格付:AA

レヴォリューションNo.3 原作:金城一紀(青春アドベンチャー)

高校1年の生物の授業だった。ドクター・モローこと、生物教師の米倉が放った一言が僕たちの脳天を直撃した。「君たち世界を変えてみたくはないか」「世界」を「変える」? 一体なにを言っているんだ?それは変えたいさ。でも誰もが認めるオチコボレ男子校、地域住民は脳みその腐った死に損ないという意味で「ゾンビ」と呼ぶわれわれがどうすれば世界を変えられるというんだ。言っておくが僕たちは頭が悪いから、ちゃんと説明してもらわないとわからないぞ。「要は勉強のできる遺伝子を獲得すればいいんだよ」それってつまり…早い話がナンパか!よし、都内屈指のお嬢様学校・聖和女学院の学園祭に潜入だ。
青春アドベンチャー

2021年の青春アドベンチャー一覧

【2021年放送の青春アドベンチャー総括】2021年の1年間に間に青春アドベンチャーで放送された作品は全28作品で、そのうち新作の数は全19作品(160回)。19作品という作品数はなんと1998年以来の多さであり、160回という回数も201...
格付:B

太秦ムービースター 作:滝本祥生(FMシアター)

さすが太秦(うずまさ)、映画の街。高校の夏休みの課題がショートムービーづくりとか、優秀作は学園祭で放送されるとか。でも、転校して3か月の私のとっては迷惑でしかない。友だちがひとりもいないのにどうやって映画を作れというのか。でもひとりのクラスメイトが声を掛けてきた。彼女曰く「この映画で人気者になって、一緒にこの虚しい日陰人生から脱出しよう!」って……うざい。面倒くさい。しかもはずみで私のおじいちゃんが元俳優だと洩らしたら、おじいちゃんを主演にするとはしゃぎだす始末。仕方なくおじいちゃんに出演交渉したら言われてしまった。「ギャラはなんぼや。」最悪…何もかも最悪…
格付:AA

鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)

火喰鳥、西へ!未だ小規模ながら、その懸命さと命を救う情熱を江戸の民から認められた「ぼろ鳶組」と松永源吾。しかし、請われて赴いた京の都で源吾を待っていたのは、前例のない怪事件、気心の通じない相棒、遅々として進まない探索、そして京雀たちの冷たい視線だった。頼もしい部下を江戸に残し翼をもがれたも同然の「火喰鳥」。しかし命をあきらめることはできない。だから彼は叫ぶ。「火消は人の命を見捨てねえ。最後の最後まで諦めはしねえ!」
ゆるゆるつながり

タイトルに「探偵」という単語が入っているラジオドラマ

【特集:青アド・ポーカー33】作品タイトルに「探偵」と入るラジオドラマ推理ものあるいはサスペンスものの最重要のキャラクターといえば、「私立探偵」でしょう。もちろん、一般人を主人公にする推理作品も多いですし、同じプロフェッショナルでも、警官を...
格付:AA

拝啓 名探偵殿 原作:藤原宰太郎(ふたりの部屋)

本作品「拝啓 名探偵殿」は、推理研究家・作家の藤原宰太郎さんによる「拝啓名探偵殿-掌編推理小説10分間ミステリー」をラジオドラマ化した作品で、1979年10月に「ふたりの部屋」で放送されました。「ふたりの部屋」は本作品放送当時、1日10分の帯番組でしたので、まさに番組にぴったりの原作であったと思います。それもあってか翌1980年にはパート2も制作されています。
格付:B

ウィッグ取ったらただの人 作:伊勢直弘(青春アドベンチャー)

「でもシュンキ君、ホントすごいよなあ」なによ…「目力強くて、細マッチョ。で、顔も声もアクションもキャラに寄せてて、なおかつあの青のロン毛が似合うって!」やっぱりそれか…「マジで奇跡の再現度!!」そこじゃねえよ…お前と違って俺はちゃんと演技してんだから演技褒めろよ…このままじゃ俺はいつまでたっても「2.5次元の人」。ちゃんとした俳優として認めてもらえない。俺にとって2.5次元はもはや足枷だ。なんとかしないと。
格付:A

青い羽ねむる 作:吉野万理子(FMシアター)

母が死んだ。交通事故だった。残されたのは田舎の家と一羽のセキセイインコ。毎日実験で忙しいポスドクの身としては通勤時間が1時間半もかかる田舎に住むわけにはいかないが、インコを引き取ることはできる。このインコ、よくしゃべるので、気がまぎれる気もするし。それにしてもタイミングよくしゃべるインコだな、まるで人間の言葉がわかるみたいだ。まるで…そんなことないよな…
格付:A

恐怖の館・日本現代編 原作:半村良ほか(サウンド夢工房)

1990年の夏に「サウンド夢工房」という番組内で3週に亘って放送された「恐怖の館」。「日本古典編」、「欧米編」に続く、最終週がこの「日本現代編」でした。演出はまたまた変わって伊藤豊英さん。音楽担当、脚本家も変わり、ナレーションを含め出演陣も総入れ替えですので、前2週とはまた異なる雰囲気の作品になっています。
格付:B

恐怖の館・欧米編 原作:ジョン・ポリドリほか(サウンド夢工房)

1990年8月に「サウンド夢工房」の中で3週に亘って放送された「ダミーヘッドによる恐怖の館」。その第2週目がこの「恐怖の館・欧米編」でした。演出家は第1週「日本古典編」の笹原紀昭さんから上野友夫さんにバトンタッチ。脚本や音楽、出演者もガラッと変わり雰囲気も一新。ホラー作品を1話15分完結で放送するという基本フォーマットは変わりませんが、作品印象は「日本古典編」とはほぼ別と言って良いと思います(ちなみに翌週の「日本現代編」の雰囲気もまた違います)。
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