スラップスティック

格付:B

踊る黄金像 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

ニューヨーク子のジェリー・マネリーは、空港で荷物の運び屋をしている。 運び屋と言っても、警備の目を盗んで、他人の荷物を勝手にちょろまかすのが仕事だ。 仕事は順調。 最近は、“その筋”の得意先からの依頼で、特定のブツを回収する仕事も増えた。 その日、ジェリーが盗んできたブツも、ある得意先の依頼によるものだった。 しかし、依頼主のヘマで、違うブツを回収してしまった。 依頼主のミスなので、ジェリーに責任はない。 依頼主も「忘れてくれていい」と言っている。 しかし、依頼主の態度が何かおかしい。 独自にブツの正体を調べ始めたジェリーは、回収するはずだったものがアステカ文明の秘宝“踊る黄金像”だということを知る。 一攫千金のチャンス到来! 大金をせしめるためには、16体の黄金像の中から本物を探さなければならない。 依頼主を出し抜いて16体も調べるためには、とにかく急がなければ! “Gotta Hustel!”(ガッタ、ハッスル!)
格付:C

二分割幽霊綺譚 原作:新井素子(ふたりの部屋)

斎藤礼子(のりこ)21歳。 第13あかねマンションの2階に住むどこにでもいる美大生…ではない。 実は礼子は中学2年生の時に仮性半陰陽であることがわかるまでは礼朗(のりあき)という男性として生きていたという特殊な経歴の持ち主だ。 今でも肉体的には女だが精神的には男のままだ。 そして、彼女の住んでいる第13あかねマンションも普通のマンションではない。 なぜか良く人が消えるし、部屋のドアを開けたら新宿駅のプラットホームだったこともあった。 そんなある日のこと。 いつものとおり第13あかねマンション2階の自分の部屋で目が覚めた礼子は、窓のすぐ外まで土が盛り上がっているのに気がつく。 また、何か妙なことが始まったらしい…
格付:B

三匹のおっさん 原作:有川浩(青春アドベンチャー)

キヨは60歳で勤めていた会社の定年を迎え、長年勤務した会社の子会社が運営する近所のゲームセンターに再就職した。 時間は有り余っているが、気力、頭脳ともにまだまだ現役。 剣道の達人で腕っ節にも自信がある。 このまま楽隠居なんてガラじゃない。 そんなときに、近所の居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲと工場経営者ノリから、一緒に近所の夜回りをしないかと声をかけられる。 幼い頃に近所の悪ガキ三人衆として名を馳せた三人が、町内の平和を守るため、再び立ちあがろうというのだ。 「三匹の老人」、いや自称「三匹のおっさん」として。
格付:C

有頂天家族 原作:森見登美彦(青春アドベンチャー)

京都の街には人に化けたタヌキと天狗が暮らしている、そんな世界の話。 主人公の下鴨矢三郎は京都の大学に通う大学生、ではなくて大学生に化けて人間界に紛れ込んでいるタヌキ。 タヌキたちはおもしろおかしく生きることが信条。 京都のタヌキのニ大勢力たる下鴨家と夷川(えびすがわ)家のタヌキたちが、アホウの血の強からしむるところ、天狗や人間を巻き込んで大騒ぎを巻き起こす。
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