【特集】200作品紹介記念:ジャンルと格付け(再整理)
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
当ブログはNHK-FMで放送されているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」などで放送された作品を紹介するブログです。
お陰さまで、先日の「精霊の守り人」の紹介をもって200作品を紹介することができました。
100作品紹介を達成した際には、来し方を振り返る、かなり自己満足な記事を連投したました。
200作品記念記事?
しかし、今回は色々と忙しい時期であることもあり、特段の記念記事は作らず、代わりに200作品紹介記念行事?として、懸案だったジャンルの再編を行うつもりでした。
そのジャンル再編に伴う記事の修正は現在、地道に行っているのですが、折角ですので、100作品紹介の際に行った「ジャンルと格付けの関係」についての整理のみ、新しいジャンルで再度集計してみることにしました。
100作紹介時点のランキングとあわせてご覧下さい。
ジャンル再編
なお、再度整理しますと、当ブログで採用している作品ジャンルは、この2014年1月に再設定した24分類です。
再編前は11分類でしたのでかなり細かくなりました。
これで当面の紹介作品数の増加にも耐えられそうです。
一方、”格付け”については、この記事で書いているとおり”C”から”AAA+”までの13段階です。
あくまで私個人の恣意的な判断ですので、そのような前提のもと、各作品のファンの皆様、寛大なお心でみて頂ければ幸いです。
最大勢力「幻想(日本)」
さて、早速ですがいきなりジャンルごとの評価を整理した表を載せます。
ジャンルとして最も多かったのは「幻想(日本)」で16作品でした。
このジャンルは日本の日常生活を舞台として不思議な現象が起こるような作品群です。
現在の青春アドベンチャーで最もメインとなっているジャンルであることは確かだと思います。
実は、ジャンル設定に当たって、何とかこのジャンルを分割してジャンルに所属する作品数を平準化したかったのですが、どうしても分割する良い切り口が見つかりませんでした。
作品数が多いだけあって、属している作品は多彩です。
最上位の格付けであるAAAの作品(ふたり)と、最下位の格付けであるCの作品(有頂天家族)が同時に存在するジャンルは現時点で、実はこの「幻想(日本)」だけです。
意外と多いぞ「タイムスリップ」・「恋愛」
これに次ぐのが、「タイムスリップ」(現在は「タイムトラベル」にジャンル名称変更)の14作品と、「恋愛」の12作品。
ちょっと意外な結果ですが、「タイムスリップ」については「タイムスリップ明治維新」に始まる鯨統一郎さん原作・原案の「タイムスリップシリーズ」が、「恋愛」については村山由佳さん原作の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズがあるため、この結果になったものと思います。
実は青春アドベンチャーにおける、これらの2ジャンルの主要な作品は概ね紹介を終えています。
そのため、今後、このジャンルの作品数が大幅に伸びることはないと思います。
なぜか「ホラー」は少ない
逆に作品紹介数が少ないのは、「ホラー」と「幻想(海外)」の3作品。
「ホラー」は「おしまいの日」、「夏の魔術」、「泥の子と狭い家の物語」、「幻想(海外)」は「雪の女王」、「髑髏城の花嫁」、「クリスマス・キャロル」と全作品をあげられるくらいの数です。
ホラーなんてもっとあってよいのではないかと思います。
ちなみになぜか両ジャンルともに田中芳樹さんの原作作品が入っているのが面白いところです。
格付けのメリハリ
続いて、格付けの全体傾向ですが、AAAに属する作品が10%、AAに属する作品が23%、Aに属する作品が26%、Bに属する作品が27%、Cに属する作品が14%となりました(それぞれ”+”と”-“を含む)。
格付けの記事で書いたように、なるべく分散するように評価したてきたつもりですが、どうしてもAとB中心の格付けになってしまっております。
また、AAAとCではCの方が多く、平均的にみてAよりやや低めの格付けとなっています。
SF(海外)は評価が高いが…
次に、AAAからCをそれぞれ5点から1点の点数を割り付けて(”+”と”-“はそれぞれプラスマイナス0.3点)各ジャンルの平均得点及び標準偏差を出して見ました。
それぞれ上位にはオレンジ色、下位には水色をつけています。
平均的な評価が高かったのは「SF(海外)」、「SF(宇宙)」、「冒険(山岳・海洋)」、「サスペンス」、「スポーツ」の5つでした。
トップの「SF(海外)」は「ジュラシック・パーク」などが属するジャンルですが、所属する作品が4作品しかないジャンルなので、参考記録といったところでしょうか。
SF(宇宙)は個人的な趣味?
その点からみると、「SF(宇宙)」が9作品も所属していながら堂々の第2位になったのは、私の個人的な趣味がもろに現れた結果だと思います。
何しろA-である「サラマンダー殲滅」及び「僕たちの宇宙船」より低い評価の作品がひとつもないのです。
でもよく考えると、宇宙を舞台にした作品であっても今一つしっくりこなかった作品(例えば、「永遠の森・博物館惑星」、「昔、火星があった場所」など)は、無意識のうちに他のジャンルに区分しちゃったからかも知れません。
スポーツも良作が多い
また、A-より下が一つもないという点では、100作紹介時点に引き続き「スポーツ」の検討が目立ちます。
AAAの「DIVE!!」を筆頭に、こちらももっとも低いものでも「闘う女。」のA-。
やっぱりスポーツってドラマチックですよね。
評価の低いジャンル
逆に平均点が下位になったジャンルは「幻想(その他)」、「多ジャンル」、「日常」、「幻想(海外)」、「SF(その他)」の5ジャンル。
特に「幻想(その他)」と「多ジャンル」の平均点の低さは際立っています。
オムニバス
「多ジャンル」とは脚本家競作の短編集で、色々なジャンルの作品がひとつの作品の中に混在している場合のジャンルです。
具体的には不思議屋シリーズ(不思議屋薬品店など)やライフシリーズ(ナンバーライフなど)などが該当します。
このブログでは再三、書いているのですが、あくまで私の個人的な趣味として、この系統の番組ではあまり短編集をやってほしくないと思っていることが、この結果に表れていると思います。
オリジナル短編集のファンの皆様、すみません。
幻想(その他)はちょっと苦手かも
また、「幻想(その他)」は不思議な内容に作品のうち、舞台が特殊だったり不明確だったりする作品群です。
最も高い作付けの作品が格付けBの「シュレミールと小さな潜水艦」。
これも私の個人的な趣味として、「ちょっと不思議系」が苦手なことが原因になっていると思います。
このジャンルが好きな方はあまり参考になさらないでください。
あらためてみると「幻想(○○)」としているジャンルはすべて平均格付けが低いですね。
なかには「ふたり」や「死神の精度」のように高格付けにしている作品もあるのですけど。
ばらつきの大きいジャンル
一方、標準偏差をみるとばらつきが大きいのが「仮想世界」、「活劇」、「歴史時代」の3ジャンル。
これらはまさに「冒険」といったイメージのジャンルで、ある意味青春アドベンチャーを象徴する作品群なのですが、多彩な作品が属するだけに格付けはばらけてしまったようです。一方、ばらつきが小さいのが「SF(海外)」、「ホラー」、「多ジャンル」の3ジャンル。
「SF(海外)」と「ホラー」は属する作品数が少ないので、こちらも参考記録といったところでしょうか。
まとめ
大まかな傾向は以上のとおりです。
ジャンルを2倍以上に増やした直後の集計のため、各ジャンルに属する作品数が少なく、やや偏りのある集計だと思います。
300作品紹介達成時にどのような結果になっているか見てみたいものです。
いつになるかわかりませんが。
【特集】
当初は「200作品紹介記念」記事はこれ一つの予定だったのですが、もうひとつ「200作で主演した出演者」の特集も書きました。
こちらもご参照下さい。
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