我輩は犬である 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

格付:B
  • 作品 : 我輩は犬である
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : B
  • 分類 : コント
  • 初出 : 1993年12月20日~12月24日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 作  : 藤井青銅
  • 演出 : 千葉守
  • 主演 : 阿藤海、小林美江

地球人は知らない、銀河連邦がこの星を監視しているのを。
彼らは、この危なっかしくて未成熟な地球文明の行く末を見定めているのだ。
監視員は1年ごとに別々の動物に変装して、人類社会に溶け込み、その虚実を銀河連邦に報告している。
年末、今年も1年間、トリの姿に変装してこの国を見守ってきた監視員から、来年、イヌの姿で人類を見守る監視員への引き継ぎが行われる。
バブル崩壊直後の1993年の日本ではどのような出来事があったのだろうか。





17年間続いた青春アドベンチャーの人気シリーズ「年忘れ青春アドベンチャー・干支シリーズ」の記念すべき第1作が、この「我輩は犬である」です。
ただし、この第1作時点ではまだ「年忘れ」とも「干支シリーズ」ともされておらず、単に「特集青春アドベンチャー」とだけ銘打たれていました。

すでにこのころから。

とはいえ、作品の基本的なフォーマット - 1年に起きた出来事を、1回の放送あたり3本程度のコントに仕立てる。最後に監視員が銀河連邦への報告書をまとめて締め。 - は、すでにこの時点で確立されています。
そして、本作品で引き継ぎを受けるイヌ(に扮する監視員)役を演じた阿藤海(現:阿藤快さん)さんが、翌年の「イノシシが来た」では今度は引き継ぎをする側の監視員役を演じることで、主役は2年連続して出演し、1年ごとにひとりずつ入れ替わるサイクルが確立されました。

出演サイクル

この出演サイクルは、2006年の「イノシシボンバイエ!」と2007年の「俵のねずみがマウスでチュー!」の間で少し乱れたほかは、一貫して貫かれることになります。
ちなみにこのシリーズ、この年スタートなので、もう一人の主役の女優・小林美江さんはこの年だけの出演です。
なお、こちら(外部リンク)に藤井青銅さん自ら、干支シリーズの誕生秘話(?)を書いていらっしゃいます。
阿藤さんの出演ありき、だったんですね。

各回のネタ

さて、本作品でコントのネタにされた出来事は以下のとおりです。
後年の同シリーズでは各回で明確にテーマが示されていましたが、この初回は少し曖昧です。
また、後年の作品では、各回の最後に、一回り前の干支の時(すなわち12年前)のヒット曲を流すのが恒例となりますが、この作品では本作品が放送された1993年のヒット曲が流されています。

第1回:大体の社会状況

もつ鍋ブーム」「ディスコブーム」「ヘアヌード写真集」「女子学生の就職難

この回で「ワープロの機能は向上したが価格は下がった」と言っているのですが、この記事を書いている2015年ではワープロ専用機自体が絶滅して久しい。
時事ネタはどうしても古くなりますよね。
この回で流したこの年のヒット曲は、THE虎舞竜の「ロード」。
結構長めに流しています。

第2回:スポーツ

Jリーグスタート・ドーハの悲劇」「貴りえ破局」「ゴジラ松井1年目

サッカー、相撲、野球と話題の多かった1年。
「ドーハの悲劇」は今思い出しても劇的でした…
曲は森田童子の「ぼくたちの失敗」。
真田真之さんと桜井幸子さんが出演した「高校教師」の主題歌でした。

第3回:???

この回のみ、聴いたことがないんです!
音源をお持ちの方、是非お聴かせください。

第4回:自然・環境

冷夏・自然災害」「半透明ゴミ袋開始」「ペットボトルの水を買うことが普及

半透明のゴミ袋、最初は名前も書かなければいけないという案だったことはすっかり忘れていました。
個人情報の保護が叫ばれている昨今では、考えられない施策ですね。
この回の曲は、ドリームズ・カム・トゥルーの「go for it!」。

第5回:文化・芸能

マディソン郡の橋」「ジュラシックパーク」「ブルセラショップ

この年、スタートした大河ドラマ「炎立つ」にひっかけた「藤原氏ックパーク」には不覚ながら笑ってしまいました。
最終回の曲は藤井フミヤさんの「TRUE LOVE」。


この作品が放送された1993年(平成5年)はバブル崩壊直後。
最終回の総括(監視員の銀河連邦へのレポート)で「テクノロジーと経済だけみれば、この国は恐ろしいほど進歩している」という台詞があるのですが、テクノロジーも経済も他の追随を許さないほど凄いものでなかったことが明らかになるまで、このときからまだ10年ほどを要することになります。

【年忘れ青春アドベンチャー・干支シリーズの一覧】
干支一巡を大きく上回る17年間も続いた、青春アドベンチャーの年末の風物詩「干支シリーズ」の一覧はこちらです。

【藤井青銅原作・脚本・脚色の他の作品】
青春アドベンチャーの長い歴史において、最も多くの脚本と最も多くの笑いを提供しているのが脚本家・藤井青銅さんです。
こちらに藤井青銅さん関連作の一覧を作成していますので、是非、ご覧ください。

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