名古屋局が撤退?
2021年12月28日に読売新聞が「俳優にわざわざ来てもらうのは非効率…NHK、名古屋での連ドラ制作から撤退」とのタイトルで名古屋局の連続ドラマ制作からの撤退を報じました。
NHKが構造改革と受信料値下げを表明する中での動きだそうです。
記事中で特にドラマ制作に関する部分を引用すると以下のとおりです。
(出典)2021年12月28日読売新聞オンラインhttps://www.yomiuri.co.jp/culture/20211227-OYT1T50264/2/
また、同日、名古屋で活動する劇作家・俳優の天野順一朗さんが以下のツイートをしております。
NHK名古屋のドラマ撤退の件、少し前から話は聞いていたけど、こちら在住の俳優としては大打撃。
まぁ、世の中の流れなので仕方ないけれど。
ラジオドラマもテレビドラマも初めてはNHK名古屋放送局。ありがとうございました。#喜劇娘が嫁ぐ日 #愛おしくて #ラジカセ #青春アドベンチャー #FMシアター— 天野順一朗 (@b_amano) December 28, 2021
これは痛い!
記事では「連続ドラマ」とされていますが、天野さんのツイートによれば単発ドラマのFMシアター、年数回の2週間程度の帯ドラマである青春アドベンチャーも少なからず影響を受けそうです。
NHK名古屋局といえば青春アドベンチャーでは「10人作家シリーズ」(名古屋脚本家競作シリーズ)という他の局の作品とは全く違った抽象度の高いオムニバス作品を制作してきた局です。
名古屋局の名作たち
長編でも最近でいうと「逢沢りく」(2016年当ブログ人気投票1位)、「ロロ・ジョングランの歌声」、「元中学生日記」(2019年当ブログ人気投票1位)、「人工心臓」といった極めて独自色の強い作品を連発しています。
また、1980年代の「銀河番外地、運び屋サム」をはじめ、1998年の「レッドレイン」、2005年の「家守綺譚」、2006年の「風神秘抄」、2017年の「青春離婚」など、エンタメ作品も上質なものをたくさん残してきました。
もしNHK名古屋局の「色」がなくなってしまうのだとすると、青春アドベンチャーにとっても大打撃だと思います。
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