格付:A

超能力はワインの香り 原作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

旭ヶ丘西高校1年の赤坂紫(あかさか・ゆかり)はアルコールで酔っぱらうと超能力を発揮するという、不謹慎で、法律違反で、教育上好ましくなく、ファジーで、掟破りで、行き当たりばったりな超能力者だ。 「少年タイタニック」という常識を疑うネーミングの漫画雑誌で漫画原作を書いている父親と、ふたりで明るい父子家庭を築いている。 紫自身は超能力などには全く興味がなく、普通の学園生活を送って、普通に恋をして、普通にお嫁さんにいくことが目標だ。 しかし、そんな紫の周りはどこかおかしい人ばかり。 「超能力戦士・アボガドロマン」、「明朗少年温泉漫画・流し場さんちゃん」、「ゲートボールにかける虹」などという珍妙な漫画ばかりをつくっている父親、その父親と昼間から酒ばかり飲んでいる担当編集者の滑川、ところ構わず短歌で自分の気持ちを歌いだす母親(両親の離婚による生別)、エリート新聞記者のはずなのに超能力戦士・アボガドロマンを愛読する隆一郎、物理や化学に妙なプライドを持つ物理部員や化学者たち… 当然、紫のまわりでは、次々とおかしな事件が起こってしまうのだ。
何でもベストテン

NHK-FMのオーディオドラマにおける「原作」と「作」の違い

特集【何でもベストテン④】「原作」と「作」について 前回の「最多放送回数編」からしばらく時間が空いてしまいました。 久しぶりの何でもベストテンです。 今回は藤井青銅さん特集の一環としてオリジナル作品についてのランキングです。 でも、実はラン...
格付:A

ゴー・ゴー!チキンズ パート2 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

前作の最後で何とかメジャーへの第一歩を歩み始めたはずのロックバンド・チキンズ。 目標はこのままの勢いで東京ドーム公演!ヨーロッパツアー!!凱旋帰国!!! しかし、現実はそんなに甘いものではなかった。 人気は再び下火になり今日は奥多摩の遊園地で営業である。 このままでいけない! そうだ、ツインボーカルにしよう! チキンズの迷走の日々が再び始まる。
格付:AA

愛と青春のサンバイマン 原作:藤井青銅(サウンド夢工房)

志濃田はジパングアニメーションというアニメ制作会社に所属するプロデューサー。 今度の仕事は「タワーメカ合体ロボ・フラッシュマン」という巨大ロボットアニメの制作だ。 もう第1話の脚本もあがっている。 しかし広告代理店の山崎から、スポンサーが「フラッシュマン」ではなくB企画の「MAHJONG合体ロボ・サンバイマン」の方をいたく気に入っているとの連絡が届く。 34種類136機のロボットの中から14機が合体するという登場ロボット数の多さに、おもちゃ会社であるスポンサーが飛びついたのだ。 「136機の中から14機」? そう、サンバイマンはMAHJONGすなわち麻雀と巨大ロボを組み合わせたやっつけのダミー企画だったのだ。 フラッシュマンの当て馬として15分でつくった企画であり、子供も見るロボットアニメの企画としては、教育上、許されるはずもない作品だ。 しかし、そんな志濃田の思いもむなしく、欲に駆られたスポンサーのごり押しでサンバイマンの放送が始まってしまう。 初回の視聴率こそよかったものの、やはり早々に教育上の配慮をしなければいけなくなった制作陣。 検討の結果、ギャンブル色を薄めるために「麻雀+巨大ロボ」に「昔話」のテイストを加えるというという前代未聞の路線変更がなされる。 しかしそれはサンバイマンをめぐる迷走の第一歩でしかなかった…
格付:AA

北村想の怪人二十面相・伝 (青春アドベンチャー)

昭和20年、太平洋戦争終戦。 敗戦、闇市、浮浪児、特攻隊崩れ。 東京は混乱の最中にあったが、それでも庶民はたくましく生きていた。 そして終戦とともに彼も戻ってきた。 彼、そう、戦争へと向かっていた暗い時代に、肥え太る金持ちを狙って大胆な盗みを何度も成功させ、世間をアッと言わせた世紀の大怪盗。 名探偵・明智小五郎と何度も大立ち回りを演じて世間の喝采を浴びた希代の怪人。 国立博物館の上空で爆発する気球とともに消息を絶った怪人二十面相が東京に帰ってきたのだ。 しかし東京の庶民達は知らない。 復活した二十面相は、二十面相であっても戦前の二十面相ではないことを。 師匠の思いを継ぐための遠藤平吉の冒険が始まったのだということを。
格付:A

魔術師 原作:江戸川乱歩(青春アドベンチャー)

休暇中の名探偵・明智小五郎は、信州で資産家の令嬢・妙子と出逢い好意を持つ。 所詮、身分違いの恋と諦めていた明智であったが、警視庁の浪越警部から至急帰京を促す連絡が入り、その中で妙子の名前が出てきたことに驚く。 浪越警部によれば東京の大資産家福田氏のもとに、差出人不明の犯行予告ともとれる不気味なメッセージが届けられていること。 そして、明智へ対処を依頼することを提案したのが福田氏の姪である妙子であるという。 明智は勇んで東京へ向かう。 しかしこれが「魔術師」と呼ばれる男による、陰惨な復讐劇のはじまりであった。
格付:AAA

ピエタ 原作:大島真寿美(青春アドベンチャー)

18世紀、斜陽期を迎えているヴェネツィア共和国に、ピエタ慈善院はあった。 ピエタに引き取られた孤児の娘たちは、名作曲家ヴィヴァルディの指導のもと音楽を学び、特に優れた者は慈善院付属の「合唱・合奏の娘たち」として日の当たる人生を歩むことができた。 エミーリアも「合唱・合奏の娘たち」の一員であったが、大きな名声を得ることは遂になく、今はピエタの事務を担当している。 そのエミーリアのもとに恩師ヴィヴァルディが外国で死去したとの知らせが届く。 同時にピエタもまた次第に運営が苦しくなりつつあった。 エミーリアはピエタへの支援を求めて行動を始め、古い友人で裕福な貴族の娘であるヴェロニカから、ある古い譜面を探すことを条件に支援の約束を取り付ける。 ヴェロニカの譜面を探す試みは、エミーリアが知らなかった恩師ヴィヴァルディの姿と、エミーリア自身の過去の探索につながっていくのだった。
格付:C

アンデルセンの雪の女王 (青春アドベンチャー)

少年カイと少女ゲルダはいつもふたりで遊んでいた仲良しの幼馴染。 しかしカイの性格はある日を境に一変してしまう。 周囲からは「カイは頭のよい子だよ」といわれるが、ゲルダだけはカイが意地悪な性格になってしまったことに気がついていた。 実はカイの目には悪魔が作った「性悪鏡」の破片が入ってしまっていたのだ。 しかも、カイは「雪の女王」に誘惑され、いずこともなく立ち去ってしまう。 心を痛めるゲルダ。 ゲルダは、ある日自分の乗った小船が岸から離れたのをきっかけに、ただ一人、カイを探す旅に出ることを決意する。 様々な人との出会いと冒険を繰り返してついに雪の女王の城にたどり着くゲルダ。 果たしてカイは元の心優しい少年に戻るのか。 ゲルダはカイを連れて帰ることができるのか。
格付:AAA

スフィア 原作:マイクル・クライトン(青春アドベンチャー)

心理学者のノーマンは、軍によりサモアとフィジーの間にあるという「飛行機の墜落現場」へと連れて行かれる。 通常の飛行機の墜落とは思えない厳重な情報統制がなされていることに不信感を覚えるノーマン。 現場に到着後に明かされた目的地の新の姿は「300年前の宇宙船の墜落現場」という驚くべきものであった。 ノーマンのほか、米軍のバーンズ艦長、動物学者のベス、宇宙物理学者のテッド、数学者のハリーで構成される調査チーム、そして通信連絡担当のティナ、記録保管係のジェーン、食料係のローズの支援チームは一緒に海底に設置された居住施設で調査を開始する。 そして、宇宙船の中で謎の球体<スフィア>が発見されるが、そのころ海上には猛烈な嵐が来て、彼らは海底で孤立してしまう。 そして様々な事件が起こり始める…
ドラマ化希望作品

梅原克文「二重螺旋の悪魔」

特集【お勧め作品⑤】梅原克文「二重螺旋の悪魔」   ラジオドラマのブログなのにラジオドラマ化されていない作品を取り上げる、このシリーズ。 この謎の企画の趣旨がわからない方、間違えてこのページにたどり着いてしまってそもそも「青春アドベンチャー...
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