
お父さんの会社 原作:草上仁(青春アドベンチャー)
1996年。人類はついに完全なる仮想空間を実現した。コンピューターネットゲーム「カイシャ・クエスト」のプレイヤーの一人である村田。仮想の会社世界を満喫していた彼は、ある日、奇妙なことに気が付く。それは、自分がゲーム内でつくった資料が、現実世界の販売会議で使用されていること。そして、様々なプレイヤーが残業疲れを癒すためのささやかな娯楽としてプレイした内容が、主催者の手によって現実社会における換金手段として用いられていること。それが、このゲームの恐るべき全貌であった。村田は、いち早くこのゲームの“真実”を受け入れ、この真実に気づいた他のプレイヤーとともに、終わりの見えない死闘に身を投じていく……。そう、この時から、村田にとってカイシャ・クエストはゲームであっても、遊びではなくなったのだ。……「ソード・アート・オンライン」のファンの皆さま、関係者の方々、ご容赦を。