格付:AA

金春屋ゴメス 原作:西條奈加(青春アドベンチャー)

21世紀初頭、北関東に金持ちが道楽でつくった老人タウン。 それが全ての始まりだった。 江戸時代を模したその街はロハスな風潮を受けて急速に人気が高まり、21世紀中頃には人口700万人を要する独立国「江戸国」として日本から独立を果たしてしまった。 人々が江戸時代と同じ文化・風俗で暮らす江戸国はまた、江戸時代と同様に鎖国を続けている国でもあった。 そのため、隣国日本からでさえも、江戸国へ入国するのは容易なことではない。 しかし、日本の大学生・辰次郎(しんじろう)は1回の申請であっさりと入国を許可される。 辰次郎の入国の目的は、余命幾ばくもない父の代わりに父の思い出の地に行くこと。 辰次郎の父は以前、江戸国に住んでいたことがあるのだ。 しかし江戸国に入国した辰次郎は自分自身も江戸国の生まれであることを知る。 実は辰次郎には小学校入学以前の記憶が全くないのだ。 辰次郎にはなぜ記憶がないのか... そもそもなぜこんなに容易に江戸国に入国できたのか... 辰次郎の江戸入りには辰次郎自身も知らない真の目的があったのだ。
格付:B

碧眼の反逆児 天草四郎 原作:松原誠(青春アドベンチャー)

島原で一揆を指導している少年は絶世の美男子だという。 江戸に住む売れない南蛮絵師・山田右衛門作(えもさく)は、その少年・天草四郎時貞の独占スクープ画を描いて一発当てようと目論んで島原に潜り込んだ。 そこで目にしたのは圧倒的な指導力をもつ四郎に率いられた、総勢3万人に及ぶ一揆軍。 四郎の巧みなアジテーションで士気は雲を突くほど高い。 しかし幕府は、すでに一揆が松島藩の手に負えなくなったと判断し、一揆制圧のために直属の幕府軍を差し向けることを決意していた。 寛永15年1月1日、傍観者から当事者への転換を余儀なくされた右衛門作の目に、一揆の顛末はどう映るのか。
格付:A

魔岩伝説 原作:荒山徹(青春アドベンチャー)

時は江戸時代後期の文化8年。 50年ぶりの朝鮮通信使の来訪を控えた江戸で、若侍・遠山金四郎景元は一人の若い女を救う。 その女性・春香(チュニャン)は朝鮮通信使に関する重大な秘密を知っているという。 春香に誘われ朝鮮へと渡った景元を待っていたのは剣術と魔術が交差する一大活劇。 そして景元が知ることになる歴代朝鮮王朝が秘めてきた謎と徳川幕府との密約。 名奉行として後世に名を残すことになる「遠山の金さん」の若き日の大冒険。
格付:B

シュレミールと小さな潜水艦 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

私の名前はシュレミール。とある港町に住む白猫だ。 普段はこの街の酒場で酔っぱらいの相手をしてやっている。 頭の悪い人間達は私の言葉を理解できないが、私は人間の話していることが全て分かる。 人間達によると、最近、この国は戦争を始めたらしい。 そういえばこの前も軍艦がボロボロになって戻ってきた。馬鹿な話だ。 しかし、ある日、桟橋に戻ってきた軍艦はちょっと奇妙な形をしていた。 まるで鯨に煙突が付いたような不思議な形をした船体。 色が真っ黒なのも鯨みたいだ。 興味を引かれた私はちょっとこの船に飛び乗ってみた。 そして思いもよらない大航海に乗り出すことになってしまった。 しかし、後悔はしていない。 この船、潜水艦「アルムフロッサー」は私と言葉を交わすことができる知能を持っていたし、しかもとても気持ちのいいやつだったからな。
格付:AA

幽霊海戦 原作:田中光二(アドベンチャーロード)

トラック環礁でダイビングショップを営む日系人アキラ・セリザワはある日、驚くべき発見をする。 近くの海に沈没していた旧日本海軍の潜水艦を発見したのだ。 第ニ次大戦中の沈没艦船は全て登録されているはずであり、未発見の沈没潜水艦を見つけられれば大スクープだ。 しかし、テレビクルーとともに再度その地点に潜ったアキラはそこから潜水艦がなくなっていることを知り再び驚く。 そして海上に戻ったアキラ達を襲う、突然の嵐と不審な霧。 漂流を始めたアキラ達の前に、やがてディーゼルエンジンの音とともに第ニ次大戦中に撃沈されたはずの旧日本海軍の潜水艦イ20が姿を現した…
格付:AA

Meg 原作:スティーヴ・オルテン(青春アドベンチャー)

ジョナス・テイラーは三流大学に勤める古生物学者である。 6年前までは実力ナンバーワンの深海潜行艇操縦士として名を馳せていたが、ある事故がきっかけで名声を失い、今は酒浸りの日々。 大学の公開講座で、暇をもてあました老人相手に10万年前に絶滅した古代鮫「カルカロドン・メガロドン」の講義を淡々とこなしているが、その日はいつもと少し違った。 場違いに若く美しい東洋系の女性が熱意もあらわに彼の講義を聴いていたのだ。 その女性テリー・タナカと彼女の祖父マサオ・タナカと出会ったジョナスは、自らのカムバックを賭けて再び深海潜行艇の操縦桿を握ることになる。 そしてそれは6年前に彼を今の境遇に追い込んだカルカロドン・メガロドン=Meg(メグ)との戦いの始まりでもあった。
格付:B

ヘウレーカ 原作:岩明均(青春アドベンチャー)

シチリア島の都市国家シラクサに住むその青年は軍事国家スパルタの出身とは思えない穏やかな男であった。 彼、ダミッポスは生まれ故郷の都市国家スパルタに馴染めず、この豊かなシラクサに流れ着いたのだ。 しかし、そこで彼が遭遇したのは、地中海の覇権を目指して膨張を続けるローマとその宿敵カルタゴとの争いの代理戦争。 クーデターにより実権を握ったカルタゴ派のアジテーションによりそれなりに士気上がるシラクサ。 しかし、シラクサの造反に激怒したローマは「ローマの剣」の異名を取る勇将マルケルスを差し向ける。 紀元前215年、科学者アルキメデスと関わったことにより戦争の当事者となってしまったダミッポスの目に、攻防戦の顛末はどう映るのか。
格付:AA

エデン2185 原作:竹宮恵子(青春アドベンチャー)

宇宙船「エデン2185」は西暦2085年に地球を出航した宇宙移民船である。 100年をかけて外宇宙を航海し、その名のとおり2185年に惑星エデンに到着する計画であった。 惑星エデンに到着するまでには何世代も必要となるため、当初の乗客・乗員は惑星エデンにたどり着くことはできず、実際に到着するのは彼らの子孫になる。 そのため、航海の間、エデン2185年の船内では地球からは全く独立した社会が営まれる。 エデン2185に乗り組む人たちは、この後戻りのできない航海に参加することを望んだ後腐れのない人ばかりであり、若干18歳でパイロット候補生として乗り組んだシド・ヨーハンもその一人であった。 しかし、出航の5年後である2090年には早くもエデン2185の乗客・乗員達の意識と、彼らの社会は微妙な変化を見せ始める。 果たしてエデン2185は無事に惑星エデンに到着することができるのか。 この物語はエデン2185の航海に人生を捧げたシド・ヨーハンの信念と苦悩の記録である。
折々の記録

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読者のみなさま、こんにちは。 いつも当ブログをご覧頂きありがとうございます。 100記事突破 実は当ブログ、私も気がつかないうちに100記事を超えていました。 某巨大掲示板に「ブログのスタートは開設ではなくて100記事を超えてから。PVを語...
格付:B

ミヨリの森 原作:小田ひで次(青春アドベンチャー)

ミヨリは小学6年生の女の子。 母親が愛人を作って家を出てしまったために、山奥にある父親の実家に引っ越すこととなった。 住み慣れた東京から引きはがされ、母親のみならず父親からも捨てられたと感じるミヨリ。 しかし、祖母に勧められて新しい家の近くの森へと行ったミヨリは、自分が森の精霊達の声を聞き、姿を見ることができることに気がつく。 そして、森で精霊達と過ごし、ミヨリを暖かく向かい入れてくれた人たちと交流するなかで、次第にミヨリの心も解きほぐされていく。 やがて祖母はミヨリを自分の後継者と認め、祖母の森はミヨリの森へとなっていく…
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