格付別一覧

格付:A

93番目のキミ 原作:山田悠介(青春アドベンチャー)

植木也太は(うえき・なりた)はロボットが好きな大学生。他人は彼をロボットオタクというけれども、自分では大学生活を謳歌している普通のリア充だと思っている。そんな也太は当然ながら、シリウス自動車が開発した個人向けのロボット“スマロボ”(スマートロボット)をすでに所有している。しかし、今度新たに発売された“スマロボ2”は従来機とは一線を画した性能らしい。特にスマロボ2に“相棒アプリ”をダウンロードすると、今までにはない人間的な反応をするらしいのだ。居ても立ってもいられなくなった也太は、祖母を言いくるめて手にした60万円を握りしめて販売店に向かう。こうして也太は、スマロボ製造番号93、通称「シロ」と出会ったのだ。
格付:AA

ゲノム・ハザード 原作:司城志朗(青春アドベンチャー)

それは、イラストレーター鳥山敏治にとっては誕生日の夜の出来事だった。残業で退社が遅くなり、妻の機嫌を損ねていないか恐る恐る帰宅した彼を待っていたのは床で冷たくなった妻の死体。突然現れた刑事と名乗る不審な二人組から逃れることになった鳥山は、夜の街をあてどなく彷徨うことになる。そして、妻の実家、友人宅、昔のバイト先、再び自宅などを尋ねるにつれ、鳥山は自分の記憶と、周囲が語る自分の姿とがかけ離れていることに気がつき始める。何より自分の記憶自体が少しずつ変化を始めているようなのだ。自分は誰なのか、どこに住んでいて、何をしてきた人間なのか。すべてが信じられなくなる中で、“鳥山”はどのような真実に辿り着くのか。
格付:A

21世紀のユリシーズ 作:横光晃(アドベンチャーロード)

2056年。この時代の人間は26歳で「成人研修キャンプ」を終えないと一人前とは認められない。アソウ・ナオトは成人研修キャンプでも、より抜きの人間だけが受講を許される「リーダーコース」を研修中の身の上だ。1週間の休暇が終わり、いよいよ後期のパーソナリティ補正教育が開始されるころに、重大な事件が発生する。母親の乗った宇宙船が、地球に敵意を持った謎の異星人「アウトトリップ」の操る集団にハイジャックされたのだ。さらに、その人質解放交渉にナオトの父親が、護衛にはパトロールに所属する恋人のユリが赴くことになった。研修を続行するか、異星人との交渉に同行するか迷うナオトだったが…
格付:B

タイムスリップ大坂の陣 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)

いつもどおり、脳天気にたこ焼き屋を探していた女子高生・麓(ふもと)うららのもとに、再び統一執行部のタイムトラベル管理官・石松が姿を現す。石松が言うには、豊臣方と徳川方が一触即発の状態にある1615年の大坂で再び歴史改変が行われつつあり、解決のためにうららの力が必要だという。前作「タイムスリップ川中島」での心の傷から立ち直っていないうららは、一旦は同行を拒否するものの、例によってなし崩し的にタイムトラベルすることになってしまう。そして、過去2回に亘りタイムトラベルしている戦国時代で、うららは意外な人物に再会することになる。
格付:A

タイムスリップ川中島 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)

統一執行部の時間捜査官・石松は、1560年の川中島で旧知の女子高生・麓(ふもと)うららの名前を耳にする。うららは、石松と何度も一緒に時間旅行をした特異な経歴の持ち主だが、基本的には21世紀の一女子高生に過ぎないはずだ。うららが何か大きな事件に巻き込まれていることを察知した石松は、すぐさま、うららに決して1560年には来ないように警告を発する。しかし、突如、蛇型の殺人ロボットの襲撃を受けたうららは、さしたる理由もなく、警告を無視してノリと勢いで石松のいる1560年に向かってしまうのだった…
格付:B

タイムスリップ戦国時代 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)

リストラ対象になり自暴自棄になった時間捜査官・石松を追って、21世紀の女子高生・麓(ふもと)うららは戦国時代に飛ぶ。しかし、今回はいつもと違い3人組 -うらら、石松、そして元殺し屋の剣崎薔薇之介- の思惑はそれぞれ全く異なっていた。袂をわかった3人は、本能寺の変に向けて、それぞれの行動を開始するが…
格付:AA

レインツリーの国 原作:有川浩(FMシアター)

「レインツリーの国」インターネットで書評を書いている個人サイトの名前だ。伸之がこのサイトを見つけたのは、学生の頃に読んだ忘れがたい小説「フェアリーゲーム」の名前で検索をしていた時だった。そこには「フェアリーゲーム」の衝撃的な結末について、サイト主である「ひとみ」による思いのこもった感想が書かれていた。懐かしい小説の思い出を共有しているという感動から、伸之はひとみあてにメールを書き、やがてそれはメールの交換へとつながっていく。そして、ひとみへの思いが高じた伸之は、彼女に直接会うことを提案するが、彼女にはある秘密があるのだった。
格付:C

路地裏のエイリアン 作:北野勇作(青春アドベンチャー)

「実は私、この世界の人間じゃないの」人気ない路地裏の喫茶店で、臨時の店番をしている彼女はそう言った。聞けば、この世界には、この喫茶店のような異星人の基地が密かに点在しているという。何気ない日常のすぐ隣に、奇妙な世界が口を開けて待ち構えていたわけだ。そして秘密を知ってしまった僕は、エイリアンを巡る騒動に巻き込まれて、喫茶店で、パチンコ屋で、次々と奇妙な体験をすることになる。
格付:C

日常生活の冒険 作:北野勇作(青春アドベンチャー)

小説家・北野勇作さんのオリジナル脚本の短編集です。大江健三郎さんに同名の「日常生活の冒険」という小説があるようですが、本作品とは関係ないようです。北野さんの作品としては、1994年に自身の小説を原作とする「昔、火星のあった場所」が青春アドベンチャー化されています(脚色は北野さんご自身)。その後、オリジナル脚本の短編集である本作品「日常生活の冒険」を経て、1998年にはオリジナル脚本の長編である「路地裏のエイリアン」が制作されています。
格付:B

5つの贈りもの 原作:パール・バック、作:井出真理(青春アドベンチャー)

クリスマスを巡る5つの短編で構成されたオムニバス作品で、2005年のクリスマス前の時期に放送されました。ちなみに、クリスマス前の時期といえば、2013年と2020年に「クリスマス・キャロル」を、1993年と2010年には「サンタクロースが歌ってくれた」(再放送)を、2017年と2019年には「クリスマスの幽霊」を、2009年には本作品「5つの贈りもの」(再放送)を12月に放送しており、かなり意識して放送スケジュールを組んでいるようです。
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