格付:A

夢の木 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

小諸市立第三中学校の寛一、悦子、猛の3人組が神沼にやってきたのは、修学旅行の夜の怪談が沼の話に及んだときに、担任の島崎先生がなぜか不自然に口ごもったからだ。何か秘密が隠されていると感じた3人は、怪談話の延長という軽い気持ちでやってきたのだが、岸部の大きな木の元で実際に不思議な出来事を体験してしまう。しかもそれ以降、普段から3人の身の回りで少しずつ不思議なことが起きるようになってしまった。心配した3人は、原因を探るために新月の夜に再び大木のもとに向かうのだが…
格付:AA

渇きの海 原作:アーサー・C・クラーク(FMアドベンチャー)

極めて粒子の細かい砂が堆積し、あたかも水のように流れている“渇きの海”。そこは月面を代表する観光地だ。セレーネ号は、この危険だが極めて安定した“渇きの海”で運行されている遊覧船である。乗客22人を乗せたその日の遊覧も、月面を熟知したパット船長の操縦のもと、何事もなく進んでいた。そのためパット船長も乗客達も全く想像していなかった。その日、かつて“渇きの海”で観測されたことのない“海面”の陥没が発生することを。そして、奇跡的な確率でセレーネ号がその事故に遭遇してしまうことを。
ラジオドラマ全般の情報

特報「今日は一日ラジオドラマ三昧」放送決定!

皆さん、こんにちは。久しぶりの雑談記事です。「今日は一日〇〇三昧」とは?皆さんはNHK-FMの「今日は一日〇〇三昧」という特集番組をご存知でしょうか。毎回、ある特定の音楽ジャンルを選び、そのジャンルの音楽だけを1日(実際は9~12時間くらい...
アドベンチャーロード

1990年のアドベンチャーロード放送作品一覧

【アドベンチャーロード放送作品一覧①】1990年の総括「アドベンチャーロード」は1985年から1990年まで、NHK-FMで放送されたラジオドラマ番組です。1990年3月をもってアドベンチャーロードとしての放送を終了し、4月からは新番組「サ...
作品紹介の補足

「人喰い大熊と火縄銃の少女」の漫画化に最もふさわしい漫画家を考える

【「人喰い大熊と火縄銃の少女」の漫画化に最もふさわしい漫画家を考える】「人喰い大熊と火縄銃の少女」は2015年7月にNHK-FMで放送されたラジオドラマです。内容についてはこちらの記事で紹介していますが、本作品は、原作付きの作品が多い「青春...
格付:A

帝都誘拐団 原作:加納一朗(アドベンチャーロード)

明治22年、ある日の夕刻。樋口奈津は、思い詰めた表情で身投げをしようしている15、6歳の少女に出会った。事情を聴いてみると、少女は外出中に、奉公先の幼い娘を見失ってしまい、主人にひどく叱責されたという。奈津から口添えを依頼された文明新聞社の社主・前沢天風は、少女と伴に少女の奉公先に向かうが、そこで行方不明の娘がまだ帰っていないことを知らされる。気になった天風は帝都中の行方不明者の情報を集め始めるが、その結果、少なくと22人の女が理由なく行方不明になっていることを知る。繁栄を謳歌する帝都・東京の裏側で何が起こっているというのか。
格付:C

武蔵野蹴球団 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

1993年5月。元・井の頭西高・サッカー部の面々は、Jリーグの開幕試合を利用した同窓会で久しぶりに顔を合わせた。高校卒業後、ある者は大学に進学し、ある者は家業の手伝いをしている。しかし、エースだった杉浦恒平(22歳)だけは、何をやっても長続きせず、プー太郎をしていた。そんな彼にも変化の時が訪れる。一人の女性との出逢いと、商店街を揺るがす地上げ事件を切っ掛けとして。
格付:A

申(さる)モノにござる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦は、千数百年も前から、地球文明の成熟度を測るために密かに監視員を派遣している。今年も年末になり、ヒツジに化けて人間を監視してきた監視員から、サルに化けて地球を監視する監視員への交代が行われる。例年通り、前年の監視員だったヒツジ(に化けた監視員)がこの1年間の日本の出来事をサル(に化けた監視)に説明するようだ。ちょっと覗いてみよう。
格付:B

我輩は犬である 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

地球人は知らない、銀河連邦がこの星を監視しているのを。彼らは、この危なっかしくて未成熟な地球文明の行く末を見定めているのだ。監視員は1年ごとに別々の動物に変装して、人類社会に溶け込み、その虚実を銀河連邦に報告している。年末、今年も1年間、トリの姿に変装してこの国を見守ってきた監視員から、来年、イヌの姿で人類を見守る監視員への引き継ぎが行われる。バブル崩壊直後の1993年の日本ではどのような出来事があったのだろうか。
格付:C

交響詩・うるんだ美女~四万十川をさかのぼる  作:川崎洋(FMシアター)

本作品は1987年にFMシアターで全1回(60分)放送された作品です。制作したのは、NHKはNHKでも他にはあまり例を見ない地方局の松山局(「風になった男」の岡山局などの例はありますが)。そのためか、通常、ラジオドラマが放送される「FMシアター」で放送されながら、本作品はかなり異色な作品になっています。一応、日下武史さん演じる主人公が四万十川をさかのぼる、という筋はあるものの、日下さん以外のプロの役者の出演者としては芦田容子さんがいる程度で、ドラマと言うより、随筆、紀行文、あるいはナレーターの独り言に近い内容です。
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