
木かげの家の小人たち 原作:いぬいとみこ(夏休みヤング・シアター)
太平洋戦争中の昭和19年9月。少女・森山ゆりは、小さな秘密とともにおばの家に疎開をしてきた。森山家に住んでいた、イギリス生まれの「小さい人たち」を密かに疎開先に連れてきていたのだ。小人の一家は毎日、コップ一杯のミルクがあれば生きていくことができる。それを用意するのが家族内でのゆりの大事な役割。それは疎開先でも引き継がれていたのだが、幼いゆりが孤独な疎開先でミルクを用意するのは容易なことではない。母に預けられた粉ミルクはすぐになくなってしまい、ゆりはミルクの調達に困ってしまうのだが…