黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)
1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。
クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。
しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。
しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。
知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。
確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。
コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。
しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。