格付:A 平成トム・ソーヤー 原作:原田宗典(青春アドベンチャー) ノムラノブオは、成績はちょっとばかり悪いが、その他はごく普通の高校3年生…に見える。しかし彼は、ある特殊な能力を持っていた。センサーのような指先と飛び抜けた反射神経。そう、「スリ」として得がたい素質を持っていたのだ。そして彼は、不敵な同級生スウガクの誘いを受け、謎の美少女キクチとともに、名門大学・早慶大に入学するための、ある計画に荷担することになるのだが… 2015.10.23 格付:A
格付:A くたばれ!ビジネスボーグ 原作:草上仁(青春アドベンチャー) 元詐欺師の大友が経営する「大友人材派遣有限会社」は、社員4人の小さな会社だ。しかし、その4人は精鋭揃い。天藤・麗子の美男美女コンビに、異常な記憶力の持ち主・後藤、そして数学の天才・菅谷。これだけの人材が揃えば会社は順風満帆…のはずだったのだが、身体の一部をビジネス用に改造したサイボーグ人材(=ビジネスボーグ)の開発により状況は一変。ビジネスボーグのあまりの有能さに、生身の人間ばかりの大友人材派遣有限会社はあれよあれよという間に、開店休業状態になってしまったのだ。そんな中、大きなビジネスチャンスが舞い込んできた。送電システムのトラブルにより、3日間、ある銀行の全てのコンピューターとサイボーグ部品が停止することになってしまったのだ。早速、生身の人材による銀行業務の代行サービスを売り込みに出かけた大友だったのだが… 2015.10.20 格付:A
格付:AA アグリーガール 原作:ジョイス・キャロル・オーツ(青春アドベンチャー) あたし、アーシュラ・リグスは、ニューヨーク州ウエストチェスター郡のロッキーリバー高校に通う16歳。ある朝、目覚めた瞬間にあたしは自分が「アグリーガール」なんだって気づいた。その時から負け組まっしぐらだったあたしの人生は変わった。アグリーガールは媚びない。アグリーガールは他人を頼らない。アグリーガールは分かりやすい女らしさとは無縁だ。そして、アグリーガールは正しいことをすることを躊躇しない。だから、テロ予告の容疑者にされたクラスメイト -特に親しくもなかった単なる級友- のために証言することも躊躇しない。例え彼の「親友」たちさえ「テロ予告犯とかかわり合いにならないため」に口をつぐんでいたとしても、だ。 2015.10.18 格付:AA
格付:AA レディ・スティンガー 原作:クレイグ・スミス(青春アドベンチャー) 今日は我ながら上手くやった。ターゲットは、ひと仕事終えてリラックスしていた腹の突き出た中年男。確か、名前はボブといったか。バーで男に一服盛って、ホテルの部屋で彼が熟睡するのを待つだけの簡単なお仕事。バリーがいうとおりではある。しかし警察に捕まるリスクを冒しているのはこの私、マギーだ。バリーごときに楽な仕事などと言われるのは心外だ。しかし、口の上手いバリーにまた丸め込まれて、今日は、2回目の「仕事」をする羽目になってしまった。気乗りはしないが、いざ次のバーに行ってみると、とびきりのいい男が座っていた。目つきが鋭すぎるのが気になるが、いつもどおり仕掛けは上々。今回も楽な仕事になる…はずだったのだが。 2015.10.13 格付:AA
格付:A 双子島の秘密 作:原田裕文(青春アドベンチャー) 平家の落人の里とされる蓮花島(はすはな・じま)と、それを監視するために源氏方が住み着いたとされる晴友島(はるとも・じま)。しかし現代では、両島を併せても人口は数百人の過疎の島。過去の因縁はともかく、二つの島の住民たちは協力して、両島を結ぶ海上にある一二三神社(ひふみ・じんじゃ)を守って平和に暮らしていた。中学生の少女・四ノ宮かれんは、蓮花島に伝わる伝説上の姫君・蓮花姫の子孫とされる四ノ宮家の跡取り娘。10年前に謎の失踪をした父親のことを気に掛けつつも、母とふたり、四ノ宮家を守って元気に暮らしていた。今年は10年に一度の一二三神社の大祭の年。今回は母に変わってかれんが神楽を舞うことになる。準備は着々と進んでいたのだが、祭りの安全を願う儀式の際にハプニングが起こる。そして思いもよらない人間たちが島に集まり始める。 2015.10.05 格付:A
格付:B 不思議屋貿易商 作:山本むつみ他(青春アドベンチャー) 青春アドベンチャーを代表する脚本家競作のオリジナル短編集作品シリーズ「不思議屋」シリーズ"。本作品「不思議屋貿易商」は、全部で8作品制作された不思議屋シリーズの6作品目にあたり2005年に放送されました。最後の不思議屋シリーズである「不思議屋料理店」(2007年)が制作されてからすでに8年以上が経過していますが、案内役としてこの作品の看板であった永井一郎さんが昨年急逝されていますので、おそらく不思議屋シリーズの新作が制作されることはないと思われます。 2015.09.29 格付:B
格付:A ジャンヌ 原作:安彦良和(ダミーヘッド・アドベンチャー・スペシャル) ジャンヌ・ダルクがルーアンで火刑に処せられてから9年後の1440年。未だ戦乱の最中にあるフランスはボードリクールの城代のもとに、国王から参陣の命令が届く。これを聞いた城代の養子エミールは、城代に代わり自分が国王の下に赴くことを直訴する。実はエミールはさる貴族の落胤であり、親族間の争いを避けるために男性として養子に出されていた少女であった。そのいきさつからか、エミールは男装で闘ったジャンル・ダルクに強いあこがれを持っていたのだ。そして、国王の下に赴く途中、エミールはジャンヌの幻想に出会うのだが… 2015.09.18 格付:A
格付:A ソフィーの世界 原作:ヨースタイン・ゴルデル(FMドラマスペシャル) 14歳の少女ソフィー・アムンセンが不思議な手紙を受け取ったのは、15歳の誕生日まであと1カ月のある日。そこに書かれていたのはたった一言だった。「あなたはだれ?」それが、「哲学の先生」アルベルト・クノックスからの、手紙を通じた「哲学の講義」の始まりだった。「人間とは何か、世界はどのようにできているのか、そして私たちはどのように生きるべきか」そんなことを考え始めたソフィーのもとに、さらにもう一つ不思議なことが起こる。レバノンで国連軍の仕事に就いているアルベルト・クナーグという男性が、娘のヒルデにあてた手紙もソフィーの元に届きはじめたのだ。ソフィーはクナーグにもヒルデにも全く面識はない。しかし、その手紙によれば、クナーグはソフィーのことを知っているようなのだが… 2015.09.15 格付:A
格付:B キャロル 原作:木根尚登(サラウンド・ファンタジー) イギリスに住む少女キャロルの周りでは、人気バンド「ガボール・スクリーン」の新曲「ソング・オブ・プカラ」が今までにない酷い出来だと話題になっていた。そんな、ある日、ロンドン・ビックベンの鐘の音が突然聞こえなくなるという不思議な事件が起き世間は騒然となる。同時に、ロンドンフィルハーモニーでチェロを演奏しているキャロルの父親も、自分のチェロから音が出ていないようだと言い出したキャロルは、この違う場所で違う人間に起こった3つの出来事がいずれも「音」に関係することに気がつく。父を助けるために、キャロルは「ソング・オブ・プカラ」を学校の複合芸術科目で使用している機械で分析することを思い立つのだが、それがキャロルが異世界ラ・パス・ル・パスに迷い込んむ切っ掛けとなってしまったのだった。 2015.09.11 格付:B
格付:B 大地の子エイラ 原作:ジーン・アウル(ドラマ・スペシャル) 氷河期の終わり。5歳の少女エイラは、地震により家族全員を失う。そして、放浪の末に、自分とは全く違う姿形をした“人間”の集落にたどり着き、九死に一生を得る。彼らはエイラと違い、低い背丈、曲がった腕、毛深い身体を持ち、声より身振り手振りに頼ってコミュニケーションをする民だった。エイラは、やさしい養父母のもと落ち着いた生活を得ることができたものの、彼らの考え方や秩序にどうしても馴染めない。そして、自分の“みにくい”容姿もまた受け入れられなかったのだ…ネアンデルタール人「洞穴熊ウルススの民」中で、“みにくいアヒルの子”クロマニョン人のエイラはどう生きていくのだろうか。 2015.09.08 格付:B