伝奇(海外)

格付:B

エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険 原作:小前亮(青春アドベンチャー)

17世紀のイスタンブール。女性ながら“シンドバッド”の称号を受け継ぐ冒険家セルマと、その弟子の少年マレクは、新しい冒険へと臨もうとしていた。エイレーネーの瞳。それは、ルビーとサファイアが一対になった指輪。類まれな秘宝ではあるが、ふたつを同時に手に入れないと、国をも滅ぼすといわれている呪われた宝でもある。そしてそれ以上にセルマにとっては、先代のシンドバット22世・アレクシオスが生涯を掛けて追い求め、そして消息を絶つに至ったという因縁の品であった。セルマに取って今回の冒険はただの宝探しではない。弟子であった自分に何も告げずに消息を絶った師匠の行方を捜し、過去の因縁との決着を付けるための旅でもあるのだ。
格付:A

仮想の騎士 原作:斉藤直子(青春アドベンチャー)

1751年、ルイ15世統治下のフランス。剣の達人デオン・ド・ボーモンは、王弟コンティ親王に仕える美貌の騎士である。最愛の人・クリスティーヌとの身分違いの恋を叶えるために、どうしても出世したいデオンは、密命を帯びてロシアへと渡る。しかし、そこで身分を隠すために女装をしたのが運の尽き。ロシアでの外交交渉は上手くいったものの、デオンは、ロシアで男と女の2役を使い分けなければならなくなってしまう。折しもフランスでは、謎の男・サン・ジェルマン伯爵や、庶民出身の野心家で王の愛人であるポンパドゥール侯爵夫人、そして、イノセントではあるが意外ととんでもない怪人物であるルイ15世などが暗躍をしている。一方、ロシアでも、女傑である皇帝エリザヴェーダ、切れ者の宰相ベスドジェフ、古臭いフランス語でデオンを煙に巻く副宰相ヴォロンツォーフなどの、一癖も二癖もある連中が蠢いている。デオンは、陰謀渦巻く国際社会を無事に生き抜くことができるのか。そして謎の男・サン・ジェルマン伯爵の真の目的とは何なのか。
格付:A

魔岩伝説 原作:荒山徹(青春アドベンチャー)

時は江戸時代後期の文化8年。50年ぶりの朝鮮通信使の来訪を控えた江戸で、若侍・遠山金四郎景元は一人の若い女を救う。その女性・春香(チュニャン)は朝鮮通信使に関する重大な秘密を知っているという。春香に誘われ朝鮮へと渡った景元を待っていたのは剣術と魔術が交差する一大活劇。そして景元が知ることになる歴代朝鮮王朝が秘めてきた謎と徳川幕府との密約。名奉行として後世に名を残すことになる「遠山の金さん」の若き日の大冒険。
格付:B

続・西遊妖猿伝 原作:諸星大二郎(ダミーヘッドによるオーディオコミック)

斉天大聖の名を受け継ぎ、金箍棒(きんこぼう)を手に大唐帝国への戦いを始めた孫悟空。失われた多くの人たちの思いを胸に、大唐帝国の王子達、長男・李建成、次男・李世民、三男・李元吉を倒すために、盟友・紅孩児(こうがいじ)とともに唐の都・長安をめざす。そして長安で「玄武門の変」に深く関わることとなった悟空だが、結局は長安を離れ紅孩児とも生き別れになり諸国を放浪することになる。そして、ある国で蝗婆婆(こうばば)という老女と七仙姑という若い女性達、そして二郎という少年と出会う。
格付:B

西遊妖猿伝 原作:諸星大二郎(ダミーヘッドによるオーディオコミック)

花果山(かかざん)の麓の村で暮らす若者・孫悟空は、大猿・玃猿(かくえん)に攫われた母から生まれた運命の子である。父を戦乱で失い、野女になった母からも捨てられ、孤児として生きてきた悟空。しかし、大猿(かくえん)に出会い、彼から斉天大星の名を受け継いだことにより、虐げられた民衆のために闘うことを決意する。そして同じように民衆のために闘う紅孩児(こうがいじ)や竜児女(りゅうじじょ)と出会い、目の前の敵と闘いを繰り返す自分の倒すべき敵が大唐帝国であることに気がつく。一方、度重なる戦乱とそれに伴う国土の荒廃に心を痛める若き僧侶・玄奘は、それが真の御仏の教えが根付いていないからだと考える。そして彼は真の仏法を体得するための万難を排して遙か遠くの天竺に行く術を求め始める。
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