青春アドベンチャーと同じように月曜日から金曜日に15分(又は10分)ずつ放送されていた、NHK-FMのラジオドラマ(オーディオドラマ)の系譜は大まかに言って以下のとおりです。
時系列一覧
年月 | アドベンチャー系 | ふたり系 |
---|---|---|
1978.11~1984.3 | - | ふたりの部屋 |
1984.4~1985.3 | FMアドベンチャー | |
1985.4~1988.3 | アドベンチャーロード | カフェテラスのふたり |
1988.4~1990.3 | - | |
1990.4~1992.3 | サウンド夢工房 | |
1992.4~ | 青春アドベンチャー |
帯ドラマと単発ドラマの傾向の違い
大きく「FMアドベンチャー」-「アドベンチャーロード」と続いた系統と、「ふたりの部屋」-「カフェテラスのふたり」と続いた系統がありますが、いずれも娯楽色の強い作品を扱う番組でした。
NHK-FMには他に毎週土曜日に1時間程度の枠で放送している「FMシアター」があり、文芸色が強い(=まじめな)作品はこちらで扱っています。
両系統の最初の世代が放送開始された時期は、「FMアドベンチャー」が1984年、「ふたりの部屋」は1978年ですが、「FMアドベンチャー」に関しては、もともとラジオ第一(AM)でやっていた「連続ラジオ小説」や「ラジオSFコーナー」がルーツのようです。
アドベンチャー系とふたり系の傾向の違い
同じ娯楽色が強いといっても「アドベンチャー系」が冒険小説やSF小説などハードな内容であったのに対し、「ふたり系」は恋愛小説やエッセイ調のものなど大人向き?のものやSFでもライトなものを取り上げていました。
二系統が一本化された「サウンド夢工房」は、放送時間としては「アドベンチャーロード」の後番組ですが、作品内容はその2年前に先に終了していた「ふたり系」に近い内容でした。
その後、番組名が「青春アドベンチャー」に戻った?訳ですが、完全にアドベンチャー系の内容に戻ったわけではなく、両系統の折衷的な内容になり、それが今まで続いています。
個人的にはアドベンチャーロード時代の作品チョイスが一番趣味にあっていたのですが、ウェッブ上の作品評価を見ていると、私とは趣味趣向が異なる方も多々いらっしゃるようなので、現在の作品構成はバランスが取れているのかもしれません。
番組をまたいだ再放送
なお、多くの作品が同じ番組内で再放送されていますし、ごく例外的にですが、アドベンチャーロードの番組が青春アドベンチャーで再放送された例(空色勾玉)や、サウンド夢工房の番組が青春アドベンチャーで再放送された例(悲しみの時計少女、わたしは真悟)など、最初に放送された番組とは別の番組で再放送された作品もあります。
本ブログでは各作品の番組名、放送日時をすべて初出時点で統一しています。
なお、当ブログで100作品目を紹介した時点で、記事にした作品がどの番組で放送された作品かを整理しました。
実際の当ブログで紹介している番組についてはこの記事をご確認ください。
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