サスペンス

格付:AAA

優しすぎて、怖い 原作:ジョイ・フィールディング(青春アドベンチャー)

ふと気が付くと交差点に立っていた。 わたしは…誰? 何も思い出せない。 いえ、今いる場所はわかるわ。 でも、自分のことは何ひとつ思い出せない。 それに…コートを脱いだら下の服が血だらけなのはなぜ? しかもポケットには100ドル札の束が…1万ドルも。 わたしは何者なの? いったい何をやったというの!
格付:A

防潮門 原作:アリステア・マクリーン(アドベンチャーロード)

それはひとつの英語のメッセージから始まった。 「我々はFFF(エフエフエフ)である。 我々は北海に臨む堤防の要衝を爆破する用意がある。 第一の目標はスキポール空港。 洪水は明日11時に起こることを予告する。」 テロリストはオランダという国全体を人質としようというのだ。 国土の3分の1が海抜ゼロm以下というオランダを。
格付:AA

ペテルブルグから来た男 原作:ケン・フォレット(FMアドベンチャー)

1914年晩秋、ロンドン郊外。 大英帝国とロシア帝国が手を結ぼうとしている。 このままでは世界大戦が始まってしまう。 両国を牛耳っている腐った貴族たちのせいで、何百万人ものロシアの無辜の人民が犠牲になる。 そんなことは何としても避けなければならない。 大丈夫。作戦は順調だ。 御者に化けて乗っ取ったこの馬車には、交渉の英国代表であるウォールデン伯爵と、ロシア帝国の特使アレクセイ・オルロフ公爵が乗っている。 英国領内でオルロフ公爵が死ねば、交渉はもちろん決裂だ。 …頃合いだ。馬車を止めよう。 そして力いっぱいに馬車の扉を引き開けて、この銃弾を撃ち込めばすべてが終わる! 「誰よ!何するの!!」 !!! なぜだ、なぜ彼女がそこにいるのだ!
格付:AAA

オリガ・モリソヴナの反語法 原作:米原万里(青春アドベンチャー)

オリガ・モルソヴナとの出会いは、1960年代のチェコの首都プラハにあったソビエト学校でのこと。 私、弘世志摩(ひろせ・しま)はこの学校に通う小学生だった。 オリガは、老齢ながらダンス教師として卓越した技術を持つと評判だった。 しかしそれ以上に彼女を有名にしていたのは、ただでさえ罵り言葉の宝庫と言われるロシア語を駆使し、罵詈雑言を浴びせかける天才だったこと。 その最も特徴的な表現方法は反語法。 彼女にかかると「美の極致!」という言葉さえも、圧倒的な皮肉へと変わるのだ。 しかし、オリガの過去に何か謎のようなものが見え隠れすることは小学生であった私にも分かった。 そして1992年。 大人になった私はモスクワへと飛ぶ。 永年の疑問だったオリガの過去を知るために。 そこで待っていたのは、悲劇の現代史を生きた3人の女性の物語だった。
格付:AA

101便着艦せよ 原作:オースチン・ファーガスン(FMアドベンチャー)

その日、サンフランシスコを飛び立つ101便は、センチュリー航空にとって長年の宿願であった北京への定期便の再開第1便だった。 記念式典に出席するボブス副大統領を乗せているという意味でも失敗のできないフライトである。 センチュリー航空はこの101便の運航に、同社切ってのベテランパイロットであるビーミッシュ機長を始めとする3人の機長資格を持つパイロットと練達の航空機関士を配し万全の体制を敷いた。 しかし、機関士のタッド・エリオットにはふたつの懸念事項があった。 ひとつは、貨物室に積まれた靴箱くらいの200個の箱。 積み込みの手筈が如何にも不自然だった。 そして、もう一つは、DC-10に3基搭載されているエンジンのうちの1基である第3エンジンの調子。 「第3エンジンは慢性的に温度上昇の傾向にあり。燃料制御装置を交換。試運転の結果はOK」 直前の整備状況を示す航空日誌にはこのように書かれていたのだが…
格付:AA

黄昏のベルリン 原作:連城三紀彦(アドベンチャーロード)

戦後40年を経て好景気に湧く日本。 美術大学の講師・青木雄二が、年末年始のカウントダウンを過ごすために向かったホテルで待っていたのは、懇意の女子学生ではなく、エルザという見知らぬ外国人女性だった。 外国人に間違えられる容姿を持った日本人の男と、日本人と遜色ない日本語を話すドイツ女との出会い。 女は男に謎めいた言葉を伝える。 「私はあなたを必要としている」 「貴方の描いた『ひなげし』という絵に描かれている女性とそっくりの女性が描かれている絵を知っている」 やがて男の前に現れ始めるネオナチの影。 ふたりの出逢いは一体、何の始まりなのか。
格付:AA

ダブル・キャスト 原作:高畑京一郎(青春アドベンチャー)

父親から送られた小包を受け取った高校生・川崎涼介は、自分を不審な男が尾行していることに気がつく。 腕に自信のある涼介は男をビルの屋上に誘い出し真意を問い詰めるのだが、逆に男の持っていた拳銃により、屋上から落下させられてしまった。 気がつくと… もうひとりの高校生・浦和涼介の身に異変が起こり始めるのは、あるビルの近くで屋上から落下する高校生を見てからだ。 気弱な涼介には悪夢の出来事だったが、落ちてきた少年に見覚えはなく、自分には関係のない出来事のハズだった。 しかし、そのときからは彼は時々記憶を失うようになってしまった。 気がつくと… そう、これがふたりの「涼介」が演じる、ひとつの身体を舞台としたダブル・キャストの冒険の始まりだったのだ。
格付:A

平成トム・ソーヤー 原作:原田宗典(青春アドベンチャー)

ノムラノブオは、成績はちょっとばかり悪いが、その他はごく普通の高校3年生…に見える。 しかし彼は、ある特殊な能力を持っていた。 センサーのような指先と飛び抜けた反射神経。 そう、「スリ」として得がたい素質を持っていたのだ。 そして彼は、不敵な同級生スウガクの誘いを受け、謎の美少女キクチとともに、名門大学・早慶大に入学するための、ある計画に荷担することになるのだが…
格付:A

双子島の秘密 作:原田裕文(青春アドベンチャー)

平家の落人の里とされる蓮花島(はすはな・じま)と、それを監視するために源氏方が住み着いたとされる晴友島(はるとも・じま)。 しかし現代では、両島を併せても人口は数百人の過疎の島。 過去の因縁はともかく、二つの島の住民たちは協力して、両島を結ぶ海上にある一二三神社(ひふみ・じんじゃ)を守って平和に暮らしていた。 中学生の少女・四ノ宮かれんは、蓮花島に伝わる伝説上の姫君・蓮花姫の子孫とされる四ノ宮家の跡取り娘。 10年前に謎の失踪をした父親のことを気に掛けつつも、母とふたり、四ノ宮家を守って元気に暮らしていた。 今年は10年に一度の一二三神社の大祭の年。 今回は母に変わってかれんが神楽を舞うことになる。 準備は着々と進んでいたのだが、祭りの安全を願う儀式の際にハプニングが起こる。 そして思いもよらない人間たちが島に集まり始める。
格付:AA

ブルータスは死なず 原作:三浦浩(アドベンチャーロード)

私、アメリカ合衆国上院議員であるジョージ・マキタは、ある日、上院の地下駐車場で同僚の上院議員リチャード・オコンネルから呼び止められた。 オコンネルは次期大統領選挙に出馬が噂されている有力議員だ。 彼は言う。 「私のランニングパートナーになって欲しい。はっきり言おう。私が大統領で君が副大統領だ。私と一緒にナショナルチケットを買わないか?」 彼は、この日系人ジョージ・マキタに副大統領候補になって欲しいというのか。 初めて上院議員になったときに感じた戦慄が、再び私の身体を駆け抜けた。 自分は副大統領になっても、いやそれ以上になってもおかしくない人間なのだ。 そう、合衆国の歴史には副大統領から大統領になった人間も大勢いるのだから…
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