格付別一覧

格付:AA

お父さんの会社 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

1996年。人類はついに完全なる仮想空間を実現した。コンピューターネットゲーム「カイシャ・クエスト」のプレイヤーの一人である村田。仮想の会社世界を満喫していた彼は、ある日、奇妙なことに気が付く。それは、自分がゲーム内でつくった資料が、現実世界の販売会議で使用されていること。そして、様々なプレイヤーが残業疲れを癒すためのささやかな娯楽としてプレイした内容が、主催者の手によって現実社会における換金手段として用いられていること。それが、このゲームの恐るべき全貌であった。村田は、いち早くこのゲームの“真実”を受け入れ、この真実に気づいた他のプレイヤーとともに、終わりの見えない死闘に身を投じていく……。そう、この時から、村田にとってカイシャ・クエストはゲームであっても、遊びではなくなったのだ。……「ソード・アート・オンライン」のファンの皆さま、関係者の方々、ご容赦を。
格付:B

来年こそはワン!だふる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦から十二支に扮した監視員が派遣され、この国を監視すること、はや1000年以上。今年もまた、人類は銀河連邦への加盟に値するほど成熟できずに年末を迎え、酉(トリ)に扮した監視員から戌(イヌ)に扮した監視員へ、年末恒例の業務の引き継ぎが行われている。それに耳を傾けて、今年この国で何が起こったのかを振り返ってみよう。
格付:A

迷宮百年の睡魔 原作:森博嗣(青春アドベンチャー)

エネルギー問題が解決された22世紀。世界中どこへ行っても夢のように穏やかな世界になってしまった地球。ジャーナリストのサエバ・ミチルは相棒のウォーカロン(アンドロイド)ロイディと伴に、一夜にして周囲が海になったという伝説の城塞都市イル・サン・ジャックへと赴いた。閉鎖的な島として知られるイル・サン・ジャックからなぜか取材の許可が下りたのだ。島についてすぐに宮殿モン・ロゼに通されたミチルだが、そこで以前訪れた「ルナティック・シティ」で出会ったのとそっくりの女性に出会う。そして「ルナティック・シティ」を訪れたときと同様に、殺人事件に巻き込まれてしまうのだった。多くの謎を秘めたこの島で、ミチルの謎解きが始まる。
格付:A

女王の百年密室 原作:森博嗣(青春アドベンチャー)

22世紀。エネルギー問題を解決した人類社会は、少数民族や小さなコミュニティーの自主独立が尊重される時代を迎えていた。相棒のアンドロイド・ロイディとともに旅行中だったジャーナリストのサエバ・ミチルは、車の故障により城壁に囲まれた閉鎖的な都市「ルナティック・シティ」に立ち寄ることを余儀なくされる。「ルナティック・シティ」は、完璧なシステムと、若さを保ち続ける不思議な女王の元、犯罪も死もない理想郷を体現しているという。しかし、ある人物が「永い眠り」に付いた様を目撃したミチルは疑問を持ち始める。なぜこの都市は「死」を「永い眠り」という隠語で隠ぺいするのか。だれが何の理由で、膨大な資金と強い情熱をもって、このようなシステムを作り上げたのか。
格付:A

平成トム・ソーヤー 原作:原田宗典(青春アドベンチャー)

ノムラノブオは、成績はちょっとばかり悪いが、その他はごく普通の高校3年生…に見える。しかし彼は、ある特殊な能力を持っていた。センサーのような指先と飛び抜けた反射神経。そう、「スリ」として得がたい素質を持っていたのだ。そして彼は、不敵な同級生スウガクの誘いを受け、謎の美少女キクチとともに、名門大学・早慶大に入学するための、ある計画に荷担することになるのだが…
格付:A

くたばれ!ビジネスボーグ 原作:草上仁(青春アドベンチャー)

元詐欺師の大友が経営する「大友人材派遣有限会社」は、社員4人の小さな会社だ。しかし、その4人は精鋭揃い。天藤・麗子の美男美女コンビに、異常な記憶力の持ち主・後藤、そして数学の天才・菅谷。これだけの人材が揃えば会社は順風満帆…のはずだったのだが、身体の一部をビジネス用に改造したサイボーグ人材(=ビジネスボーグ)の開発により状況は一変。ビジネスボーグのあまりの有能さに、生身の人間ばかりの大友人材派遣有限会社はあれよあれよという間に、開店休業状態になってしまったのだ。そんな中、大きなビジネスチャンスが舞い込んできた。送電システムのトラブルにより、3日間、ある銀行の全てのコンピューターとサイボーグ部品が停止することになってしまったのだ。早速、生身の人材による銀行業務の代行サービスを売り込みに出かけた大友だったのだが…
格付:AA

アグリーガール 原作:ジョイス・キャロル・オーツ(青春アドベンチャー)

あたし、アーシュラ・リグスは、ニューヨーク州ウエストチェスター郡のロッキーリバー高校に通う16歳。ある朝、目覚めた瞬間にあたしは自分が「アグリーガール」なんだって気づいた。その時から負け組まっしぐらだったあたしの人生は変わった。アグリーガールは媚びない。アグリーガールは他人を頼らない。アグリーガールは分かりやすい女らしさとは無縁だ。そして、アグリーガールは正しいことをすることを躊躇しない。だから、テロ予告の容疑者にされたクラスメイト -特に親しくもなかった単なる級友- のために証言することも躊躇しない。例え彼の「親友」たちさえ「テロ予告犯とかかわり合いにならないため」に口をつぐんでいたとしても、だ。
格付:AA

レディ・スティンガー 原作:クレイグ・スミス(青春アドベンチャー)

今日は我ながら上手くやった。ターゲットは、ひと仕事終えてリラックスしていた腹の突き出た中年男。確か、名前はボブといったか。バーで男に一服盛って、ホテルの部屋で彼が熟睡するのを待つだけの簡単なお仕事。バリーがいうとおりではある。しかし警察に捕まるリスクを冒しているのはこの私、マギーだ。バリーごときに楽な仕事などと言われるのは心外だ。しかし、口の上手いバリーにまた丸め込まれて、今日は、2回目の「仕事」をする羽目になってしまった。気乗りはしないが、いざ次のバーに行ってみると、とびきりのいい男が座っていた。目つきが鋭すぎるのが気になるが、いつもどおり仕掛けは上々。今回も楽な仕事になる…はずだったのだが。
格付:A

双子島の秘密 作:原田裕文(青春アドベンチャー)

平家の落人の里とされる蓮花島(はすはな・じま)と、それを監視するために源氏方が住み着いたとされる晴友島(はるとも・じま)。しかし現代では、両島を併せても人口は数百人の過疎の島。過去の因縁はともかく、二つの島の住民たちは協力して、両島を結ぶ海上にある一二三神社(ひふみ・じんじゃ)を守って平和に暮らしていた。中学生の少女・四ノ宮かれんは、蓮花島に伝わる伝説上の姫君・蓮花姫の子孫とされる四ノ宮家の跡取り娘。10年前に謎の失踪をした父親のことを気に掛けつつも、母とふたり、四ノ宮家を守って元気に暮らしていた。今年は10年に一度の一二三神社の大祭の年。今回は母に変わってかれんが神楽を舞うことになる。準備は着々と進んでいたのだが、祭りの安全を願う儀式の際にハプニングが起こる。そして思いもよらない人間たちが島に集まり始める。
格付:B

不思議屋貿易商 作:山本むつみ他(青春アドベンチャー)

青春アドベンチャーを代表する脚本家競作のオリジナル短編集作品シリーズ「不思議屋」シリーズ"。本作品「不思議屋貿易商」は、全部で8作品制作された不思議屋シリーズの6作品目にあたり2005年に放送されました。最後の不思議屋シリーズである「不思議屋料理店」(2007年)が制作されてからすでに8年以上が経過していますが、案内役としてこの作品の看板であった永井一郎さんが昨年急逝されていますので、おそらく不思議屋シリーズの新作が制作されることはないと思われます。
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