おいしいコーヒーのいれ方Ⅱ~僕らの夏~ 原作:村山由佳(青春アドベンチャー)

格付:A
  • 作品 : おいしいコーヒーのいれ方Ⅱ~僕らの夏~
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : A+
  • 分類 : 恋愛
  • 初出 : 1997年1月13日~1月17日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 原作 : 村山由佳
  • 脚色 : 佐藤ひろみ
  • 音楽 : 梶本芳孝
  • 演出 : 千葉守
  • 主演 : 内田健介

ついにお互いの気持ちを確かめ合った勝利とかれん。
しかし、その後もふたりに距離はなかなか縮まらない。
かれんの弟、丈は積極的に(野次馬的に?)後押ししてくれるし、喫茶店・風見鶏のマスターも温かく見守ってくれている。
しかし、相変わらずもどかしいふたり。
そんな中、勝利は大学生になり、新しい人間関係ができはじめる。
新しい先輩、新しい友人(女性)…
ふたりの夏はまだはじまったばかりだ。



村山由佳さんの長編小説「おいしいコーヒーのいれ方」。
その第1作「キスまでの距離」に続く第2作目のラジオドラマです。
本作品は勝利の大学1年の春から夏にかけての物語です。

じれったい!

前作で両思いであることが分かったふたり。
そのまま一直線にラブラブモードに…一応、なっているのですが、なかなか「関係」は進まないのが「おいコー」らしいところ。
本作でも、お前らなんでそんなに病気にばかりなるねん、とか、ショーリ、お前、年下の従兄弟に何で恋の相談しちゃうのさ、とか、どうでもいいから突っ走っちゃっていいんじゃね?、とか突っ込みたいところは満載ですが、まあ良しとしましょう。

いいよね、かれん

そしてこの第2作の聴き所は、やはり、かれん役の長谷川真弓さんの演技。
本作は第1作以上にふたりが絡むシーンが多くのですが、作品の性格上、特に濃厚なシーンがあるわけではありません。
しかし、彼女が、かれん独特のおっとりしたしゃべり方で演じると非常に「たまらない」シーンになります。
それでいて品が悪くならないのが見事で、それだけでも聴きごたえがあります。
ただし、ストーリーは前作にも増して、ぜーんぜん進みません…
まあ、すれ違いと勘違いは「君の名は」から続く、恋愛ラジオドラマの王道ではあります。
そういう訳でふたりの関係は微妙なまま、シリーズ第3作「彼女の朝」へと続きます。

マスター役は大高洋夫さん

出演については、主役のふたり、勝利とかれんを演じるのは内田健介さんと長谷川真弓さんで前作とお変わりありません。
今回はその他の脇役を紹介しますと、喫茶店・風見鶏のマスターを演じるのは青春アドベンチャーではお馴染みの大高洋夫さんです。
ジュラシック・パーク」、「ラジオ・キラー」、そして「アルジャーノンに花束を」。
数々の傑作に出演されています。
このマスター、聴いている方は当然ご存知でしょうが、実は、ある秘密があり、単なる知り合いではない結構重要な役どころです。
大高さんのような芸達者な方を配役しているのも頷ける役なのです。
ちなみに私の頭の中でこのマスターの顔は、「すくらっぷ・ブック」にでてくる喫茶店アルフヘイムのマスターの顔で映像化されています。
マニアックで話ですみません。

宮川一朗太さんが「らしい」役

また、ショーリの恋のライバル?である英語教師・中沢博巳役は宮川一朗太さん。
松田洋治さんなどとならんでアドベンチャーロード期に多くの作品に出演されていた方です。
代表作は「空色勾玉」かな。
青春アドベンチャー期でも「ふたり」などでの演技が印象的です。

【おいしいコーヒーのいれ方シリーズ】

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