SF(宇宙)

格付:A

21世紀のユリシーズ 作:横光晃(アドベンチャーロード)

2056年。この時代の人間は26歳で「成人研修キャンプ」を終えないと一人前とは認められない。アソウ・ナオトは成人研修キャンプでも、より抜きの人間だけが受講を許される「リーダーコース」を研修中の身の上だ。1週間の休暇が終わり、いよいよ後期のパーソナリティ補正教育が開始されるころに、重大な事件が発生する。母親の乗った宇宙船が、地球に敵意を持った謎の異星人「アウトトリップ」の操る集団にハイジャックされたのだ。さらに、その人質解放交渉にナオトの父親が、護衛にはパトロールに所属する恋人のユリが赴くことになった。研修を続行するか、異星人との交渉に同行するか迷うナオトだったが…
格付:A

僕たちの宇宙船 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)

汚染された地球を捨て、人類がスペースコロニーに暮らしている時代。スペースコロニー「ノア」にある寄宿舎・ダーウィン・シュルーズベリーに、刺々しい雰囲気を纏ったリンダ・R・ヒノデという名前の転校生がやってくる。リンダは、何らかの事件が起き、秘密のうちに存在自体が抹消されたというウインチェスターの学校に通っていたという噂であった。しかし、「この理想世界でそんな事件が起こるはずがない」と信じるダーウィン・シュルーズベリーの生徒達からはリンダは受け入れられない。そんな中、ただ一人、気弱な少年・BJだけは、リンダに共感し、彼の発言を信じた。そして、事件は起こり始める。ウインチェスターと同じように。
格付:A

サラマンダー殲滅 原作:梶尾真治(特集・スペース・アドベンチャー)

“ヤポリス・サースデイ”それは、宇宙歴375年に、惑星条約機構の首都・惑星ヤポリスで起きた大規模テロ事件の呼び名である。神鷹静香(こうたか・しずか)は、この事件までは普通の主婦だった、この事件で夫と娘を失うまでは。事件の衝撃で精神に破綻を来した彼女は、治療の過程で、テロを首謀した銀河解放戦線に対する憎悪を植え込まれることでようやく精神の安定を取り戻した。彼女の生きる目的はただひとつ。銀河解放戦線に復讐すること。しかし、全てを犠牲にして復讐へと突き進む彼女の道程は、銀河解放戦線のみならず、彼女自身、そして世界をも崩壊させる危機を招くことになるのだった。
格付:AA

星へ行く船 原作:新井素子(カフェテラスのふたり)

私、森村あゆみは、訳あって兄・森村拓の名を借りて宇宙船に乗り込んだ…といえば聞こえは良いが、要は家出だ。短大卒業を間近に控え、急に、自分が普通に結婚して普通に子供を産むことにリアルなイメージを持つことが出来なくなってしまったのだ。そして思い出したのが、子供の頃に持っていた夢。どこか遠くに、そう、宇宙に行きたい。しかし、未成年のため宇宙に行くためのパスポートは取れない。だから兄のパスポートを拝借し、兄に変装することにした。そして、ばれないように、貯金をはたいて宇宙船の個室も取った。順調に始まったはずの私の家出。しかし、予約したはずの個室には先客がいた。信じられないことだが、宇宙船側がダブルブッキングをしたらしいのだ。そしてこれが惑星メディの王位継承を巡るトラブルに巻き込まれていくきっかけだったのだ。
格付:A

太陽の簒奪者 原作:野尻抱介(青春アドベンチャー)

2006年、突如、水星から何らかの物体が噴出を始めた結果、太陽にリングができてしまった。そしてリングの影により日照量が激減した地球は、急速に寒冷化を始める。人類はリングをつくった何者かがいると仮定し、彼らを”ビルダー”と名付けるが、その正体はようとして知れない。リングの探査に向かった探査機もすべて正体不明の兵器で破壊され、全ては謎のままで時は過ぎていく。一方、リングの形成を目の当たりにし異星人とのコンタクトを夢見た高校生の少女・白石亜紀は、やがてその夢のまま科学者へ成長する。しかし、15年後の亜紀が31歳になった頃には、地球の寒冷化は一層進み、人類は滅亡の危機を迎えていた。そして、人類は存亡を掛けて1隻の舟をリングへと送り出す。人類初の原子力宇宙戦艦ファランクス。乗り込むのはわずか4人の乗組員。その中に亜紀の姿もあった。人類存続のための手段はあるのか。ビルダーは存在するのか。そしてビルダーが存在したとして彼らとは戦うしかないのか。様々な葛藤を抱えながら亜紀はリングを目指す。
格付:AAA

最後の惑星 原作:ユルゲン・ローデマン(アドベンチャーロード)

東西冷戦下の西ドイツ。ソビエト連邦による東西対話の動きは見えるものの、まだまだ緊張状態が続く西ドイツに、久しぶりの明るいニュースが舞い込んできた。アメリカ合衆国が世界初の有人火星探査を計画し、イギリス・西ドイツなどの西側ヨーロッパ諸国からもパイロットを選ぶという。ドイツ人の宇宙物理学者フェリックス・レーマンはこの千載一遇のチャンスに応募することを決意し、妻子に相談する。応募条件は、宇宙工学と宇宙物理学をはじめとする諸分野に詳しく、若く運動神経も良い人間という厳しいもの。しかし楽天家のレーマンは密かに合格する自信があり、息子も大賛成してくれた。妻と娘は心配そうだがそれでもレーマンの意思を尊重してくれた。火星探査計画への参加に向けて動き出したレーマンだが、彼は後に驚くべき事実を知ることになる。
格付:AA

エデン2185 原作:竹宮恵子(青春アドベンチャー)

宇宙船「エデン2185」は西暦2085年に地球を出航した宇宙移民船である。100年をかけて外宇宙を航海し、その名のとおり2185年に惑星エデンに到着する計画であった。惑星エデンに到着するまでには何世代も必要となるため、当初の乗客・乗員は惑星エデンにたどり着くことはできず、実際に到着するのは彼らの子孫になる。そのため、航海の間、エデン2185年の船内では地球からは全く独立した社会が営まれる。エデン2185に乗り組む人たちは、この後戻りのできない航海に参加することを望んだ後腐れのない人ばかりであり、若干18歳でパイロット候補生として乗り組んだシド・ヨーハンもその一人であった。しかし、出航の5年後である2090年には早くもエデン2185の乗客・乗員達の意識と、彼らの社会は微妙な変化を見せ始める。果たしてエデン2185は無事に惑星エデンに到着することができるのか。この物語はエデン2185の航海に人生を捧げたシド・ヨーハンの信念と苦悩の記録である。
ドラマ化希望作品

尾瀬あきら「とべ!人類」「とべ!人類Ⅱ」

【特集:お勧め作品⑦】尾瀬あきら「とべ!人類」「とべ!人類Ⅱ」毎回、冒頭に断り書きを入れないと趣旨が非常に分かりづらいこの特集。まずは、以下の2点をご了承下さい。 本ブログはNHK-FMのラジオドラマを紹介するブログです(「はじめに」をご参...
格付:AAA

妖精作戦 原作:笹本祐一(アドベンチャーロード)

転校生の名は小牧ノブ。彼女が私立星南学園高等部に転校してきた時から榊裕(さかきひろし)の日常はSFへと変わった。超能力、謎の工作員、国籍不明の原子力潜水艦、極秘の超国家間組織、そしてUFO。さらわれたノブを追って榊と仲間たち-沖田・真田・つばさ-は、南太平洋へ、そして・・・高校2年生。彼ら5人の決して忘れられない半年間が始まった。
ドラマ化希望作品

笹本祐一「妖精作戦」シリーズ

ラジオドラマのブログなのにラジオドラマ化されていない作品を取り上げる、このシリーズ。しかし、今回取り上げる「妖精作戦」はシリーズ第1作がアドベンチャーロード時代にラジオドラマ化されています。実は、この記事、最初はこのラジオドラマ版「妖精作戦」についての通常の紹介記事を書いていました。しかし、原作に関連する事項の紹介だけでひと記事分の分量になってしまい、ラジオドラマの紹介としてバランスの取れていない記事になってしまったため、その原作関連の部分だけを独立させて「お勧め」シリーズとしたのが本記事なのです。
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