格付:A

カレーライフ 原作:竹内真(青春アドベンチャー)

いつもおいしいカレーを作ってくれた祖父が死んだとき、ケンスケ達5人の孫はみんなで約束した。 「祖父の後を継いでみんなでここにカレー屋をつくろう」 しかし子供の頃の約束などいつか忘れてしまう。 従兄弟達全員が一同に会することは、結局あれ以来一度としてなかった。 何より、祖父が洋食屋を経営していた家は既に売却され他人のものになっていた。 そんなある日、約束を思い出させてくれたのはケンスケの父だった。 癌の闘病でやせ衰えた父は、何を思ったか退職金で祖父の店を買い戻し、ケンスケにそこでカレー屋を始めることを勧めてきた。 最初は戸惑っていたケンスケだが、意気投合した従兄弟のひとり・ワタルとともに、海外に散っている他の従兄弟達を尋ねるための珍道中を始める。 そして、従兄弟達一人一人と再開し、彼らと祖父の人生について考え、そして多くの人達のカレーへの思いを感じるうちに、徐々に自分の歩くべき道が見え始めた。
格付:C

新・動物園物語 作:伊佐治弥生ほか(青春アドベンチャー)

5人の脚本家の競作によるオリジナルの短編6作品から構成されるオムニバスシリーズです。 基本的に15分×2回の構成で、伊佐治弥生さんが担当された第1話と最終話のみが1回完結の形式になっています。 本作は、全ての話が動物(必ずしも「動物園」ではない)に関連する作品ですが、各話の間に内容の関連性は全くありません。
格付:A

ロスト・タイム 作:佃典彦(アドベンチャーロード)

航海日誌1990 byネズミ 「アホな少年5人とともに漂流すること今日で四日目。 唯一の食料である缶詰も残り少なくなったのだった。 彼らを襲う不安と焦燥。 我輩はこっそり焼き鳥の缶詰を食ったのだ。美味かった。」 夏合宿恒例の肝試し大会の会場を探して幽霊船フラ・フープ号に潜りこんだイサムとグズは、船内で思いもかけず中学時代のサッカー部の友人であるイワナガ、ゴロー、ハカセと出会う。 しかし再会を喜ぶのもつかの間、幽霊船フラ・フープ号は5人とネズミ1匹を乗せたまま、なぜか勝手に漂流を始めてしまう。 いつ終わるとも知れぬ漂流。 5人は食料を節約するため、しりとり合戦による見苦しい缶詰争奪戦を繰り広げる。 それにしても、中学時代のサッカー部のメンバーが乗り合わせたのは偶然か、はたまた神のいたずらか。 実は神のいたずらなのだった…
格付:A

珊瑚の島の夢 作:伊佐治弥生(青春アドベンチャー)

就職活動でのストレスから、体調が悪くなり1か月以上入院中のユキコ。 自らに対する不甲斐なさに加え、同室のおばあさん達の会話の煩わしさもあり、ストレスは溜まる一方だ。 ある日、彼女はふとした切っ掛けで珊瑚のかけらを手に入れる。 そして、その珊瑚のかけらを持って眠ると、楽園のような南国の島を舞台にした夢を見るようになる。 夢の中でユキコは、南海子(なみこ)・珠子(たまこ)・マリーという三人の少女と出会い、彼女たちや南海子の家族と共に、心癒される生活を送るのだ。 しかしユキコは次第に、この夢に出てくる島がおとぎ話にでてくるような架空の場所ではなく、現代のどこかに実際に存在する場所でもなく、太平洋戦争前のサイパンであることに気がついていく。
何でもベストテン

最多原作者(その3:ベスト5)~NHK-FMのオーディオドラマ(帯ドラマ)で最も多くの作品が採用された作家さんはだれか?

【なんでもベストテン⑦】最も採用されている原作者(その3) ラジオドラマ番組である「青春アドベンチャー」において、原作として採用された数が多い作家をランキング形式で発表するこのシリーズ。 前々回(29位タイ・2作品採用作家)、前回(12位タ...
格付:AAA

カルパチア綺想曲 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

1898年、ロンドン。 ジョー・アッテンボローは「ロンドン絵入新聞」で駆け出しの新聞記者をしている17歳の女の子だ。 父親の元英国下院議員ジェラード・アッテンボローは、選挙に落選した後、見聞を広めると称して、ジョーを放り出して外国に出かけてしまった。 ジョーは父親の所業に呆れつつも、一流のジャーナリストになることを夢見て、毎日、ゴシップ記事の取材に駆け回っている。 ある日、放蕩親父のジェラードが、突然、女連れで帰国してきた。 伊達と酔狂で生きているような父親に反発するジョー。 しかし、続いてハンガリーの大貴族・ヴルム伯爵の息子、イオンがジェラードを尋ねてやってくる。 ハンガリー独立運動の旗手であるヴルム伯爵がオーストリア・ハンガリー二重帝国に幽閉されてしまったというのだ。 これがジョーの大冒険の幕開けであった。
何でもベストテン

最多原作者(その2:3作品採用作家)~3作品もオーディオドラマ化されている作家となるとぐっと数が少なくなります

【なんでもベストテン⑥】最も採用されている原作者(その2) ラジオドラマ番組である「青春アドベンチャー」において、原作として採用された数が多い作家をランキング形式で発表するこのシリーズ。 前回に引き続きまして、今回はいよいよ3作品以上採用さ...
格付:A

髑髏城の花嫁 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

19世紀の英国。 大手貸本屋である「ミューザー良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムは、姪のメープル・コンウェイと共に社長から新しい仕事を任される。 代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵家が、教養ある貴族の屋敷に相応しい図書館をつくることをミューザー良書倶楽部に依頼してきたというのだ。 緊張しつつ伯爵邸に赴くニーダムとメープル。 しかし、ニーダムは代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵が旧知の人物であることを知り驚く。 ニーダムがクリミア戦争に出征していた時に、「クリミアの天使」ナイチンゲールに依頼され、戦友であるラットとともに髑髏城(どくろじょう)という奇怪な城に送り届けた病身のライオネル・クレアモント少尉がフェアファクス伯爵その人だったのだ。 これが切っ掛けとなりニーダムとメープルは伯爵の一族を巡る奇怪な冒険に巻き込まれていく。
何でもベストテン

最多原作者(その1:2作品採用作家)~なかなか同じ作家の作品を採用しないNHK-FMが複数作をオーディオドラマ化した小説家など

【なんでもベストテン⑤】最も採用されている原作者(その1)   前回の「原作と作」から、またしてもしばらく時間が空いてしまいました。 久しぶりの何でもベストテンです。 今回は青春アドベンチャーの原作者について調べてみたいと思います。 原作作...
格付:A

失われた地平線 原作:ジェームズ・ヒルトン(青春アドベンチャー)

1932年、私、ラザフォードは、上海事変で混乱する上海から客船で脱出を果たした。 そして船内でオックスフォード大学時代の大先輩ヒュー・コンウェイと出会った。 しかしインドで外交官をしていたはずのコンウェイは記憶を失い、なぜ自分が船に乗っているのかもわからない腑抜けた状態であった。 私はコンウェイ先輩の身を心配し世話を続けた。 すると、コンウェイ先輩は徐々に記憶を取り戻すとともに、驚くべき大冒険の思い出を話し出した。 飛行機の事故でチベット奥地に不時着した先輩はシャングリラという不思議な土地にたどり着いたというのだ…
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