格付別一覧

格付:B

大地の子エイラ 原作:ジーン・アウル(ドラマ・スペシャル)

氷河期の終わり。 5歳の少女エイラは、地震により家族全員を失う。 そして、放浪の末に、自分とは全く違う姿形をした“人間”の集落にたどり着き、九死に一生を得る。 彼らはエイラと違い、低い背丈、曲がった腕、毛深い身体を持ち、声より身振り手振りに頼ってコミュニケーションをする民だった。 エイラは、やさしい養父母のもと落ち着いた生活を得ることができたものの、彼らの考え方や秩序にどうしても馴染めない。 そして、自分の“みにくい”容姿もまた受け入れられなかったのだ… ネアンデルタール人「洞穴熊ウルススの民」中で、“みにくいアヒルの子”クロマニョン人のエイラはどう生きていくのだろうか。
格付:B

白狐魔記 戦国の雲 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

楠木正成との悲しい別れから早200年。 命の奪い合いを繰り返す武士との付き合いに疲れ果てて、人間社会との関わりを断っていた生真面目な妖狐・白狐魔丸だが、姉とも慕う女狐・雅姫(つねひめ)の誘いを受け、久しぶりに、ある人間を見にいくことにする。 その人間の名は織田信長。 信長は女性的な容姿とは裏腹に、今まで出会ったどの武士よりも苛烈な男だった。 信長や、彼を仇敵と付け狙う不動丸と出会うことにより、白狐魔丸もまた日本史上最も激しい戦乱の世に巻き込まれていくことになる
格付:AA

霧隠れ雲隠れ 原作:三田誠広(青春アドベンチャー)

時は戦国時代末期。 伊賀の国に生まれた霧隠才蔵は、伊賀忍者の集団戦法が肌にあわず、伊賀組を無断退職して、甲賀忍者・戸沢白雲斎に弟子入りしてしまう。 修行の結果、一応いっぱしの忍者になった才蔵のもとに、真田幸村なる武将が優秀な忍者をヘッドハンティングにやってきた。 契約金や年俸は気になるものの、とりあえず真田に就職することを決意した才蔵。 これが、才蔵の、雄々しくも儚い戦いの物語の始まり…だったのだろうか?
格付:A

夢の木 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

小諸市立第三中学校の寛一、悦子、猛の3人組が神沼にやってきたのは、修学旅行の夜の怪談が沼の話に及んだときに、担任の島崎先生がなぜか不自然に口ごもったからだ。 何か秘密が隠されていると感じた3人は、怪談話の延長という軽い気持ちでやってきたのだが、岸部の大きな木の元で実際に不思議な出来事を体験してしまう。 しかもそれ以降、普段から3人の身の回りで少しずつ不思議なことが起きるようになってしまった。 心配した3人は、原因を探るために新月の夜に再び大木のもとに向かうのだが…
格付:AA

渇きの海 原作:アーサー・C・クラーク(FMアドベンチャー)

極めて粒子の細かい砂が堆積し、あたかも水のように流れている“渇きの海”。 そこは月面を代表する観光地だ。 セレーネ号は、この危険だが極めて安定した“渇きの海”で運行されている遊覧船である。 乗客22人を乗せたその日の遊覧も、月面を熟知したパット船長の操縦のもと、何事もなく進んでいた。 そのためパット船長も乗客達も全く想像していなかった。 その日、かつて“渇きの海”で観測されたことのない“海面”の陥没が発生することを。 そして、奇跡的な確率でセレーネ号がその事故に遭遇してしまうことを。
作品紹介の補足

「人喰い大熊と火縄銃の少女」の漫画化に最もふさわしい漫画家を考える

【「人喰い大熊と火縄銃の少女」の漫画化に最もふさわしい漫画家を考える】 「人喰い大熊と火縄銃の少女」は2015年7月にNHK-FMで放送されたラジオドラマです。 内容についてはこちらの記事で紹介していますが、本作品は、原作付きの作品が多い「...
格付:A

帝都誘拐団 原作:加納一朗(アドベンチャーロード)

明治22年、ある日の夕刻。 樋口奈津は、思い詰めた表情で身投げをしようしている15、6歳の少女に出会った。 事情を聴いてみると、少女は外出中に、奉公先の幼い娘を見失ってしまい、主人にひどく叱責されたという。 奈津から口添えを依頼された文明新聞社の社主・前沢天風は、少女と伴に少女の奉公先に向かうが、そこで行方不明の娘がまだ帰っていないことを知らされる。 気になった天風は帝都中の行方不明者の情報を集め始めるが、その結果、少なくと22人の女が理由なく行方不明になっていることを知る。 繁栄を謳歌する帝都・東京の裏側で何が起こっているというのか。
格付:C

武蔵野蹴球団 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

1993年5月。 元・井の頭西高・サッカー部の面々は、Jリーグの開幕試合を利用した同窓会で久しぶりに顔を合わせた。 高校卒業後、ある者は大学に進学し、ある者は家業の手伝いをしている。 しかし、エースだった杉浦恒平(22歳)だけは、何をやっても長続きせず、プー太郎をしていた。 そんな彼にも変化の時が訪れる。 一人の女性との出逢いと、商店街を揺るがす地上げ事件を切っ掛けとして。
格付:A

申(さる)モノにござる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦は、千数百年も前から、地球文明の成熟度を測るために密かに監視員を派遣している。 今年も年末になり、ヒツジに化けて人間を監視してきた監視員から、サルに化けて地球を監視する監視員への交代が行われる。 例年通り、前年の監視員だったヒツジ(に化けた監視員)がこの1年間の日本の出来事をサル(に化けた監視)に説明するようだ。 ちょっと覗いてみよう。
格付:B

我輩は犬である 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

地球人は知らない、銀河連邦がこの星を監視しているのを。 彼らは、この危なっかしくて未成熟な地球文明の行く末を見定めているのだ。 監視員は1年ごとに別々の動物に変装して、人類社会に溶け込み、その虚実を銀河連邦に報告している。 年末、今年も1年間、トリの姿に変装してこの国を見守ってきた監視員から、来年、イヌの姿で人類を見守る監視員への引き継ぎが行われる。 バブル崩壊直後の1993年の日本ではどのような出来事があったのだろうか。
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