格付:A

格付:A

妖怪博士と少年探偵団 原作:江戸川乱歩(アドベンチャーロード)

「…その頃、東京中の街という街、家という家では、ふたり以上の人が顔を合わせさえすれば、まるでお天気の挨拶でもするように、アイツの噂をしていました。アイツは20の全く違う顔を持っていると言われていました。…」仄暗い街角にアイツの影が浮かんでは消える。変幻自在、風のようなアイツ。変装の名手であり、どんな場所に忍び込むことも、どんな厳重な警戒の中から狙った獲物を盗む出すこともお手のもの。希代の名探偵・明智小五郎でさえも恐れる彼の名は「妖怪博士」、そしてまたの名を…
格付:A

鷲の歌 原作:海音寺潮五郎(青春アドベンチャー)

江戸時代も末期を迎えつつある安政4年。琉球国は糸満の漁師・赤人(あかひと)は、難破し流れ着いた土佐から江戸を経て、4年ぶりに故郷の土を踏んだ。4年の歳月の中で、赤人には忘れられない言葉がある。漁師出身でありながら米国から帰国して旗本に取り立てられたジョン万次郎の言葉。「米国では能力次第でこのような出世は当たり前のこと。日本も変わりつつある。そして琉球も変わっていくはずだ。」果たして、万次郎の予言のとおり、清国と薩摩藩による二重支配のなかで微睡んできた琉球にも変化が起きつつあった。その変化は、糸満の漁師に過ぎなかった赤人をも巻き込んいくのであった。
格付:A

風になった男 原作:飯島和一(青春アドベンチャー)

天明の大飢饉による社会不安が続く備前岡山に、夜な夜な怪獣・鵺(ぬえ)が現れるという噂が立った。鵺はご政道の誤りを指弾して空を飛ぶという。捨て置くことができなくなった岡山藩は、大規模な捜索の末についに犯人を捕まえた。鵺と間違えられていたのは、表具師の幸吉(こうきち)。職人としての腕を生かしてつくった凧で空を飛んでいたのだった。しかし、詮議を受けた幸吉は、藩政を批判するために空を飛んだという目付の推測を完全に否定し、自らが空を飛ぶに至った半生を語り始める…「世の中を 憂しとやさしと おもへども 飛びたちかねつ 鳥にしあらねば」(山上憶良)これは、閉塞感に閉ざされた天明の世で、風のように自由に空を飛ぶことを夢見た男の物語である。
格付:A

アルバイト探偵 第2期 原作:大沢在昌(アドベンチャーロード)

“冴木インベスティゲーション”は六本木にある探偵事務所。所長の冴木涼介はかつて数々の修羅をくぐった諜報活動のプロフェッショナルであり、国家機関とも独自のコネクションを持つ……といえば聞こえはいいが、実態は「喫茶店マロー」の2階に間借りしている弱小探偵事務所だ。所属する探偵は所長の冴木涼介に他には、涼介の息子の隆(りゅう)がアルバイトをしているだけだ。こんな弱小事務所には今日も、奇抜な、しかし普通の探偵事務所ではとても対応できない事件が持ち込まれるのだ。
格付:A

アルバイト探偵 第1期 原作:大沢在昌(アドベンチャーロード)

ちょっと不良の高校生・隆(りゅう)は、たまに父親の仕事を手伝っているアルバイト探偵。その父親の冴木涼介は「冴木インベスティゲーション」なる探偵事務所を営む、こちらは本物の不良中年。自堕落で女好きの、しょーもない父親だが、昔はその筋(どの筋だ?)では有名な腕利きだったという、ただならない噂もある。ただならないと言えば、隆と涼介の関係には、隆自身も知らないただならない秘密がありそうだ。そんなふたりの元には、やはりただならない事件が持ち込まれる。今回、隆の家庭教師である麻里が持ち込んだ事件とは、一体どのようなものだろうか?
格付:A

少女探偵に明日はない 原作:森脇道(青春アドベンチャー)

あたし、吉井ミカは、個人で映画の買い付けをしている父と一家でフランスで暮らしている女子高生。事件は、映画の買い付けに行った南フランスのカンヌで起こったの。映画祭で盛り上がるカンヌで、有名俳優のミッシェル・フィリップが殺されちゃった!しかも父はミッシェル個人と映画の買い付けの契約をしてお金を支払っちゃっているから、このままでは大損害で、日本に帰国するお金もない!でも、両親はいつものとおり喧嘩するばかりで、全く頼りにならない。こうなったら、あたしが契約書を探し出してミッシェルのマネージャーからお金を取り返すしかない!あたしは映画祭で知り合った自称ピザチェーンの御曹司フランソワと一緒に捜査を開始したのだけど…
格付:A

ヤッさん 原作:原宏一(青春アドベンチャー)

上京してIT企業に就職したものの、あっという間にドロップアウトしてホームレスにまで落ちぶれてしまった青年・タカオ。段ボールにくるまってわずかな暖を取っていた彼を、段ボールごと蹴りつけるオヤジがいた。彼の名は“ヤッさん”。ヤッさんは、築地市場や銀座界隈では知らぬものがいない伝説の食通ホームレスだが、身綺麗にして銀座の高級料理店を闊歩する様はとてもホームレスには見えない。これは“ホームレス哲学”の体現者であるヤッさんと、彼に巻き込まれて思いも寄らない人生の変転を体験することになる青年・タカオの物語である。
格付:A

家守綺譚 原作:梨木香歩(青春アドベンチャー)

駆け出し作家の綿貫は、夭折した親友・高堂の父親から意外な申し出を受ける。空き屋になってしまう高堂の家に家守(=管理人)として住んで欲しいというのだ。経済的に助かること、死んだ高堂が喜ぶであろうという父親の言葉、そして、この草深い家でなら書きたいものが書けるのではないかという期待から、綿貫はこの申し出を受けること決める。こうして、家守である綿貫と、死んだはずの高堂、拾った犬のゴロー、そして様々な不思議なものたちとの生活が始まった。
格付:A

いつか猫になる日まで 原作:新井素子(アドベンチャーロード)

大学生・海野桃子(うみの・ももこ、愛称“もくず”)は、ある日、不思議な夢を見る。自分と同年配の5人の男女とともに、白く輝く部屋で、女神を中心に座っているのだ。隣の女性は幼なじみの“あさみ”だが、他の4人ははっきりしない。そして翌日、もくずは更に不思議なことに遭遇する。石神井公園近くの喫茶店で偶然にもこの5人と出会い、しかも駅への帰り道で空中戦を繰り広げるUFOを見てしまったのだ。そう、これが6人の若者達が奇妙な“宇宙戦争”へと参加するキッカケだったのだ。
格付:A

あたしの嫌いな私の声 原作:成井豊(青春アドベンチャー)

あたし、君原友里(ユーリ)は声優学校の1年生。女らしくない自分の声が嫌いだったけど、この声を活かせる職業である声優を見つけてからは声の仕事で一人前になりたくて頑張っているところ。ある日、代役で舞い込んできた「メアリーポピンズ」の出演者の顔合わせに出向いたときに、あたしとそっくりの声を持つ音楽家の波多野さんに出会ったの。波多野さんは冷たそうだけどとても綺麗な男性。だけど、本当はそれだけではないの。波多野さんが話すと、あたしには表向きの波多野さんの声と同時に、感情むき出しのもう一つの声が聞こえてくる。でも、そのもう一つの声はあたしにしか聞こえないみたい。冷たく憎悪の込められた、あたしそっくりの声を聴いていると、とても不安になる。波多野さんって一体、何者なんだろう。
タイトルとURLをコピーしました