格付:AA

遠い海から来たCOO 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)

洋助は、海洋生物学者である父・哲郎とフィジー諸島のパゴパゴ島に住んでいる少年。 ある日珊瑚礁で、1億6500万年前に絶滅したはずの首長竜プレシオサウルスの幼生に出会う。 クーと名づけられたそのプレシオサウルスが、インプリンティング(刷り込み)により洋助を母親と認識してしまったため、洋助の母親代わりの日々が始まった。 大変ながらも楽しい日々。 しかしその平穏な日々は長くは続かなかった。 洋助の周りで、核実験を目論むフランス軍とこれに反対する組織の暗躍が始まり、哲郎・洋助親子、そしてクーもその争いに巻き込まれていく…
格付:B

海に降る 原作:朱野帰子(青春アドベンチャー)

天谷深雪は有人潜水調査船〈しんかい6500〉の女性初のパイロット候補生。 JAMSTEC(海洋研究開発機構)の有人探査部に所属し、かつてしんかい6500の開発に携わりながら深雪を捨ててアメリカへ渡った父への思いを引きずりながらパイロットを目指している。 高峰浩二はJAMSTECの広報部に中途採用された男性。 正体不明の深海生物「白い糸」の発見に生涯をささげた父の夢を継ぐために畑違いのJAMSTECに転職してきた。 二人はそれぞれの夢をかけ深海へ向かう。
格付:B

神去なあなあ日常 原作:三浦しをん(青春アドベンチャー)

横浜に住む平野勇気は、高校卒業を間近に控えているが特にやりたいこともなく、卒業後の進路も未定の状態。 そんな勇気を見かねた担任は、彼を三重県の山奥の神去(かむさり)村の林業会社に強引に送り込んでしまう。 横浜とはあまりに違う生活環境、きつい山仕事。 脱走しようにもあまりに山奥過ぎてその手段すらない。 嫌々、山仕事を続ける勇気だが、周囲の皆の山仕事に対する熱意を感じ、神去村の「なあなあ」な生活に慣れ、村の美人と少しだけお近づきになるにつれ、少しずつ村の暮らしに馴染んでいく…
青アドの小ネタ

ラジオドラマと小説の比較

「はじめに」で書いたようにラジオドラマは今ではすっかり下火になっており、聴いたことがない方もいらっしゃると思います。 本記事ではラジオドラマなどのオーディオドラマを聴いたことがない方に、小説との比較で青春アドベンチャーの魅力をお伝えしたいと...
格付:A

屋上デモクラシー 作:高羽彩(青春アドベンチャー)

原田ヒデオは中学2年生。 信条は「静かに、大人しく、波風たてない傍観者であれ」。 そんな彼にとって、教室の人間関係の息苦しさから逃れられる屋上は大切な場所だった。 しかし、隣の中学で起きた屋上からの転落事故が原因で、彼の通う中学校の屋上も閉鎖されることになってしまう。 矢も楯もたまらず屋上に駆け出すヒデオ。 そこには、同じように屋上閉鎖に反対する田端ヤスナリと木村マノが、金属バットで屋上の南京錠を破壊する姿があった。 とっさに屋上には来たものの、特にこれといって何かをしたいと思ってはいなかったヒデオ。 しかし、美少女マノの気を引くために曖昧な態度を取っているうちに「屋上閉鎖反対運動」に巻き込まれてしまう…
格付:A

谷山浩子の”悲しみの時計少女” (サウンド夢工房)

浩子は、常に正確な時刻がわからないと不安で、寝るときでさえ時計を外さない時計中毒患者。 彼から別れ話を切り出され、彼の新しい彼女に会わせて欲しいとごねたあげく、思い出の喫茶店でふたりを待ち構えている。 そこに浩子の彼を名乗る男が現れたが、彼は浩子の知っている彼とは全く違う、ハンサムだが魚の目をした「魚男」(さかなおとこ)だった。 魚男に困惑する浩子だが、やがて現れた彼の新しい彼女をみて一層驚く。 彼女は顔が時計の文字盤(ちなみにインデックスはローマ数字。ただし針はない。)の「時計少女」だったのだ。 しかし、時計少女と話しているうちに彼女の家であるという「時計屋敷」に興味を持ち、なぜか鎌倉にあるという時計屋敷を尋ねることになった…
格付:AA

世紀の大冒険レース~アムンゼンとスコット 原作:チェリー・ガラード、本田勝一(アドベンチャーロード)

1911年1月、南極大陸にふたりの男が上陸する。 一人は大英帝国の誇る優秀な海軍軍人ロバート・ファルコン・スコット。 もう一人はアルゼンチン出身の熟練した探検家ローアル・アムンゼン。 国家の威信と男の夢をかけたふたりの大冒険レースが始まる。 進むは人跡未踏の大地・南極大陸、目指すは人類史上初の南極点への到達。 世界一過酷な旅の果てにふたりを待ち受ける運命は、栄光か失敗か。
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アマゾンの審査について(アフィリエイト顛末記)

別記事で書いたように本ブログの各記事の最後には、画面のにぎやかしと原作・関連作の紹介を兼ねて、関連本・DVD等の広告画像を貼っています。 これは他の書評ブログなどをみて「アレ、いいなあ」と思ってマネをしたわけですが、実はきちんとこれを貼るま...
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このブログはラジオドラマ(オーディオドラマ)の評論・評価ブログなので基本的に記事内容は文章ばかりです。 しかし、それではあまりに味気ないので、アフィリエイトを利用して原作本・関連本の表紙の画像、関連DVDの画像等をつけてみることにしました。...
格付:B

サマルカンド年代記 原作:アミン・マアルーフ(青春アドベンチャー)

11世紀のペルシャに3人の男がいた。 一人は、天才学者にして大詩人。万能の才を持ちながら栄達を求めず、学問と詩と酒に生きるオマル・ハイヤーム。 もう一人は、セルジューク朝ペルシャの大宰相にして、高い理想と強権的な政治手腕を自在に操り巨大な帝国を動かすニザーム。 最後は、下層階級の生まれで、強い信仰心と現世に対する強い改革意欲をもち、狂信的な手段で理想の社会の実現を図るハサン。 この作品は、同じ時代に同じように優れた頭脳を持ちながら、全く違う道を歩んだ3人の物語であり、その3人の物語が記されたオマルの著書「ルバイヤート」を800年後の19世紀末に再発見するアメリカ人・ベンジャミンの物語である。
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