小袖日記 原作:柴田よしき(青春アドベンチャー)
不倫相手に別れを告げられた29歳の“あたし”は、公園でヤケになって騒いでいるときに雷に打たれてしまった。そして、ふと気がつくと、見知らぬ時代、見知らぬ場所にいることを知る。彼女は平安時代にタイムスリップ、それも「小袖」という女官の体の中に精神だけタイムスリップしてしまったのだ。小袖は中宮の家庭教師をしている才媛である香子(こうし)という女性に仕えているという。仕方なく小袖として生活を始めた“あたし”だったが、実は香子は後生に「紫式部」として知られることになる女性だった。こうして、小袖と香子はコンビを組んで、後に「源氏物語」としてまとめられる様々な物語の元ネタとなる事件に取り組んでいくことになるのだった。