格付別一覧

格付:AA

しゃばけ 原作:畠中恵(青春アドベンチャー)

廻船問屋・長崎屋の若旦那・一太郎(いちたろう)は数えで17歳。 普通の人の目には見えない「妖」(あやかし)を見ることが出来る不思議な体質の持ち主だ。 一太郎は、なかなかの美男子だが、並外れてひ弱。 長崎屋が同時に経営している薬種問屋(薬屋)を任されてはいるものの、彼を溺愛する両親や手代の佐助・仁吉たちに甘やかされて育った。 生来、気が優しい一太郎は、周りの好意をありがたく受け止めているが、あまりに甘やかされることに少しだけ不満もある。 そんなある日、帰りが遅くなった一太郎は、道ばたで不審な人物に切りつけられる。 事件に人ならぬ者の蔭を感じ取る一太郎。 不審に思った彼は、仲の良い「妖」たちと共に事件の真相を探り始めるのだが、やがてそれは多くの薬種問屋を巻き込む事件へと発展していくのだった。
格付:B

笑う20世紀パート5 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

1994年から1998年まで毎年1作ずつ作られた「笑う20世紀」シリーズ。 同じ藤井青銅さんの手による「年忘れ青春アドベンチャー・干支シリーズ」と並ぶ長期シリーズです。 このシリーズは、藤井青銅さん作の1話15分のショートドラマを、5夜又は10夜連続して放送するものです。 本作品「笑う20世紀 パート5」は、その第5弾で1998年に放送されたのですが、「パート2」と同様、少なめの5話ものでした。
格付:B

きりしたん算用記 原作:遠藤寛子(青春アドベンチャー)

大坂冬の陣から3年。 京の都を、汚い身なりの女の子が歩いていた。 彼女の名は小菊(こぎく)。 年齢は10ばかりだが、大坂の陣で両親を亡くしていた小菊は、奉公していた商家でも盗みの疑いをかけられ戻るところがない。 それなのに、また道端で泥棒との言いがかりをつけられてしまった。 そんな小菊の身を案じる人間がふたりだけいた。 「だいうす町」に住む美しいきりしたんの女性ルチア。 そして、京でも豪商・角倉家の一族で、和算を学ぶ吉田与七(よしち)。 小菊とルチア、そして与七が出会うとにより、運命の歯車は回り始める。
格付:A

学問ノススメ-挫折編 原作:清水義範(サウンド夢工房)

「いいかぁ! これからの1年だ! この1年の過ごし方で、胸を張って生きていけるようになるか、敗北感を持って生きていかなきゃならんのかが決まる。お前等、こんなにやりがいがある時はない!」 壇上で予備校の教師が、がなりたてている。 何でこんなことになってしまったんだろう。 そう、キビオカ大学の入学試験で、あんな問題さえ出でなければ、今頃は楽しいキャンパスライフを満喫していたはずなのだ。 青春真っ盛りの時期なのに、1年間も浪人生なんていう憂鬱な立場で過ごさなければならないなんて。
格付:B

笑う20世紀パート4 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

脚本家・構成作家の藤井青銅さんの脚本によるショートショート・ラジオドラマ「笑う」シリーズ。 本作品「笑う20世紀 パート4」はその第4弾です。 この「笑う」シリーズは、1994年に同名の書籍を原作とする第1弾が制作されて以降、翌年からオリジナルの話を交えつつ、年1作ずつ6年間制作され、2000年からは「踊る」シリーズにバトンタッチされました。 なお、このシリーズ、当ブログでは第2弾以降は原作のないオリジナル作品扱いをしていますが、「大合併」と「ギャグ著作権」は最近、kindleなどの電子書籍で発刊された「笑う20世紀 ピンク」、「笑う20世紀 紫」に小説が収録されているようです。
格付:C

笑う20世紀パート3 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

全部で6作品制作された藤井青銅さん脚本の短編オリジナルラジオドラマシリーズ「笑う」シリーズの第3弾が、この「笑う20世紀 パート3」です。 この「笑う」シリーズとその後継作品であった「踊る」シリーズは、いわゆる「干支シリーズ」と並んで、青春アドベンチャーにおける藤井青銅さんの代表的な作品です。 時事ネタを扱っていたことから全く再放送されなかった「干支シリーズ」と違って、「笑う」シリーズは頻繁に再放送されました。
格付:AA

タイムライダーズ 原作:アレックス・スカロウ(青春アドベンチャー)

1912年、沈みゆくタイタニック号Eデッキに老人の声が響き渡る。 「君の命は残り4分。答えろ、生き延びたいか。さあリアム、決断の時だ。私に付いてくるならこの手を掴め。」 2011年、ボストンから西海岸へ向かう旅客機の中で老人はマディに語り掛ける。 「数分後、この旅客機の乗客全員が死ぬ。だが、君だけ生き延びることを選択できる。さあ手を握り給え、早く。」 沈みゆく豪華客船から、墜落する旅客機から、ムンバイの業火の中から、メフィストフェレスに手をひかれて3人の若者が集まった。 彼らの新しい人生の舞台として用意されたのは2001年9月10日。 翌日に起きる「あの事件」があまりに人々の記憶に鮮烈に残ったために、逆に人々の記憶から抜け落ちてしまった、その前日。
格付:AA

夏・風・ライダー 原作:高千穂遥(FMアドベンチャー)

奥脇と一緒にオクワキエンジニアリングを立ち上げたのは、バイクが、とくにエンジンがただただ大好きだったからだ。 オクワキエンジニアリングを去ったのは、奥脇がパーツの製造販売に血道をあげ、いつしかマフラーしか弄れない毎日になってしまったからだ。 あれから9年。 今でも辞めたのが正解だったのか考えることがある。 オクワキエンジニアリングは早々にレースに参加するようになり、今では日本を代表するプライベーターと呼ばれるまでになった。 それに引き替え、俺は未だにしがないバイク屋の親父だ。 しかし、それも終わりだ。 俺も今年からレースに参戦する。 チーム“ノブ”といえば聞こえはいいが、まあ言ってみれば町内会チームだ。 それでもレースはレース。 時は来たのだ。 夏の「鈴鹿4時間耐久ロードレース」まで全力で突っ走るまでだ。
格付:B

さだまさしの青春症候群(カフェテラスのふたり)

本作品「さだまさしの青春症候群」は、さだまさしさんが歌と原作を担当したラジオドラマで、1986年7月にNHK-FMの「カフェテラスのふたり」で放送されました。 本作品はその約2カ月前に放送された「さだまさしの自分症候群」と脚本家と出演者が同じ、原作も両作品ともさだまさしさんの短編小説&エッセイ集「自分症候群」(新潮社刊)から取っているようですので、事実上セットの作品といえるでしょう。
格付:AA

青春離婚 原作:紅玉いづき(青春アドベンチャー)

中学時代、わたしの裏での呼び名は「ケイレン」だった。 ストレス性の顔面痙攣のせいだ。 そのせいでずいぶんと嫌な思いをした。 だから高校は、わざわざ家から遠い、この八木商業高校を選んだ。 それなのに。 登校初日、アイウエオ順に並んだ机での自己紹介。 わたし、佐古野郁美(さこの・いくみ)のすぐ後に自己紹介した彼はこういったのだ。 「佐古野、灯馬(とうま)です」 先生が訪ねる。 「なんだ? 佐古野郁美と同じ苗字だな。親戚か?」 否定する灯馬さんにさらに先生は言った。 「そうか。せっかくだから仲良くしろよ!夫婦みたいなんだからな」 一斉に笑うクラスメイト。 最悪。 やっと「ケイレン」から逃れられたと思ったら、今度は「夫婦」だなんて…
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