
遥かなる虎跡 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)
ロックこと、西緑郎(にし・ろくろう)は、海外青年協力隊の一員としてボルネオでオランウータンの保護活動に従事している青年だ。ある日、密漁業者とのトラブルで怪我をした緑郎は、入院中の病室でリム・キム・チャンという老人の死を看取る。日本軍に辛い人生を強いられた老人への負い目、そして何より死を看取った人間として責任感から、西は老人のたったひとりの身内である遠縁の娘のもとに、遺品を届けることを決意する。しかし、この旅は、第二次世界大戦中に日本軍が隠匿したという秘宝「山下トレジャー」を巡る大冒険の始まりだったのだ。