美味しんぼ探偵局 原作:雁屋哲(アドベンチャーロード)

格付:B
  • 作品 : 美味しんぼ探偵局
  • 番組 : アドベンチャーロード
  • 格付 : B
  • 分類 : 旅とグルメ
  • 初出 : 1988年12月5日~12月16日
  • 回数 : 全10回(各回15分)
  • 原作 : 雁屋哲
  • 脚色 : 木皿泉
  • 演出 : 川口泰典
  • 演出 : 秋野太作

警視庁捜査一課に配属されたばかりのキャリア警部補・水野よう子のもとに初めての担当案件が回ってきた。
事件は3人の男性の連続失踪事件。
この事件がただの失踪事件ではなく、事件の裏には大きな陰謀が存在することを感じとった捜査一課長は、新米のよう子には荷が重いと判断。
“情報提供者”の名目で、警察をドロップアウトしたアウトローの私立探偵・大東(おおひがし)を助っ人に付けることにした。
入庁に当たって事件捜査がハードボイルドな男の世界であることは十分に覚悟していたよう子だが、この失踪事件の捜査はよう子の予想を超えた過酷な展開を迎えることになる。



すみません、嘘です!
冒頭の粗筋は嘘です。
いえ、正確には嘘ではないんだけど、本作品「美味しんぼ探偵局」はこんなハードボイルドな作品ではありません。

実際の内容は…

私立探偵・大東は、美味しいものには目がなく、捜査中でも美味しそうなレストランを見つけるや、あっちをフラフラこっちをフラフラ。
“お嬢さん警部補”と呼ばれるよう子は、やる気は十分にあるものの、マイペースな大東に振り回されっぱなしの苦労性の女の子。
「過酷な展開」というのも美味しいものを食べすぎて太ってしまいそうになることに他なりません。
大体、「3人の男性の連続失踪事件」というのも実は「3人のラーメン屋の店主の失踪」ですし、「我々が気がつかないうちに一つの戦争がはじまっていた!」などと課長が意気込んで宣言する「大きな陰謀」も実は「ラーメン戦争」なのです。

「美味しんぼ」の雁屋哲さん

本作品の原作者は、人気漫画「美味しんぼ」(作画:花咲アキラさん)の原作者として有名な雁屋哲さん。
その料理に関する知識を生かした蘊蓄(「美味しんぼ1分メモ」というショートコーナー)を挟みつつも、全体としてストーリーは緩い感じで進んでいきます。

まさにB級

一応、作品中で、食に関する問題提起もあるのですが、「龍と虎」というラーメンで陰謀を企む謎の2大組織、全国のラーメンの名店が一同に会する「ラーメングランプリ」、「俺のラーメンは死んでいる」という謎の言葉など、珍妙な要素が一杯で、ラーメンを巡るドタバタを素直に楽しめる「B級グルメ大作」です。
というわけで本作品の格付けは良い意味(?)で“B”としたいと思います。
ちなみに、本家「美味しんぼ」の方も、「カフェテラスのふたり」時代にNHK-FMでラジオドラマ化されているようです(山岡士郎役はかの千葉繁さん!)。

出演者

出演者は、主人公の私立探偵・大東を俳優の秋野太作(あきの・たいさく)さんが、お嬢さん警部補・よう子を宝塚歌劇団花組(当時は現役)の詩乃優花(しの・ゆか)さんが演じています。
秋野さんの人を食ったような独特の演技が楽しいです。
なお、本作品の演出は後番組の青春アドベンチャーの時代に、宝塚出身の女優さんを大量に採用することになる川口泰典さんですが、この頃から宝塚の女優さんを好んで使われていたことがわかりますね。

木皿泉さん脚本

また、本作品の脚色は後に「すいか」や「野ブタ。をプロデュース」などのTVドラマの脚本で有名になる木皿泉さんです。
ただし、「遙かなる虎跡」の記事で書いたように、この時期の木皿さんは妻鹿年季子さんとの共同ペンネームになる前で、本作品は木皿さん単独の脚本だと推定されます。


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