レディ・パイレーツ 原作:セリア・リーズ(青春アドベンチャー)

格付:A
  • 作品 : レディ・パイレーツ
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : A+
  • 分類 : 冒険(山岳海洋)
  • 初出 : 2012年1月9日~2月3日
  • 回数 : 全20回(各回15分)
  • 原作 : セリア・リーズ
  • 脚色 : 入山さと子
  • 演出 : 真銅健嗣
  • 主演 : 渋谷はるか

18世紀のイギリスで裕福な貿易商の娘として生まれたナンシー。
しかし父親が死に、父親の所有していたジャマイカのサトウキビ農園へ移り住んだときからナンシーの運命は変転を始める。
事件に巻き込まれたナンシーはジャマイカからも追われ、農園の奴隷の娘ミネルバとともに海賊船に乗り込むことになったのだ。
女ながら海賊船の一員として認められ、自分の居場所を見つけることができたナンシーとミネルバ。
しかし、海軍に入って敵対関係となってしまった初恋の人ウイリアムとはもう会うことは出来ない。
また、謎の男バルトロメは執拗にナンシーを追い続ける。
ナンシー達に如何なる運命が待ち構えているのか。



本作品「レディ・パイレーツ」は海外原作の海賊冒険もののラジオドラマです。

海賊ものは良作が多い

青春アドベンチャーで海賊ものといえば「海賊モア船長の遍歴」が有名のようですが、当作品も連続20回という例外的なボリュームでつくられた大作です。
別の記事で書くつもりですが、連続20回というのは青春アドベンチャーの長い歴史の中でもかなり例外的で、他の作品が連続10回(多くても15回)という枠の中で窮屈な作品づくりを余儀なくされていることを考えると、かなり幸運な作品といえます。
私などは大作を楽しめると言うだけで楽しくなってしまいます。

全15回の長さを生かした大作

ストーリーはナンシーの子ども時代の回想や海賊船に身を投じるまでの経緯をじっくり描いており、聞き応えがあります。
また、最後にきちんとしたエピローグ(ちょっと甘すぎる感もありますが)で終わっていることも聞き終えた印象を良くしていると思います。

若干生々しさが…

難点をいえば良くも悪くもどこか予定調和的であること。
主演の彼女たちに次々と事件が起こる訳ですが、どうにも乗り越えられないような雰囲気ではなく、思いもよらない意外な展開とは感じませんでした。
青春アドベンチャーのご先祖番組であるFMアドベンチャーで放送された「無頼船長トラップ」の主人公などはかなりの悪漢だったわけですが、実在の女海賊・アン・ボニーやメアリー・リードなども実情はきれい事では済まない部分もあったはずで、本作品もその辺はきちんと描いて欲しかったなあ、と思いつつ聞いていました。
終盤のバルトロメとの対決も予想していたよりあっさりしていて少し拍子抜けだったと思います。

渋谷はるかさんと朴璐美さん

出演は、主役のナンシーが渋谷はるかさん、準主役のミネルバ役が朴璐美さん。
渋谷さんは「フランケンシュタイン」や「ヘウレーカ」、朴さんは「イーシャの舟」、「太陽の簒奪者」などで青春アドベンチャーではお馴染の方です。
本作品でも、それぞれの役の性格にあった演技をされていたと感じました。
彼女たちの熱演と大作を楽しめたという満足感から、上記の評価しました。

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