<あの絵>のまえで 原作:原田マハ(青春アドベンチャー)

格付:B
  • 作品 : <あの絵>のまえで
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : B
  • 分類 : 日常
  • 初出 : 2020年12月21日~12月25日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 原作 : 原田マハ
  • 脚色 : 谷口雅美
  • 音楽 : 森裕也
  • 演出 : 木村明広
  • 主演 : 平祐奈、村上穂乃佳

人生に迷って立ち止まった時、あの絵との出会いが再び歩き出すきっかけとなった。
これは1枚の絵が引き起こした5つの小さな奇跡の物語。



モチーフになった絵

本作品「<あの絵>のまえで」は原田マハさんによる同名の短編集を原作とするラジオドラマです。
原作小説は6篇構成なのですが、本作品はそのうちモネの「睡蓮」をモチーフにした「さざなみ」以外の5篇を1回15分ずつの枠でラジオドラマ化しています。
各回の概要は以下のとおりです。

◇第1夜 : ハッピー・バースデー
20年前、東京で就職活動をしていた私は8月6日の誕生日には必ず一緒に過ごすという母との約束を忘れてしまっていた。



◇第2夜 : 窓辺の小鳥たち
隣で眠る彼は明日にはサンフランシスコに旅立ってしまう。彼のいびきなしではねむれなくなってしまった私なのに。



◇第3夜 : 檸檬(れもん)
私は自分の気持ちの伝え方がわからない。だから友達はモーさんだけ。彼女は私を孤高の天才アーティストというのだけど。



◇第4夜 : 豊穣(ほうじょう)
深夜24時、私の仕事が始まる。いわゆる「ステマ」。嘘つきの練習をお金をもらってやっている。いつの日か夢に近付くために。



◇第5夜 : 聖夜
彼女はつくらない。冬山に登らない。山男になることを許す際に課した約束を22歳になるときに息子は二つとも破った。


原田さんらしい絵画が題材の作品

原田マハさんといえば「暗幕のゲルニカ」や「楽園のカンヴァス」といった絵画を題材した小説で有名な方。
森ビル森美術館設立準備室やニューヨーク近代美術館に勤務経験のあるキュレーターでもあります。
当ブログで2015年に実施した「青春アドベンチャーでラジオドラマ化して欲しい作品」のアンケートでは「本日は、お日柄もよく」にリクエストが入っていました。
蛇足ながら「平成トム・ソーヤー」の原田宗典さんは実兄にあたります。

落ち着いた作品

さて、本作品は人生の一場面で出会う絵画を通してその人の人生の一幕を描く作品です。
割とサスペンス色の強いイメージもある原田マハさんですが、本作品については、家族ものっぽい作品(「ハッピー・バースデー」)や、恋愛色の強い作品(「窓辺の小鳥たち」)を含め、総括すれば「日常もの」といえる作品で、各話とも本当に大きな山場となる出来事の起きない作品です。
その点で「青春」ではあったとしても「アドベンチャー」かはかなり疑問な作品ですが、本作品の直前の新作が「レディ・トラベラー1920」、「鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」、「ウィッグ取ったらただの人」という娯楽色の強いラインナップであったことを考えれば、たまにはこういう落ち着いた作品も良いのではないかと思います。

平祐奈さんと村上穂乃佳さんが主演格

なお、各回に共通するのは主人公が女性であること。
これは原田マハさんの作品に共通の要素でもあります。
本作品では、第1回と第3回の主役を女優の平祐奈さんが、第2回と第4回の主役を村上穂乃佳さん(「高天原探題」の皆戸清美が可愛かった)が分担して務めているため、本ブログでは、一応、このおふたりを主役として記載しました。




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