格付:B

レディ・トラベラー1920 作:小林雄次(青春アドベンチャー)

冒険家として世界を渡り歩いた叔母のバーバラ・マーキュリーは他界から1年たった今でもジュリーのアイドルだ。 大英博物館でアシスタントキュレーター(学芸員)をしているのも叔母をリスペクトすればこそだ。 だけどジュリーの本当の夢はキュレーターではない。 伯母と同じようにジャングルを旅し、川でヒルに血を吸われ、凶暴なワニと戦い、人肉を食べる恐ろしい部族とも交流すること。保護者である叔父は許してくれないけど。 でもジュリーは見つけてしまったのだ、叔母の残した手記を。 そこには叔母がオランダ領東インドにあるジャクラ島で体験した「私の生涯、最も印象深い旅」について書かれていた。 巨大な翼、真っ赤に光る目、鋭い牙、長いしっぽ、見上げるような巨体をもつ、伝説に言うドラゴンそのものの怪物に出会ったというのだ。
格付:AA

レヴォリューションNo.3 原作:金城一紀(青春アドベンチャー)

高校1年の生物の授業だった。 ドクター・モローこと、生物教師の米倉が放った一言が僕たちの脳天を直撃した。「君たち世界を変えてみたくはないか」 「世界」を「変える」? 一体なにを言っているんだ? それは変えたいさ。 でも誰もが認めるオチコボレ男子校、地域住民は脳みその腐った死に損ないという意味で「ゾンビ」と呼ぶわれわれがどうすれば世界を変えられるというんだ。 言っておくが僕たちは頭が悪いから、ちゃんと説明してもらわないとわからないぞ。 「要は勉強のできる遺伝子を獲得すればいいんだよ」 それってつまり…早い話がナンパか! よし、都内屈指のお嬢様学校・聖和女学院の学園祭に潜入だ。
青春アドベンチャー

2021年の青春アドベンチャー一覧

【2021年放送の青春アドベンチャー総括】 2021年の1年間に間に青春アドベンチャーで放送された作品は全28作品で、そのうち新作の数は全19作品(160回)。 19作品という作品数はなんと1998年以来の多さであり、160回という回数も2...
格付:B

太秦ムービースター 作:滝本祥生(FMシアター)

さすが太秦(うずまさ)、映画の街。 高校の夏休みの課題がショートムービーづくりとか、優秀作は学園祭で放送されるとか。 でも、転校して3か月の私のとっては迷惑でしかない。友だちがひとりもいないのにどうやって映画を作れというのか。 でもひとりのクラスメイトが声を掛けてきた。 彼女曰く「この映画で人気者になって、一緒にこの虚しい日陰人生から脱出しよう!」って……うざい。面倒くさい。 しかもはずみで私のおじいちゃんが元俳優だと洩らしたら、おじいちゃんを主演にするとはしゃぎだす始末。 仕方なくおじいちゃんに出演交渉したら言われてしまった。「ギャラはなんぼや。」 最悪…何もかも最悪…
格付:AA

鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

火喰鳥、西へ! 未だ小規模ながら、その懸命さと命を救う情熱を江戸の民から認められた「ぼろ鳶組」と松永源吾。 しかし、請われて赴いた京の都で源吾を待っていたのは、前例のない怪事件、気心の通じない相棒、遅々として進まない探索、そして京雀たちの冷たい視線だった。 頼もしい部下を江戸に残し翼をもがれたも同然の「火喰鳥」。 しかし命をあきらめることはできない。 だから彼は叫ぶ。 「火消は人の命を見捨てねえ。最後の最後まで諦めはしねえ!」
ゆるゆるつながり

タイトルに「探偵」という単語が入っているラジオドラマ

【特集:青アド・ポーカー33】作品タイトルに「探偵」と入るラジオドラマ 推理ものあるいはサスペンスものの最重要のキャラクターといえば、「私立探偵」でしょう。 もちろん、一般人を主人公にする推理作品も多いですし、同じプロフェッショナルでも、警...
格付:AA

拝啓 名探偵殿 原作:藤原宰太郎(ふたりの部屋)

本作品「拝啓 名探偵殿」は、推理研究家・作家の藤原宰太郎さんによる「拝啓名探偵殿-掌編推理小説10分間ミステリー」をラジオドラマ化した作品で、1979年10月に「ふたりの部屋」で放送されました。 「ふたりの部屋」は本作品放送当時、1日10分の帯番組でしたので、まさに番組にぴったりの原作であったと思います。 それもあってか翌1980年にはパート2も制作されています。
格付:B

ウィッグ取ったらただの人 作:伊勢直弘(青春アドベンチャー)

「でもシュンキ君、ホントすごいよなあ」 なによ… 「目力強くて、細マッチョ。で、顔も声もアクションもキャラに寄せてて、なおかつあの青のロン毛が似合うって!」 やっぱりそれか… 「マジで奇跡の再現度!!」 そこじゃねえよ…お前と違って俺はちゃんと演技してんだから演技褒めろよ… このままじゃ俺はいつまでたっても「2.5次元の人」。ちゃんとした俳優として認めてもらえない。 俺にとって2.5次元はもはや足枷だ。 なんとかしないと。
格付:A

青い羽ねむる 作:吉野万理子(FMシアター)

母が死んだ。交通事故だった。 残されたのは田舎の家と一羽のセキセイインコ。 毎日実験で忙しいポスドクの身としては通勤時間が1時間半もかかる田舎に住むわけにはいかないが、インコを引き取ることはできる。 このインコ、よくしゃべるので、気がまぎれる気もするし。 それにしてもタイミングよくしゃべるインコだな、まるで人間の言葉がわかるみたいだ。 まるで… そんなことないよな…
格付:A

恐怖の館・日本現代編 原作:半村良ほか(サウンド夢工房)

1990年の夏に「サウンド夢工房」という番組内で3週に亘って放送された「恐怖の館」。 「日本古典編」、「欧米編」に続く、最終週がこの「日本現代編」でした。 演出はまたまた変わって伊藤豊英さん。 音楽担当、脚本家も変わり、ナレーションを含め出演陣も総入れ替えですので、前2週とはまた異なる雰囲気の作品になっています。
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