【青春アドベンチャー・メディアミックス情報⑧】DINER(ダイナー)
DINER漫画化
2013年2月に青春アドベンチャーでラジオドラマ化された平山夢明さんの小説「ダイナーDINER」の漫画版の連載が週刊ヤングジャンプで始まりました。
タイトルは「DINERダイナー」で、作画は河合孝典さんという方。
河合さんにとって、「石影妖漫画譚」(せきえいあやかしまんがたん)についで2作品目の連載作品になります。
私は河合さんの作品を読んだことがないのですが、この「石影妖漫画譚」は単行本で11巻も続いた作品のようなので、相応の実力者なのだと思います。
難しい作品
個人的な感想ですが、青春アドベンチャー版の「DINER」は、正直、どう受け止めてよいかよくわからない作品でした。
確かに、NHKで放送される作品とは思えないほど暴力的で猟奇的なシーンも多いという点で画期的な作品でしたが、それが娯楽性に直接つながっているようには感じられず。
逆に、NHKがあえて暴力性に目をつぶって取り上げるほどの深いテーマ性や抒情性も感じられませんでした。
ありていに言うと、朝ドラ女優(原田夏希さん)を使ってまでNHKがリスナーに何を与えたかったのか。
興奮すればいいのか、考えさせられればいいかのか、あるいは爆笑すればよいのか…
自分自身の作品に向き合う態度が定まらないうちに全10回が終わってしまったような印象の作品でした。
その意味で、絵でわかりやすくインパクトを伝えられる漫画の方が向いている作品なのかもしれません。
上手く完結まで続くことをお祈りしております。
●2019年7月17日追記
「Diner」が「Diner ダイナー」として映画化されました。
すでに7月5日から公開されています。
監督は蜷川実花さんで、主演(ボンベロ役)は藤原竜也さん、ヒロインのオオバカナコ役は女優・モデルの玉城ティナさん。
蜷川実花さんは蜷川幸雄さんの実娘ですが、藤原竜也さんは蜷川幸雄さん演出の舞台「身毒丸」でデビューしているので父娘の演出で演技したことになりますね。
それにしても、「伊藤開司」(カイジ)、「夜神月」(デスノート)、そしてこのボンベロと、原作漫画では全くイメージが違う役を良く演じますよね。
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