格付:AAA

格付:AAA

優しすぎて、怖い 原作:ジョイ・フィールディング(青春アドベンチャー)

ふと気が付くと交差点に立っていた。 わたしは…誰? 何も思い出せない。 いえ、今いる場所はわかるわ。 でも、自分のことは何ひとつ思い出せない。 それに…コートを脱いだら下の服が血だらけなのはなぜ? しかもポケットには100ドル札の束が…1万ドルも。 わたしは何者なの? いったい何をやったというの!
格付:AAA

しゃばけ2 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)

「しゃばけ」(娑婆気)とは、俗世間における様々な欲望に囚われる心のことをいう。 人は「しゃばけ」に囚われて罪を犯してしまう。 この作品は、薬種問屋「長崎屋」の若旦那で、病弱だが心優しい一太郎(いちたろう)が、彼を慕う「妖」(あやかし)たちの手を借りながら、しゃばけが巻き起こした事件の数々を解決していく物語である。
格付:AAA

また、桜の国で 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)

中学を卒業後に外務省の留学生試験に合格してから早10年。 1938年、日本の外務書記生・棚倉慎(たなくら・まこと)はベルリンからワルシャワへと向かう列車の車上にいた。 先の大戦で傷つき、疲れ果てた欧州。 欧州中のすべての人々が平和を渇望しているはずだった。 しかしこのポーランドを覆う暗い影は何なのだ。 歴史上幾度も他国に侵略され国土を失ってきたポーランドはまた何かに怯えているかのようだ。 何かとは? それは領土的な野心を隠そうとしない隣国・ナチスドイツなのか。 それとも平和のためなら小国の滅亡にすら目をつぶろうという大国の無関心なのか。 いくつもの価値観の間で押しつぶされるポーランドの人々。 自身、日本とロシアという二つのアイデンティティの狭間に立つ慎は、この踏みにじられ、引き裂かれた国で何を目にするのか。
格付:AAA

見習い魔女にご用心 ランドオーヴァーPart5 原作:テリー・ブルックス(青春アドベンチャー)

シカゴの弁護士ベン・ホリデイが異世界ランド・オーヴァーの王になってから4年。 多くの出来事があったが、ベンや仲間たちの奮闘もあり、2年前の「大魔王の逆襲」の事件以降は、王国も落ち着きを見せ始めていた。 ベンが最愛の精霊ウィロウとの間にもうけた愛娘ミスターヤも、もう2歳。 人間と精霊のハーフであるミスターヤは、もう6歳より下には見えないほど成長した。 全てが順風満帆、穏やかな日々が続くと思えたランド・オーヴァーだったが、またしても不吉な出来事が起き始める。 発端は「妖精の霧の外、マーンハル王国の国王リダル」と名乗る人物がベンを訪問してきたこと。 彼はなんと、いきなりベンに王国の引き渡しを求めてきたのだ。 しかし、問題はリダルだけではなかった。 事件を背後から操っていたのは、ある意外な人物だったのだ。
格付:AAA

オリガ・モリソヴナの反語法 原作:米原万里(青春アドベンチャー)

オリガ・モルソヴナとの出会いは、1960年代のチェコの首都プラハにあったソビエト学校でのこと。 私、弘世志摩(ひろせ・しま)はこの学校に通う小学生だった。 オリガは、老齢ながらダンス教師として卓越した技術を持つと評判だった。 しかしそれ以上に彼女を有名にしていたのは、ただでさえ罵り言葉の宝庫と言われるロシア語を駆使し、罵詈雑言を浴びせかける天才だったこと。 その最も特徴的な表現方法は反語法。 彼女にかかると「美の極致!」という言葉さえも、圧倒的な皮肉へと変わるのだ。 しかし、オリガの過去に何か謎のようなものが見え隠れすることは小学生であった私にも分かった。 そして1992年。 大人になった私はモスクワへと飛ぶ。 永年の疑問だったオリガの過去を知るために。 そこで待っていたのは、悲劇の現代史を生きた3人の女性の物語だった。
格付:AAA

魔の視聴率 原作:福本和也(FMアドベンチャー)

「緊急指令、緊急指令。六本木七丁目のマンション・ビラ麻布で爆破事件発生。就寝中の老夫婦が即死。死因はダイナマイトの強烈な爆風による心臓破裂……」 <鮫島竜一郎> 大東京テレビのプロデューサー。 日本で初めて本格的なテレビアニメを手がけ一躍、脚光を浴びるが、出演者とのスキャンダルにより一年間の休職の上、関連会社へ左遷。 10年間の雌伏の後に復帰し、新企画「孫悟空道中記」で返り咲きを図る。 <矢田清> 警視庁麻布署の捜査係の刑事で、ヴィラ麻布の爆破事件を担当。 優秀な刑事だが、心の奥底に、ある私怨を抱えており、時には捜査より私情を優先して行動することがある。 爆破事件の捜査は、やがて10年前のもう一つの事件へと結びついていく。 そして、二人の男と、彼ら自身すら知らなかった複雑な人間関係が姿を表し始めるのだった。
格付:AAA

青春デンデケデケデケ 原作:芦原すなお(サウンド夢工房)

時は1960年代。 香川県観音寺市に住む高校生・藤原竹良(ふじわら・たけよし、通称「ちっくん」)は、ラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」に衝撃を受け、ロックバンドを結成することを決意する。 ギターの弾ける清一(せいいち)、坊主の息子で世慣れた富士男(ふじお)、ブラスバンドで大太鼓を叩くつもりだった巧(たくみ)を仲間に引き入れ、まんまとロックバンド「ロッキング・ホースメン」の結成に成功する竹良。 まずは楽器を調達するために、夏休みに全員でバイトに励み始めるが… 仲間、恋、そしてロック。 彼らのかけがえのない青春の日々が始まった。
格付:AAA

血と黄金 原作:田中光二(FMアドベンチャー)

テレビ番組の打ち上げの席で、テレビレポーター・風早真希は、映画プロデューサー・葛木鉄太郎から声を掛けられる。 若くして映画界に旋風を巻き起こしていた葛木は、メキシコの麻薬事情を報じた真希のレポートに感動したという。 確かに、ある事情から、あのレポートは真希にとっても特別に力の籠ったものだった。 そして葛木は真希にある提案をする。 世界最大の麻薬密造地帯である「黄金の三角地帯」。 すなわちタイ、ビルマ、ラオス国境の山岳地帯における麻薬生産の実態をリポートするロケに同行して欲しいというのだ…
格付:AAA

赤と黒(第一部) 原作:スタンダール(青春アドベンチャー)

フランス革命から40年。 王政復古によりフランスはまた階級社会に逆戻りしていた。 貧しい材木屋の息子ジュリアン・ソレルは、明晰な頭脳と美しい顔、そして金持ちに対する激しい敵愾心を持つ青年であった。 そんな彼の憧れの存在はナポレオン。 しかし、ナポレオン時代のように軍人として世に出ることはできないと悟った彼は、教会での立身出世を夢見て学問にはげむ。 そして、その地方随一の俊英と呼ばれるまでになり、有力者である地方貴族レナール氏の子供たちの家庭教師となるのだが、そこでレナール氏の若き奥方に出会ってしまうのだった。
格付:AAA

G戦場ヘヴンズドア 原作:日本橋ヨヲコ(青春アドベンチャー)

そのとき、手を差し伸べてきた長谷川鉄男の背後で、確かに天国へと続く扉(ヘヴンズドア)が開くのが見えた、と言ったら笑うだろうか。 売れる漫画を描くために家族を犠牲にして顧みなかった父を「尊敬する」といった鉄男。 そんな男は大嫌いだったはずだ。 でも確かに天国への扉は見えたのだ。 そして、鉄男が小学生の時に書きためたという漫画を一目見た時にそれは確信へと変わった。 俺はこいつとなら天国への扉を見られるかも知れない。 こいつがもう一度俺を震わせてくれるなら、この世界で一緒に汚れてやる。
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