銀河英雄伝説に出演の声優のお声を聞けるオーディオドラマ(銀河帝国編)

ゆるゆるつながり

【特集:青アド・ポーカー43】アニメ「銀河英雄伝説」に出演した声優さんつながり

久しぶりのアニメ関連企画です。
今回はアニメ銀河英雄伝説(石黒昇版、Die Neue These)の声優さんが出演されているNHK-FMのオーディオドラマを紹介いたします。

銀河声優伝説

石黒昇版は1988年から2000年にかけて映画、OVAで展開されたシリーズです。
もともとの田中芳樹さんの原作小説が男性の登場人物が異常に多かったことに加え、重ね役をほとんどしなかったため、当時、青年・壮年の役ができる声優さんの大部分がどこかに出演することになり「銀河声優伝説」などと称されることになりました。

また「銀河英雄伝説 Die Neue These」は2018年にスタートした再アニメ企画で、石黒版ほどではないですが、やはり長編のため多くの声優さんが駆り出されています。

NHK-FMへの出演者多数

そのためNHK-FMのラジオドラマ・オーディオドラマに出演される方も(特に石黒版には)多く出演されていますので、今回はその一覧を作成していました。
まずは帝国側から紹介していきます。
主要キャストだけですが漏れがあれば今後追記していきます。

銀河帝国サイド

ラインハルト・フォン・ローエングラム

堀川亮さん(石黒昇版)

石黒版で帝国側主人公ラインハルトを演じたのは堀川亮さん。
「聖闘士星矢」のアンドロメダ瞬、「ドラゴンボールZ」のベジータ「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」のコウ・ウラキなど、1990年代を代表する声優さんのひとりですが、この時期には「黄昏のベルリン」、「マージナル」など端役でしかNHK-FMの作品には出演されていません。
しかし「堀川りょう」に改名後の最近「負け犬たちのミッドナイト・バス」、「極楽プリズン」などで主要な役を演じておりかなりはっちゃけた演技を披露されています。

負け犬たちのミッドナイト・バス 原案:サレンダー橋本、脚本:蔭岡翔(青春アドベンチャー)
2年前のあの日、結局、一花を引き止めることはできなかった。そりゃそうだ、シンガーソングライター志望と言ったって所詮はプー太郎。それどころか母親が死んでからは単なる引きこもり。結婚して大阪に行く幼なじみを引き止めるようなめんどうくさいことができるはずない。でも、今、電話口で一花は泣いている。「私、もう無理かも」やっぱ、めんどくせえ。でも今度こそ何かしないといけないねえんじゃないか。居ても立ってもいられなくなった俺は大阪行きの夜行バスに飛び乗った。しかしこの深夜バス、何だか妙な雰囲気だ。乗客がやけに少ないし、運転手の顔は…ねずみ?!その運転手、もとい「運転チュ」が話し始めた。「たった一度の人生をしくじったお客様。もう取り返しのつかないお客様。恥に恥を重ねて、重ねた恥にまた恥を重ねて月まで届きそうなお客様。ルーザーラット高速バス、ギフトオブクリスマス、あっと驚くミッドナイトドリーミング号、出発します!」

宮野真守さん(Die Neue These)

一方、Die Neue Theseでラインハルトを演じた宮野真守さんは2000年代以降の人気若手声優さんです。
アニメ中心の若手声優をあまり起用しないNHK-FMオーディオドラマですが、宮野さんはアニメ声優になる前の子役時代(もともと劇団ひまわり所属)に「バッテリー」(2000年)の原田巧役で主演されています。
青春アドベンチャーへの出演は今のところたぶんこれ1作だけだと思います。
なおアニメ版の「バッテリー」で巧を演じたのは内山昂輝さんです。

バッテリー 原作:あさのあつこ(青春アドベンチャー)
中学入学を控えた原田巧(たくみ)は、父の転勤を期に両親のふるさとの町に引っ越してきた。巧は、リトルリーグ時代は近隣でも有名なピッチャーであり、引っ越し先の中学校の野球部が弱小であったとしても、自分一人の力で勝ち抜けられると強く信じていた。巧は自らの実力と正義を疑わない極端に我の強い性格であると同時に、自らを信じていなければ自分を保てないような繊細さも併せもっていた。その性格ゆえに周囲との摩擦や衝突が耐えない巧。しかし、巧のボールを受け止め、巧の考え方をも受け止めてようとしてくれるキャッチャー・永倉豪との出会いをきっかけに彼は少しずつ変わっていく。巧や豪、そして周囲の少年、家族、先生達がお互いに真剣に向き合って行く様を描く。

ジークフリード・キルヒアイス

広中雅志さん(石黒昇版)

ラインハルトの腹心にして半身であるジークフリード・キルヒアイスを演じたのは広中雅志さん。
もともと東京放送児童劇団出身で子役時代にNHKのラジオドラマに出演経験があるらしいですが、当ブログで紹介している中では1986年アドベンチャーロード時代の「皇帝の密使」だけでした。

皇帝の密使 原作:ジュール・ベルヌ(アドベンチャーロード)
ロシア皇帝のもとに反乱が勃発したとの知らせが届く。狙われたのは皇帝の弟でありイルクーツクで東方辺境に睨みをきかせる大公。しかし、反乱軍により通信は寸断され、大公は未だ窮地に陥っていることを知らない。しかも、反乱勃発の事実を民衆や諸外国に知られるわけにはいかないため、公然と連絡することもできない。密使が必要だ。それも、シベリアの地理に精通し、反乱軍の脅威や大自然の猛威にも負けず単独で密書を届けられる屈強な男が。選ばれた男の名は、ミハイル・ストロゴフ。幾度も実行不可能とされる任務に成功した、鋼の肉体と黄金の精神を持つ軍人である。早速、東方へ向かう列車に乗り込んだストロゴフだが、単独でスタートしたはずのその旅は、ふたりの外国人とひとりの少女、そして敵の黒幕をも巻き込んだ冒険行へと変じていくのだった。

アンネローゼ・フォン・グリューネワルト

潘恵子さん(石黒昇版)

元祖アイドル声優ともいうべき潘恵子さんの代表作は「機動戦士ガンダム」のララァ・スン役でしょうか。
売れっ子過ぎたのか当時あまりNHK-FMのラジオドラマには参加されておらず紹介作品の中では「魔弾の射手」くらいです。

魔弾の射手 原作:赤羽堯(アドベンチャーロード)
フリーのレコーディングディレクター・不死原徹(ふじわら・とおる)は、ある日突然、若き日の思い出の女性・スーザンから電話を受ける。スーザンは、アルベルト・フォーリーという富豪のためにプライベートレコードを作るディレクターを探しているという。矢も楯もたまらずスーザンの誘いに乗りにロスに向かった徹だが、迎えに来た車で何者かから銃で襲撃されてしまう。依頼者であるアルベルト・フォリーの正体すら定かでない中、チラつきはじめるネオナチの陰。徹はなぜこの事件に巻き込まれてしまったのか。そして、この事件にスーザンはどのようにかかわっているのか。スーザンが口ずさむジプシー音階のマウスミュージックとともに物語は動き出す。

坂本真綾さん(Die Neue These)

今や売れっ子の坂本真綾さんですが元々は子役。
そして声優として人気になったのちに再び活動範囲を広げ、歌手やミュージカル俳優(「レ・ミゼラブル」にも主要な配役で出演経験あり)としても活動されています。
そのため青春アドベンチャーへの出演時期も幅広く「これは王国かぎ」(2000年)から2023年の「ラングドックの薔薇」まで四半世紀にわたります。

白狐魔記 蒙古の波 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
白駒山で修行をして化身の術が使えるようになった狐・白狐魔丸(しらこま・まる)。佐藤忠信のために戦った疲れから長い眠りについて約80年。ようやく目覚めた時、忠信が命を賭けて守った源義経は殺され、義経・忠信主従を討った源頼朝の子孫も実権を失い、その家臣の北条氏が権勢を振るう世の中となっていた。師匠の仙人に勧められ、再び人間観察の旅に出る白狐魔丸。その旅の途中で、彼は市谷小平太や北条時輔といった争い事を好まない、芸術家肌の武士達に出会う。しかし、彼らもまた権力争いの渦に巻き込まれていくのだった。そんな中、日本に蒙古からの使者が現れ、世情は不穏な気配を帯び始める。

ウォルフガング・ミッターマイヤー

森功至さん(石黒昇版)

1970年代からヒーローものの作品に多数出演されていた森功至(もり・かつじ)さん。
一番の代表作は「科学忍者隊ガッチャマン」の大鷲の健役でしょうか。
本ブログ紹介作品に出演作はなかなか見つからず、潘恵子さんと同じ「魔弾の射手」だけです。

小野大輔さん(Die Neue These)

「宇宙戦艦ヤマト2199」にてヤマトの古代進役を引きついた小野大輔さんも当代有数の人気声優さん。
個人的には「進撃の巨人」のエルヴィン・スミスの男っぽい声が印象的です。
高知県出身ですがなぜか長崎を舞台にしたFMシアター「今、瑠璃色の星で」で長崎切子の職人の役を演じています。

今、瑠璃色の星で 作:葉月けめこ(FMシアター)
母と浜辺の宝石を探した日から15年。東京の大学を卒業したあと私は長崎に帰って長崎びいどろの職人見習いになった。でも母には東京で大きな会社で働いている言っている。職人見習いといっても実質的には店番のバイト。言えるわけない。たまに工房を使わせてもらっても、師匠の梅田さんにすぐに止められる。梅田さんの口から出るのは「美しゅうなか。」の一言だけ。言えるわけない。母の望んだ娘になれなかった私には。

パウル・フォン・オーベルシュタイン

塩沢兼人さん(石黒昇版)

繊細な美形の役をやらせたら天下一品の塩沢兼人さんでしたが、惜しくも2000年に46歳で亡くなられています。
アニメ声優をあまり使わないNHK-FMオーディオドラマの中で塩沢さんは数少ない重用された方で、少し思い出しただけでも「妖精作戦」、「マージナル」、「遠い星からきたノーム」、「少女探偵に明日はない」、「タイム・リーパー」、「サラマンダー殲滅」、「西遊妖猿伝」、「夏の魔術」など数々の出演作を思い出します。
以下に選んだのは最晩年の出演作「オルガニスト」。

オルガニスト 原作:山之口洋(青春アドベンチャー)
ベルリンの壁が崩壊した直後のドイツ、ニュールンベルク。念願だった名門音楽大学に入学したテオこと、テオドール・ヴェルナーは、おんぼろの学生寮でヨーゼフ・エルンストと同室となる。ヨーゼフは、伝説的な盲目のオルガニスト・ラインベルガー教授が自分の後継者として期待を寄せる若き天才オルガニストだった。テオとヨーゼフ、そして女学生マリーアの3人は、この大学でかけがえのない青春の日々を送ることになる。しかし、彼らの前には、ある残酷な運命が待ち構えているのだった…

ナイトハルト・ミュラー

水島裕さん(石黒昇版)

鉄壁ミュラーを演じた水島さんも当時アイドル声優的な扱いがなされ、NHKの「連想ゲーム」のレギュラー回答者をするなどバラエティ番組でおなじみの方でした。
アドベンチャーロード「大いなる冒険」ではナレーションを担当されています。

大いなる冒険 原作:ミッキー・スピレーン(アドベンチャーロード)
ある日突然、カリブ海から潮が引き、沿岸の海底があらわになった。カリブ海は沈没船の宝庫、それはつまり海底に眠る財宝の宝庫でもある。父ビンセントとともに財宝を探すために移住してきた少年ラリーにとっては千載一遇のチャンスの到来だ。しかし、父は新しいサルベージ船を建造するためアメリカ本土で銀行と交渉しており不在。でもこのチャンスは逃せない。友人のジョシュとともに父子だけが知る秘密の沈没船ベル号を探しに干上がった海底を探検し始めたラリーだったが…

上村祐翔さん(Die Neue These)

Die Neue Theseのミュラーは上村祐翔さん。
上村さんも劇団ひまわりご出身で子役として若くして青春アドベンチャーに出演されたパターン。
2002年の「アクアリウムの夜」から長く出演されていますが、代表作は一部に熱狂的なファンのいる「僕たちの宇宙船」でしょうか(個人的には「クラバート」が好き)。

僕たちの宇宙船 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)
汚染された地球を捨て、人類がスペースコロニーに暮らしている時代。スペースコロニー「ノア」にある寄宿舎・ダーウィン・シュルーズベリーに、刺々しい雰囲気を纏ったリンダ・R・ヒノデという名前の転校生がやってくる。リンダは、何らかの事件が起き、秘密のうちに存在自体が抹消されたというウインチェスターの学校に通っていたという噂であった。しかし、「この理想世界でそんな事件が起こるはずがない」と信じるダーウィン・シュルーズベリーの生徒達からはリンダは受け入れられない。そんな中、ただ一人、気弱な少年・BJだけは、リンダに共感し、彼の発言を信じた。そして、事件は起こり始める。ウインチェスターと同じように。

コルネリアス・ルッツ

堀勝之祐さん(石黒昇版)

吹き替え中心で活動された堀勝之祐さんはとても渋い声が持ち味。
青春アドベンチャーでも「イカロスの誕生日」、「これは王国のかぎ」などで美声を披露されていますが、個人的には1990年代の「成層圏ファイター」や「アルバイト探偵」の方が印象的。

成層圏ファイター 原作:遠藤明範(アドベンチャーロード)
時は西暦2040年。共和国同盟は自由連邦との全面戦争を始めようとしていた。というのも、共和国同盟は新型の人工生体の開発に成功し、両国の軍事バランスが崩れつつあったからだ。間近に迫った開戦を回避するため、自由連邦は急遽、新型人工生体の製造工場を爆破するための特殊工作部隊を送り込むことを決める。特殊工作部隊の隊長はコード名“傷跡”こと、サティ・ライアン。通信一般が専門の“ねずみ”、爆破が専門の“貧乏神”、応用数学と射撃を得意とする“カマキリ”、そして手柄を求めて密航してきた“ボウヤ”の4人とともに警戒厳重なサン・クレルモ市への潜入を図る。ライアンに許された時間はわずかに72時間。サン・クレルモ市ではライアンに積年の恨みを持つ、ブイコフ大佐とボッシュ軍曹が手ぐすねを引いて待ち構えている。ライアンたちは任務を果たすことができるのか。

アウグスト・ザムエル・ワーレン

岡部政明さん(石黒昇版)

癖つよが多いラインハルトの将帥たちの中ではひときわ謹厳実直で真面目キャラなワーレンですが、彼を演じたのは岡部政明さんだったんだなあ。
ナレーションのイメージが強い岡部さんですが本ブログにおける紹介作の「ジグが来る」もナレーター。
他にも同時代に「カディスの赤い星」、「スナップ・ショット」、「牙王物語」のすべてでナレーションを担当されているのですが音源不足で紹介できていません。残念です。

ジグが来る 原作:キャンベル・アームストロング(アドベンチャーロード)
「ジグ?ジグが来るというのか!」その言葉に4人の男たちは思わず顔を見合わせた。元上院議員、合衆国ユニオンの指導者、大企業の経営者、大統領の弟の企業家。4人はアイルランドを祖国とするアメリカ合衆国での成功者であった。そしてアイルランド統一運動を陰から支える資金提供者でもある。しかし、アイルランドは今回の資金強奪事件に4人のうちのひとり、あるいは複数の者が関与していると考えているようだ。つまり、祖国は彼らの大義への志を信用していない。確かに今回奪われた資金はIRA(アイルランド共和国軍)の1年分の活動資金にあたる。被害は甚大だ。しかしよりにもよってジグを送り込んでくるとは。ジグ、それはIRAが誇るテロリストの通称。顔もわからない。本名も知らない。狙った者は決して逃がさない。そして狙った者以外は決して傷つけない。ある意味、アーティストといってよい最強の殺し屋。

ウルリッヒ・ケスラー

池田秀一さん(石黒昇版)

池田秀一さんといえばシャア(機動戦士ガンダム)。
シャアといえば池田秀一さん。
シャアって実は相当拗らせちゃっている曲者なのですが「仮想の騎士」で演じるサンジェルマン伯爵も相当の曲者でした。
他にも「最後の惑星」や「ウィンブルドン」にもご出演。

仮想の騎士 原作:斉藤直子(青春アドベンチャー)
1751年、ルイ15世統治下のフランス。剣の達人デオン・ド・ボーモンは、王弟コンティ親王に仕える美貌の騎士である。最愛の人・クリスティーヌとの身分違いの恋を叶えるために、どうしても出世したいデオンは、密命を帯びてロシアへと渡る。しかし、そこで身分を隠すために女装をしたのが運の尽き。ロシアでの外交交渉は上手くいったものの、デオンは、ロシアで男と女の2役を使い分けなければならなくなってしまう。折しもフランスでは、謎の男・サン・ジェルマン伯爵や、庶民出身の野心家で王の愛人であるポンパドゥール侯爵夫人、そして、イノセントではあるが意外ととんでもない怪人物であるルイ15世などが暗躍をしている。一方、ロシアでも、女傑である皇帝エリザヴェーダ、切れ者の宰相ベスドジェフ、古臭いフランス語でデオンを煙に巻く副宰相ヴォロンツォーフなどの、一癖も二癖もある連中が蠢いている。デオンは、陰謀渦巻く国際社会を無事に生き抜くことができるのか。そして謎の男・サン・ジェルマン伯爵の真の目的とは何なのか。

エルネスト・メックリンガー

土師孝也さん(石黒昇版)

芸術家提督エルネスト・メックリンガーを演じた土師孝也さんのアニメでの代表作は「北斗の拳」のトキでしょうか。
本部ログ紹介作では「アキバの休日」(宮村優子さんと共演)や「テレヴィジョン・シティ」に出演されています。

アキバの休日 作:藤井青銅(FMシアター)
今、日本でもっともクールな場所、それがアキバ。そのアキバを目指して一人のオタクがやってきた。彼の名はアーチボルト王子。歴とした某国の王太子だが、東洋の古い思想にもある“オタク”そして”萌え”を体現する男だ。「“萌え”とはそこにあってそこにないもの。本物のようで本物ではない。かといって偽物のようで偽物ではない。見る者と見られる者との間にほのかに生まれるもの。その一瞬を見事に捉え形にしたものに、私たち“オタク”は“萌え~”なのです」…って大丈夫か?

カール・グスタフ・ケンプ

玄田哲章さん(石黒昇版)

アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えで有名な玄田哲章さんも20世紀から現在まで多くの青春アドベンチャー作品に出演されています。
最新は2020年初出の「00-03 都より愛をこめて」(梶裕貴さん主演)でしょうか。

00-03 都より愛をこめて 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)
21世紀に入り加速した人と金の一極集中、そしてその対極にある地方の破綻。両方を同時に解決するため、国会で遷都法案が通った。ただし、新首都は今後の国民投票によって決まるとされた。これを受け、日本の新首都をわが故郷に呼び寄せるため、日本全国の秘密結社が蠢動を始める。NATTO(North Akagi,Tsukuba,Tochigi Organization=ナットー)、DAGAYA(DaiNagoya,Gifu Atarashii Yume Association=ダガヤ)、そしてGATTEN(General Adviser of TokyoTo-yo Eien-Nare=ガッテン)。日本の将来を掛けた暗闘が始まった。

エルンスト・フォン・アイゼナッハ

津嘉山正種さん(石黒昇版)

銀河英雄伝説ファンには有名ですが沈黙提督と呼ばれるエルンスト・フォン・アイゼナッハは全編を通じてセリフが「チェックメイト」の一言しかありません。
このたったひとつのセリフのために「クロスオーバーイレブン」での美声で有名な津嘉山正音さんをキャスティングするところが石黒版の凄いところです。
当ブログでは「プラハの春」や「赤と黒 第二部」などの出演作を紹介していますがここはやはり主演された「脱獄山脈」を推したいと思います。

脱獄山脈 原作:太田蘭三(アドベンチャーロード)
妹が殺されたのは私のせいだ。元警官でありながら殺人の汚名を着せられた私の無実を妹は信じてくれた。そうだ、妹は私の無実の罪を晴らそうとして逆に殺されたのだ。犯人はヤツだ。証拠はないが私にはわかっている。このまま刑務所にいるわけにはいかない。刑務所を脱獄して北へ向かう。ヤツと対決しなければならない。どんなに困難であろうとも。

その他の役

銀河帝国サイドでのその他の出演情報を一覧で記載します。
見つけた範囲内での一覧なので漏れがあると思いますがそれでも長いリストなので折りたたんでおきます。

クリックしてオープン
  • テオドール・フォン・リュッケ(石黒昇版):松本保典「魔法の王国売ります」ほか
  • エミール・フォン・ゼッレ(石黒昇版):置鮎龍太郎「聖杯伝説
  • ブルーノ・フォン・クナップシュタイン(石黒昇版):檜山修之「イカロスの誕生日」ほか
  • カール・エドワルド・バイエルライン(石黒昇版):大山尚雄「名馬 風の王」ほか
  • カール・エドワルド・バイエルライン(石黒昇版):林延年「トリガー
  • フランツ・フォン・マリーンドルフ(石黒昇版):中村正「ペテルブルグから来た男
  • ハイドリッヒ・ラング(石黒昇版):高木均「マージナル」ほか
  • ハイドリッヒ・ラング(石黒昇版):石田太郎「査察機長」ほか
  • ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ(石黒昇版):山寺宏一「オズ(OZ)
  • エヴァンゼリン・ミッターマイヤー(DNT):潘めぐみ「嘘の木」ほか
  • ハインリッヒ・フォン・キュンメル(石黒昇版):三ツ矢雄二「王女アストライア
  • フリードリヒ4世(石黒昇版):阪脩「クリスマスの幽霊」ほか
  • クラウス・フォン・リヒテンラーゼ(石黒昇版):宮内幸平「サハラの涙
  • クラウス・フォン・リヒテンラーゼ(DNT):西村知道「DIVE!!」ほか
  • ゲルラッハ(石黒昇版):八奈見乗児「封神演義」ほか
  • ゲルラッハ(DNT):土師孝也「テレヴィジョン・シティ」ほか
  • エーレンベルク(DNT):飯塚昭三「A-10奪還チーム出動せよ
  • シュタインホフ(DNT):大友龍三郎「ベルリンの秋」ほか
  • グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー(石黒昇版):柴田秀勝「アキバの休日」ほか
  • トーマ・フォン・シュトックハウゼン(石黒昇版):永井一郎「不思議屋百貨店」ほか
  • ハンス・ディードリヒ・フォン・ゼークト(石黒昇版):飯塚昭三「A-10奪還チーム出動せよ」
  • アントン・ヒルマー・フォン・シャフト(石黒昇版):屋良有作「超能力はワインの香り
  • エルフリーデ・フォン・コールラウシュ(石黒昇版):富沢美智恵「ゲノム・ハザード」ほか
  • マクシミリアン・フォン・カストロプ(石黒昇版):堀秀行「サハラの涙」ほか
  • フレーゲル(石黒昇版):二又一成「オルガニスト」ほか
  • フレーゲル(DNT):古谷徹「ブルータスは死なず」ほか
  • アルフレッド・フォン・ランズベルク(石黒昇版):塩屋翼「妖精作戦」ほか
  • アンスバッハ(石黒昇版):井上真樹夫「もしかして時代劇」ほか
  • アンスバッハ(DNT):東地宏樹「文学少年と運命の書」ほか
  • オフレッサー(石黒昇版):郷里大輔「太陽の簒奪者」ほか
  • オフレッサー(DNT):小山剛志「新釈・遠野物語」ほか

Die Neue These声優は少ない

今回記事を書こうと決めたのは2025年5月スタートの「謙信サマは今日も気まぐれ」に再アニメ化シリーズ「Die Neue These」でオリビエ・ポプランを演じている鈴木達央さんのお名前を見つけたから(オリビエ・ポプランは次に書く「自由惑星同盟・その他編」で紹介します)。
石黒版が制作された頃は吹き替え時代から声の出演をしている舞台俳優出身のベテランがまだ多く残っており、NHKのラジオドラマとも親和性が高かったのですが、最近の若手声優さんはアニメ専業の方(≒BLのCDに参加されているような方)が多く、あまりNHK-FMのオーディオドラマに出演していません。
ただ、ミッターマイヤー役の小野大輔さんのように何とか書ける方が揃ってきたので、今回記事にした次第です。
今後も追加があれば記載していきます。


■シリーズ「青アドポーカー」
作品間の緩やかな繋がりを楽しむこの企画。
その他の記事の一覧は以下をご覧ください。

ラジオドラマ作品間の、出演者・原作・作品内容などのちょっとした関連性を見つけて楽しむ
【特集:青アド・ポーカーの記事一覧】本ブログは、NHK-FMで放送されているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」系列の番組で放送されたラジオドラマを紹介するものですが、特にこの「特集:青アド・ポーカー」はその紹介した作品間の緩やかなつなが...

【田中芳樹原作・原案の他の作品】
青春アドベンチャーでシリーズが3つもオーディオドラマ化されているのはこの人だけ!
田中芳樹さんの関連の記事の一覧は以下のとおりです。

青春アドベンチャー系列の番組における田中芳樹さん原作・原案作品などの記事一覧
1988年アドベンチャーロードで「西風の戦記 ゼピュロシアサーガ」がラジオドラマ化されて以降、多くの作品が多くのディレクターの手でNHKにてオーディオドラマ化されてきた小説家・田中芳樹さん。その関連記事の一覧がこちらです。

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