ゼンダ城の虜 原作:アンソニー・ホープ(青春アドベンチャー)
19世紀末。
イギリス貴族のルドルフ・ラッセンディルは、新国王の戴冠式を見物するために、中央ヨーロッパの小国ルリタニアへと向かった。
実はルドルフには、わずかではあるが、ルリタニア王族の血が流れている。
しかし、今回の訪問は血縁関係とは関係なく純粋な興味によるものである。
ルドルフにしてみれば宮仕え前の最後の自由な一時を楽しむための旅でしかなかったのだ。
だが、ルリタニアに入り、ひょんなキッカケでルリタニアの新王と対面したルドルフは驚倒した。
ルリタニアの新王はルドルフと瓜二つだったのだ。
これにより、単なる観光旅行であったはずのルドルフの旅は、陰謀あり、活劇あり、恋ありの、一大冒険へと一変してしまうのだった。