサイボーグ部品が停止することになってしまったのだ。 早速、生身の人材による銀行業務の代行サービスを売り込みに出かけた大友だったのだが…
格付:B

絶句 原作:新井素子(ふたりの部屋)

あたし、新井素子は小説家志望の大学生。 新人賞に応募するための小説を書いていたら、あたしの書いている小説の登場人物達が目の前にあらわれたの。 完全無欠のヒーロー一郎、ミスターレディの拓、人の恋心を自由に操れるアモール、言語学の天才・信拓、そして人猫と吸血鬼の混血の美弥。 みんな、あたしの設定そのままの姿だし、設定どおりの特殊能力も使えちゃう! どうも、あたしは紙に書いただけで超能力者を量産できる、世界的なVIPになっちゃったみたいなの。 一体どうしたらいいの~
格付:B

愛のふりかけ 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

深刻な食糧危機と細菌性のドラッグ“ブラッグ”の蔓延に見舞われた日本は厳密な管理社会になっていた。 その中では全国民は「全国民総合重要度」により生き残りの優先順位を決められ、重要度の上昇に汲々としていた。 そんなある日、無職の独身男である宗一は、就職の面接で訪問した官庁で、面接官に皮肉を言って重要度の順位が大幅に下落してしまった。 焦った宗一は、製薬会社に勤める兄と組んで、“ブラッグ”の特効薬の密造を思いつくが…
格付:A

二役は大変! 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

俺の名前はアート・ドッジ。 ニューヨークで、グリーティングカードつくるちっぽけな会社を経営している。 自分で言うのも何だが、誘惑に弱く、欲望に忠実な性格だ。おまけにお調子者でもある。 ある日、リズという気の強い美人と一夜を共にした俺は、彼女が一卵性双生児の片割れであることを知り、例によって調子に乗って、自分も一卵性双生児だという嘘をついてしまった。 言い訳もするのも面倒くさい。 だから、リズとは早々に別れるつもりだったが、ある日、リズとその双子の妹ベティがカーナー家という大富豪の遺産相続人であることを知ってしまった。 何とか上手く立ち回って、大金をせしめることは出来ないものだろうか。
格付:A

赤川次郎の天使と悪魔 (アドベンチャーロード)

お人好しの刑事・吉原丈助のものに、研修中の天使マリ(マリア様のマリ)と、落ちこぼれ悪魔のポチ(人間界では犬の姿をしているためポチ)がやってきた。 早速、丈助が担当することになった殺人事件を解決するために、天使と悪魔のコンビが大活躍を…しているのだか、いないんだか…
格付:A

サンタクロースが歌ってくれた 原作:成井豊(青春アドベンチャー)

大正5年9月。浅草十二階で出会った芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)。 ふたりはコンビを組んで素人探偵となり、謎の大盗賊・黒とかげと対決することになる。スリルとサスペンス、愛と友情に満ちた物語の始まりだ! …これは、僕、高校教師で演劇部顧問の成井が、演劇部の高校生のために考えた新しい演劇のシナリオだ。 自分としてはそれなりの傑作になる予感はある。でも、筆は一向に進まない。 もう、年末のクリスマスイブだというのに完成したのはたったの4ページ。 それでも気を取り直してワープロに向かっていると、突然、ワープロが不思議な動作を始めた。 そして、どこからともなく聞こえてくる登場人物達の声。 そんな馬鹿なと思っていたのもつかの間、突如、大音響とともに何かが爆発し、僕のシナリオの登場人物達が、目の前に現れた!
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