旅とグルメ

格付:A

ヤッさん 原作:原宏一(青春アドベンチャー)

上京してIT企業に就職したものの、あっという間にドロップアウトしてホームレスにまで落ちぶれてしまった青年・タカオ。段ボールにくるまってわずかな暖を取っていた彼を、段ボールごと蹴りつけるオヤジがいた。彼の名は“ヤッさん”。ヤッさんは、築地市場や銀座界隈では知らぬものがいない伝説の食通ホームレスだが、身綺麗にして銀座の高級料理店を闊歩する様はとてもホームレスには見えない。これは“ホームレス哲学”の体現者であるヤッさんと、彼に巻き込まれて思いも寄らない人生の変転を体験することになる青年・タカオの物語である。
格付:B

不思議屋旅行代理店 作:今井雅子ほか(青春アドベンチャー)

「サザエさん」の磯野波平、「機動戦士ガンダム」のナレーション(ガンダム出演者についてはこちらの記事参照)などで有名な、声優界の大御所・永井一郎さんが、2014年1月27日に82歳で急逝されたというニュースを耳にしました。生涯現役であった永井さんらしく、仕事で赴いた広島のホテルで客死されたそうです。永井さんは青春アドベンチャーでは「夏の魔術」シリーズや「不思議屋」シリーズでお馴染みの方でした。本作品「不思議屋旅行代理店」は、永井一郎さんが「不思議屋店主」として案内役を務める「不思議屋」シリーズの一作であり、本記事は永井一郎さんの追悼企画としてアップしました。
格付:C

ごくらくちんみ 第2期 原作:杉浦日向子(青春アドベンチャー)

漫画家で江戸風俗研究家であった杉浦日向子さんの小説が原作のラジオドラマで、1話完結・全5回の短編集です。本作には2009年に放送された同じタイトルの作品(ごくらくちんみ)があります。
格付:C

不思議屋料理店 作:中村比香ほか(青春アドベンチャー)

1999年から続く青春アドベンチャーの短編競作作品のシリーズである「不思議屋シリーズ」の1作です。青春アドベンチャーでは、全5作が制作されているライフシリーズ(カラー・ライフなど)と並ぶ代表的なオムニバスシリーズです。本作は全話がレストランに関わる話です。全てのレストランにおいて永井一郎さんが店主を演じてはいるものの、各話のレストランは全く別のもので、各話間の関連性も全くありません。
格付:A

カレーライフ 原作:竹内真(青春アドベンチャー)

いつもおいしいカレーを作ってくれた祖父が死んだとき、ケンスケ達5人の孫はみんなで約束した。「祖父の後を継いでみんなでここにカレー屋をつくろう」しかし子供の頃の約束などいつか忘れてしまう。従兄弟達全員が一同に会することは、結局あれ以来一度としてなかった。何より、祖父が洋食屋を経営していた家は既に売却され他人のものになっていた。そんなある日、約束を思い出させてくれたのはケンスケの父だった。癌の闘病でやせ衰えた父は、何を思ったか退職金で祖父の店を買い戻し、ケンスケにそこでカレー屋を始めることを勧めてきた。最初は戸惑っていたケンスケだが、意気投合した従兄弟のひとり・ワタルとともに、海外に散っている他の従兄弟達を尋ねるための珍道中を始める。そして、従兄弟達一人一人と再開し、彼らと祖父の人生について考え、そして多くの人達のカレーへの思いを感じるうちに、徐々に自分の歩くべき道が見え始めた。
格付:C

ごくらくちんみ 原作:杉浦日向子(青春アドベンチャー)

青春アドベンチャーはひとつの話を通常15分×10回程度で放送する場合が多いのですが、1話完結の短編で構成される作品もあります。本作は漫画家・江戸風俗研究家であった杉浦日向子さん原作の全5回の短編集です。毎回、女性の主人公(各話ごとに異なる)の生老病死を、以下の珍味(酒肴)と絡めて語る内容で、単なるフィクションというよりグルメ薀蓄を交えたエッセイ風の雰囲気を持つ作品です。
格付:C

私の彼はポアンカレー 作:鹿目由紀(青春アドベンチャー)

アカネは、近所でカレー屋を営むケンイチに片思いをしている女子高生。ケンイチは究極のカレーをつくるために日夜努力をしていたが、実はアカネはケンイチより遙かにカレーを作るのが得意だった。そんなある日、おいしい料理屋の「料理」を盗むという「アジアジ団」がケンイチのカレー屋を襲い、ケンイチはカレーを作れなくなってしまう。アジアジ団とは何者なのか。究極のカレーはつくれるのか。そしてアカネの恋の行方は。
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