小惑星美術館 原作:寮美千子(青春アドベンチャー)
ユーリは天文台に勤める父を持つ12歳の少年。
母は既に他界しており、父も天体観測のためには家に帰らないこともしばしば。
でも、自分のことのようにユーリのことを心配してくれる友人もおり、あまり寂しい思いはしていなかった。
ある日のこと。
その日、ユーリは遠足に出かける予定であったが、校舎前にある通称「銀河盤」という黒曜石のオブジェに触れた途端、気を失ってしまう。
目覚めたユーリがいたのはもとの世界とよく似ていながらどこか違う「れんがの月」と呼ばれる世界だった。
「れんがの月」でも12歳の子供達は今日、遠足に行くことになっているという。
遠足で火星と木星の間にあるという「小惑星美術館」にいくことはこの世界では大切な儀式であるというのだ…