NHK朝の連続テレビ小説主演つながり

作品間のつながりを楽しむ

【特集:青アド・ポーカー②】NHK朝の連続テレビ小説主演つながり 

第2回目となるこのシリーズ。
NHK-FMで放送しているラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」の各作品の出演者や原作の緩やかな関係をポーカーの役になぞらえて紹介しようというトリビア的なコーナーです。
第1回目はTVアニメ「ルパン三世」の主要出演者が出演している青春アドベンチャーの作品を紹介しました。

NHKならでは?

第2回目の今回のテーマは、NHKの朝の連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)に主演した経験のある女優さんです。
先日紹介した「小袖日記」をもって、「朝ドラ主演女優スリーカード」ができたので、ご紹介したいと思います。
(追記:原田夏希さん、中村明美さん、純名里沙さんの3名を紹介してスタートしたこの記事ですが、その後、多数の方を追加しました。)

1970年代

1967年上期「旅路」横内正さん

「女優さん」と書いた傍からいきなり男性俳優です。
朝ドラってたまに男性が主役の作品があるんですよね。
「水戸黄門」の格さん(渥美格之進)役でも有名な横内正さんは、第7作目という初期の朝ドラ「旅路」で主演されていました。
青春アドベンチャーでは、こちらも第3作目というごく初期の作品「王女アストライア」でナレーションを担当されました。
最近では2018年のFMシアター「高倉酒店で会いましょう」でも主演されています。
ちなみにこの「旅路」で主人公・室伏雄一郎の少年期を演じた武岡淳一さんは「ウェディング・ウォーズ」、「BANANA FISH」など多くの青春アドベンチャー作品に出演されています。

1979年上期「マー姉ちゃん」熊谷真実さん

熊谷さんは、つかこうへいさん(のちに結婚後、離婚)の舞台「サロメ」で1978年デビュー。
翌年、この朝ドラ主演を射止めました。
ちなみに妹が松田優作夫人の松田美由紀さん。
NHK-FMのラジオドラマでは、「ふたりの部屋」、「カフェテラスのふたり」のふたり系の番組に何度も出演されました。

1980年代

1981年上期「まんさくの花」中村明美さん

「まんさくの花」は同時の朝ドラでは珍しい現在劇で、中村さんは「まんさくの花」が本格的な女優デビュー作だったそうです。
「CF愚連隊」はアドベンチャーロード時代の1989年の作品。
中村さんはドリーンという外国人の女性(外資系広告代理店の部長秘書)の役で準ヒロイン級といったところでしょうか。
大人っぽい演技で、はっきり言ってヒロイン以上に魅力的でした。
なお、所有音源が断片的でこのブログでは紹介できていないのですが、アドベンチャーロード「プラチナプラチナ」でもヒロインを担当されています。

1984年上期「ロマンス」榎木孝明さん

「旅路」以来久しぶりの男性主役の朝ドラで、榎木孝明さんは主題歌も担当しました。
「グリーン・レクイエム」は翌1985年、「無限への崩壊」は2年後の1986年に放送され、まさに榎木さんが有名になっていく時期の作品でした。

1986年上期「はね駒」斉藤由貴さん

当時人気絶頂のトップアイドルだった斉藤由貴さんが「アディオス・ケンタウルス!」に出演されたのはTVドラマ「スケバン刑事」に主演された翌年、朝ドラ「はね駒」に主演される直前(すでに撮影は始まっていたはず)になります。
ちなみに斉藤さんはオーディションでこの役を勝ち取ったそうです。


1987年下期「はっさい先生」若村麻由美さん

上記の2作品で東ドイツ人女性カテリーナを演じた若村さんも朝ドラのご出身です。
「プラハの春」ではヒロインですが、「ベルリンの秋」では回想シーンにのみ登場します。


1989年下期「和っこの金メダル」渡辺梓さん

「和っこの金メダル」は当初決まっていたヒロイン役の方が降板され、渡辺さんは急遽選ばれたのだそうです。
青春アドベンチャーでは1話完結形式の「不思議屋旅行代理店」で、様々な役柄を演じられています。


1990年代

1992年下期「ひらり」石田ひかりさん

1991年の「ふたり」(青春アドベンチャー版の記事はこちら)など、大林宜彦監督への映画で、朝ドラ出演以前から有名でした。
その後も、紅白歌合戦の司会をしたり、旦那さんがNHKのディレクターだったりして、NHKには縁の深い石田さん。
「恋愛映画は選ばない」では主役でした。


1994年上期「ぴあの」純名里沙さん

純名さんは「ぴあの」に主演された当時、宝塚歌劇団雪組娘役のホープで、翌1995年にはトップ娘役に就任しました。
宝塚時代は歌唱力で高い評価を得た方だそうで、「ぴあの」では後半の主題歌も自ら歌われたそうです。
青春アドベンチャーでは、2011年の「小袖日記」で準主役級の香子(こうし=紫式部)役、2018年の「時砂の王」ではヒロイン?の卑弥呼役でした。
残念ながら歌うシーンはありません。

1998年下期「やんちゃくれ」小西美帆さん

小西さんは青春アドベンチャー2作品に主演されているのですが、いずれも10回連続の長編ではなく、オリジナル脚本の短編集シリーズなのが特徴的です。
NHK本局の「不思議屋シリーズ」とNHK名古屋局の「10人作家シリーズ」(名古屋脚本家競作シリーズ)の双方に主演しているのは小西さんだけだと思います。


2000年代

2000年上期「私の青空」田畑智子さん

東京発の20世紀最後の連続テレビ小説「私の青空」に主演された田畑さんは、実は関西(京都)のご出身です。
青春アドベンチャーでは2作品ともヒロインでの出演です。


2002年上期「さくら」高野志穂さん

高野さんはこの「さくら」がドラマデビュー作。
でも両親の仕事の関係で在住していたロンドン時代からバレエを始めとした各種訓練を積まれていたそうです。


2003年上期「こころ」中越典子さん

朝ドラオーディション5回目の挑戦で主役を射止めた中越さん。
「こころ」は私自身の人生の節目の時期に放送していた朝ドラで、個人的にとても良く覚えている作品です。
FMシアター「今年の梅は」は2人の子供がいる未亡人という「こころ」と同じような設定の役でした。


2004年下期「わかば」原田夏希さん

原田さんは「わかば」ご出演のあと暫く学業を優先させていたそうですが、2007年以降再び本格的に女優として活動されているそうです。
青春アドベンチャーでは2013年の「DINER」で主演されています。
「DINER」は青春アドベンチャーには珍しい多くの人が死ぬスプラッターな娯楽?作品で、殺し屋ばかりが集う食堂に勤める羽目になった女性を熱演されています。


2005年下期「風のハルカ」村川絵梨さん

  • ストーリーボックス ザ・トーキョー
    青春アドベンチャー初挑戦がオムニバスという難度の高い作品であった村川絵梨さんは、2005年下期(大阪局制作)の「風のハルカ」に主演されていました。
    その「ストーリーボックス ザ・トーキョー」は東京が舞台の作品群ですが、実は村川さんは大阪出身。

2007年下期「ちりとてちん」貫地谷しほりさん

「ちりとてちん」は落語家志望の女性を描いた作品で、脚本は「電気女護島~エレクトリック・レディランド」の藤本由紀さん。
大阪が舞台の作品だったが貫地谷さんは東京の下町(東京都足立区)の出身。
「世界から猫が消えたなら」では妻夫木聡さんと共演、「かおる、ストーリーボックス」では平岡祐太さんと共演。


2008年下期「だんだん」三倉茉奈さん・三倉佳奈さん

いわずと知れたマナカナさんです。
お二人は、朝の連続テレビ小説では1996年下期の「ふたりっ子」でもヒロインの少女時代を演じていますが、12年を経て今度は成人のヒロインを演じることになりました。
青春アドベンチャーではお二人の名を冠した短編集作品が2作品、作られています。


2009年下期「ウェルかめ」倉科カナさん

2006年のミスマガジンGPの倉科カナさんです。
「バードケージ」ではNHKのドラマのオーディションを受ける新人タレントという、ご自身の過去とオーバーラップするようなキャラクターを演じられました。


2010年代

2016年上期「とと姉ちゃん」高畑充希さん

2005年にデビューされた高畑さんが「鏡の偽乙女」に「お欣」役で出演されたのは19歳の頃。
すでに「奇跡の人」、「美男ですね」などの舞台や、TVドラマ「ナツコイ」での主演経験がありました。
その後も順調にキャリアを積み重ね、2013年の朝ドラ「ごちそうさん」、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」等への出演を経て、ついに2016年、24歳にして朝ドラの主演にたどり着きました。
この企画では初めての、先に青春アドベンチャーに出演された方の朝ドラ主演決定です。
なんだか嬉しいですね(気が付かないだけで他にもいらっしゃるのかも知れませんが)。


2017年下期「わろてんか」葵わかなさん

2017年3月9日に発表された2017年下期の朝ドラヒロインは葵わかなさん。
2015年1月に「予言村の転校生」に主演されてからもう2年になるんですね。
当時はまだ初々しい演技でしたが、朝ドラ主演を経て逞しく成長されることでしょう。
青春アドベンチャーへの凱旋主演を期待したいものです。
それにしても、これぞと見込んで主役に採用した葵わかなさんが、連ドラ抜擢。
演出の佐々木正之さんもしてやったりでしょう。


2020年代

2021年上期「おかえりモネ」清原果耶さん

上白石萌歌さん主演の「沈黙とオルゴール」ですが、実はデビュー直後の清原果耶さんが出演されていました。
当時若干13歳。
ファッション雑誌「nicola」の専属モデルとしての活動をスタートしたばかりで、TVにはまだ三井不動産グループのCMくらいしかでていなかったころ。
2015年9月からの朝ドラ「あさが来た」が女優デビューとされているのですがそれ以前ということになります。
すごいな、オーディオドラマスタッフ。


2021年下期「カムカムエヴリバディ」上白石萌音さん

朝ドラ史上初の3人のヒロインのリレー方式で制作された「カムカムエヴリバディ」で最初のヒロインを務めた上白石萌音さん。
朝ドラの約1年半前にFMシアター「仮想郵便局」に出演されていました。
妹の上白石萌歌さんがFMシアター「沈黙とオルゴール」に主演されてから5年後、FMシアターへの姉妹出演経歴が揃ったことになります。


2021年上期「ちむどんどん」黒島結菜さん

黒島結菜さんは沖縄の御出身で「ちむどんどん」も沖縄が舞台。
一方、FMシアター「オールに願いを」は長崎が舞台の作品でした。


2024年上期「虎に翼」伊藤沙莉さん(予定)

2023年2月に朝ドラの新作「虎の翼」の主演が伊藤沙莉さんと発表されました。
2018年の「メゾン・ド・関ヶ原」主演後も、多くの映画、TVドラマ等に出演し多くの賞も受賞し、遂に朝ドラ主演です。

番外編

このほか、「私の告白」に主演されている中江有里さんは、1995年下期の「走らんか!」でヒロインを演じていらっしゃいますが、この作品は通常の朝ドラと違って男性主人公の作品で、中江さんはあくまでヒロインであるため、外しました。

NHKならでは

青春アドベンチャーはNHKの制作ですので、朝ドラ主演俳優を気軽に?使えるのも納得です。
実はこの他にもまだまだ朝ドラ主演経験のある方が青春アドベンチャーに出演されています。
これらの方々の出演作品を紹介したら、随時この記事に追加していきたいと思います。


次の特集は青アドポーカーの第3弾「日本SF大賞・星雲賞受賞作」つながりです。


■シリーズ「青アドポーカー」
作品間の緩やかな繋がりを楽しむこの企画。
その他の記事の一覧はこちらです。



【追記】2013/9/15
匿名の方より「まだまだ、います。元?朝ドラのヒロイン。 」というメールを頂きました。
確かにまだまだいますね。
ご指摘を頂いた方については作品を紹介した都度に、追加していきたいと思います。
「恋愛映画は選ばない」の石田ひかりさんについてはすっかり失念していましたので、さっそく追加させていただきました。
ご指摘、ありがとうございました。

コメント

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