黒い瞳のボヘミアン 作:山谷典子(青春アドベンチャー)
19世紀末のパリ。
キャバレー「パピヨン・ルージュ」は芸術を愛するボヘミアンたちが集う社交場だった。
ローズはそのパピヨン・ルージュで一番人気の踊り子。
サーカスの空中ブランコで鍛えた肉体が描き出すダンスは芸術家たちの創作意欲を刺激してやまない。
しかし、ローズ自身は、ある虚無を抱えて退廃的に生きていた。
そんなローズに運命的な出会いが訪れる。
キャバレーの客として現れたボヘミアンのひとり、日本人画家カズタカ。
この出会いはふたりにどのような運命を運んでくるのか。