ナカスイ! -海なし県の水産高校- 原作:村崎なぎこ(青春アドベンチャー)

未格付

本記事は、現在、放送中の作品について仮の記事をアップするものです。
完結次第、正式な記事に修正します。


  • 作品 : ナカスイ! -海なし県の水産高校-
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : (未格付け)
  • 分類 : 少年(中高)
  • 初出 : 2025年7月21日~8月1日
  • 回数 : 全10回(各回15分)
  • 原作 : 村崎なぎこ
  • 脚色 : 藤沢秋
  • 演出 : 諏訪恵理子
  • 主演 : 福本莉子

「全国で唯一」、いい響き!
中学生の頃「普通を知りたければ鈴木さくらを見ろ」と言われたこの私でも、この栃木県立那珂川水産高校、通称「ナカスイ」でなら普通じゃない高校生になれる!
でも授業が始まって早々、クラスメイトの魚に対する情熱と知識に圧倒された。ひょっとして私、ついていけていない?
でも3人しかいない女子でつくった料理がすべてのきっかけになった。
そう、あの日作った「ザリガニグラタンコロッケバーガー」が私の青春の始まりだったのだ。


本作品「ナカスイ -海なし県の水産高校-」は栃木県出身の作家、村崎なぎこさん原作の小説をオーディオドラマ化した作品で、NHK宇都宮局で制作されました。

内陸県に水産高校?

舞台は「全国で唯一の海なし県の水産高校」である栃木県立那珂川水産高等学校。
このナカスイのモデルとなった学校は実在し、栃木県立馬頭高等学校水産科がそれなのだそうです。
ただ、モデル校は学校全体が水産高校というわけではなく、その意味では隣県にも群馬県立万場高等学校水産コースがあるようなので、全国で唯一というのは多少創作ではあります。

青春!

なんにせよ水産高校といえば大海を相手にする元気な若者たちが通う学校で、実習航海なんかもあったりする荒っぽいイメージがあるので、海なし県にそういうものが存在するのは不思議ではあります。
本作の主人公・鈴木さくらは「脱・普通」をもくろむ女子高生ですは、そんなナカスイの物珍しさだけを目的に(さしたる知識もなく)ナカスイの門を叩きます。
そしてそこで出会った仲間たちと一緒に青春のときを過ごす…というのはまあありがちな青春ストーリーではあります。
ありがちな話の中で本作品が特別なのはやはりナカスイという特殊な環境。

農業高校以上にレア

農業高校の青春を舞台にした傑作漫画「銀の匙 Silver Spoon」という先例はありますが、水産高校はそれに輪をかけてマイナーな環境。
さすがに水産高校を舞台にした作品はないだろうと調べてみると、これがあるんですよね。キャンディーサトウさん原作の「進め!水産高校」。
すげえな日本の漫画業界。なんでもありだな。と思ったのですが、さすがに海なし県の水産高校ともなると激レア。
当然本作品では内水面を対象にした漁業などの特殊な環境が面白おかしく紹介される…と思ったのですが、正直なところその面ではかなり控えめ。
ナカスイを舞台としつつもストーリーはすぐに「ご当地おいしい!甲子園」(こちらのモデルは「ご当地!うまいもん甲子園」だと思います)が主要なテーマのグルメものの様相を呈してきます。

グルメもの?甲子園もの?

高校生を主人公とした○○甲子園ものというのもNHK-FMのオーディオドラマの一つの定番(「いざ行かむ 短歌甲子園へ」「弾け!はじけろ!そろばん甲子園」)ではあるのですが、いきなり「グルメ」+「甲子園」という飛び道具を持ち込んできた感も否めなく、まずは水産高校生の日常をじっくりと描いてほしかったなあという気もしました。あくまで個人の感想ですが。
まあ原作者の村崎なぎこさんがそもそもグルメライター出身だからというのは大きいとは思いますが。
いずれにしろ7月25日時点で物語は半分を消化したばかり。
今後どう展開するのかを楽しみ待ちたいと思います。

2016年のシンデレラ

さて本作品で主人公の鈴木さくらを演じるのは、2016年に第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得して芸能界入りをした福本莉子さん。
すでに2019年FMシアター「上越新幹線にて」で主演されていますが、青春アドベンチャーへの出演は初めてだと思います。

出演者・女性陣

その他の出演者としては、さくらのただ二人だけの女子クラスメイト、かさねと小百合を演じるのが大橋彩香さんと川島鈴遥さん。
実は福本さんと川島さんは2000年生まれなのですが、本職の声優さんである大橋さんのみちょっと年上の1994年生まれ。
ただ大橋さんもプロだからかそもそも高校時代を演じるのが楽しいのかのびのびとと演じていらっしゃいます。
また神宮寺先生を演じるのはフリーアナウンサーの宇垣美里さん…って元TBSアナウンサーの宇垣さんですよね!

出演者・男性陣

その他、主要な男子3人組を演じる峯田大夢さん、深川和征さん、中村友紀さんや、かさねの父親役の東地宏樹さん(「スピリット・リング」が懐かしい)などアニメ声優さんが多いキャスト。
2025年の青春アドベンチャーは次の「中二病な僕の革命的アオハル」の松岡禎丞さん、6月の「リフレイン -私とおじいちゃんの捜査ノート-」の井上麻里奈さん、5月の「謙信サマは今日も気まぐれ」の鈴木達央さんなど(そういえば梶裕貴さん主演の「00-03 都より愛をこめて」の再放送もありましたね)など有名声優の起用に積極的。
本作もそうなのですが劇中劇としてアニメを再現するシーンがあったりするのでその面ではうってつけだとは思うのですが、少し番組自体のキャスティングの方向が変わってきた気もします。


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