格付:A

おいしいコーヒーのいれ方Ⅳ~雪の降る音~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

父・政利の急な呼び出しで、父の単身赴任先である福岡へと向かうショーリ。政利の爆弾発言で頭の中は混乱気味だが、福岡へはかれんと一緒に行くことになり、少し浮かれ気味でもある。そんなショーリを福岡で待っていたのは、照れ気味の父と、もう一人、意外な人物だった。ショーリとかれんの2度目の夏は終わりを告げ、季節は秋、そして冬へと巡っていく。
格付:AA

大黒屋光大夫 原作:吉村昭(特集オーディオドラマ)

思えば、信じられないほど遠くへ来たものだ。伊勢の白子の一介の船頭に過ぎなかった、この大黒屋光太夫が、ロシア帝国の首都ペテルブルグにいるのだ。船を失い、紀州様から託された大事な船荷の米も失った。そして、出港時には16人いた部下達も、長い漂流と放浪の果てに次々と死亡し、先日、九右衛門が死亡した今となっては、庄蔵、小市、新蔵、磯吉の僅か4人だけになってしまった。船頭としての責任を痛切に感じる。しかし私はここで下を向くわけにはいかない。日本に帰るのだ。生き残った全員を連れて日本へ帰るのだ。そのためには、もうこの国の皇帝に直訴するしかない。この国で出会えた最良の人物、ラックスマンの助力もある。女帝エカテリーナ二世と面会して何としても帰国の許可を取り付けるのだ。
格付:AAA

おろしや国酔夢譚 原作:井上靖(アドベンチャーロード)

江戸時代中期の天明2年。千石船・神昌丸は、船長(ふなおさ)大黒屋光太夫を始めとした17人の船員を乗せて伊勢の白子を出帆した。しかし、江戸に向かう途中で嵐に遭い舵を失い、8カ月にも及ぶ苦難の漂流をすることになる。そしてようやく漂着した陸地も、遙か北方のロシアの孤島であった。絶望的な状況のもと、懸命に日本へ帰る方策を探る光太夫達だが、運命は彼らに更なる流転を要求する。カムチャッカ、ヤクーツク、イルクーツク、そして帝都ペテルブルグ。鎖国の時代に、不屈の闘志で広大なロシアを横断した大黒屋光太夫の数奇な運命を追う。
格付:AA

渚にて 原作:久世光彦(青春アドベンチャー)

中学2年生から高校1年生までの少年少女を乗せたクルージング・スクール。彼らが乗り込んだ船は、カリブ海の島々を巡り、順調に帰国の途にあったのだが、急な暴風雨に見舞われ座礁してしまう。救命ボートに乗りあわせた、冬馬、カスミ、宗近、黒木、金原の5人は何とか嵐の海を乗り切り、漂流の末、無人島とおぼしき島に辿り着く。この島で、5人にどのような運命が待ち構えているのか。
格付:A

サンタクロースが歌ってくれた 原作:成井豊(青春アドベンチャー)

大正5年9月。浅草十二階で出会った芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)。ふたりはコンビを組んで素人探偵となり、謎の大盗賊・黒とかげと対決することになる。スリルとサスペンス、愛と友情に満ちた物語の始まりだ!…これは、僕、高校教師で演劇部顧問の成井が、演劇部の高校生のために考えた新しい演劇のシナリオだ。自分としてはそれなりの傑作になる予感はある。でも、筆は一向に進まない。もう、年末のクリスマスイブだというのに完成したのはたったの4ページ。それでも気を取り直してワープロに向かっていると、突然、ワープロが不思議な動作を始めた。そして、どこからともなく聞こえてくる登場人物達の声。そんな馬鹿なと思っていたのもつかの間、突如、大音響とともに何かが爆発し、僕のシナリオの登場人物達が、目の前に現れた!
格付:B

不思議屋薬品店 作:北阪昌人ほか(青春アドベンチャー)

新進気鋭の脚本家10人が、オリジナルラジオドラマを競作する「不思議屋」シリーズ8作品中の1作です。本ブログでは「不思議屋」シリーズの作品は、「不思議屋料理店」(2007年)に続き2作品目の紹介です。
ゆるゆるつながり

機動戦士ガンダム出演者つながり

【特集:青アド・ポーカー④】機動戦士ガンダム出演者つながりこの特集は、NHK-FMで放送しているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」の各作品の出演者や原作の緩やかな関係をポーカーの役になぞらえて紹介しようというトリビア的なコーナーです。今...
折々の記録

1年たちました

お蔭さまで、平成24年9月24日に初めての記事記事「はじめに」をアップしてから、1年を迎えることができました。最初に紹介した作品は9月25日アップの「北壁の死闘」。その後、平成25年9月22日アップの「仮想の騎士」まで合計146作品を紹介で...
格付:A

仮想の騎士 原作:斉藤直子(青春アドベンチャー)

1751年、ルイ15世統治下のフランス。剣の達人デオン・ド・ボーモンは、王弟コンティ親王に仕える美貌の騎士である。最愛の人・クリスティーヌとの身分違いの恋を叶えるために、どうしても出世したいデオンは、密命を帯びてロシアへと渡る。しかし、そこで身分を隠すために女装をしたのが運の尽き。ロシアでの外交交渉は上手くいったものの、デオンは、ロシアで男と女の2役を使い分けなければならなくなってしまう。折しもフランスでは、謎の男・サン・ジェルマン伯爵や、庶民出身の野心家で王の愛人であるポンパドゥール侯爵夫人、そして、イノセントではあるが意外ととんでもない怪人物であるルイ15世などが暗躍をしている。一方、ロシアでも、女傑である皇帝エリザヴェーダ、切れ者の宰相ベスドジェフ、古臭いフランス語でデオンを煙に巻く副宰相ヴォロンツォーフなどの、一癖も二癖もある連中が蠢いている。デオンは、陰謀渦巻く国際社会を無事に生き抜くことができるのか。そして謎の男・サン・ジェルマン伯爵の真の目的とは何なのか。
格付:B

踊る黄金像 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)

ニューヨーク子のジェリー・マネリーは、空港で荷物の運び屋をしている。運び屋と言っても、警備の目を盗んで、他人の荷物を勝手にちょろまかすのが仕事だ。仕事は順調。最近は、“その筋”の得意先からの依頼で、特定のブツを回収する仕事も増えた。その日、ジェリーが盗んできたブツも、ある得意先の依頼によるものだった。しかし、依頼主のヘマで、違うブツを回収してしまった。依頼主のミスなので、ジェリーに責任はない。依頼主も「忘れてくれていい」と言っている。しかし、依頼主の態度が何かおかしい。独自にブツの正体を調べ始めたジェリーは、回収するはずだったものがアステカ文明の秘宝“踊る黄金像”だということを知る。一攫千金のチャンス到来!大金をせしめるためには、16体の黄金像の中から本物を探さなければならない。依頼主を出し抜いて16体も調べるためには、とにかく急がなければ!“Gotta Hustel!”(ガッタ、ハッスル!)
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