格付:B

バードケージ 一億円を使い切れ! 原作:清水義範(青春アドベンチャー)

竹沢遥祐(たけざわ・ようすけ)はお調子者で面倒くさがり屋の普通の大学生。 推薦で入学した大学で毎日を無気力に過ごしていた。 しかし、駅のホームで荒んだ男性の命を助けたことにより彼の生活は一変する。 その助けた男が1億円を持って遥祐の前に現れたのだ。 「これを君に使って欲しいんだ。 これはお礼であり、お願い。 そしてゲームでもある。 ゲームの条件は1億円を3カ月間で使い切ること。 誰にも話さないこと。 そしてこのお金で幸せになること。」 学校、お金そして幸せ。 遥祐の3カ月のゲームが始まった。
格付:A

遥かなる虎跡 原作:景山民夫(アドベンチャーロード)

ロックこと、西緑郎(にし・ろくろう)は、海外青年協力隊の一員としてボルネオでオランウータンの保護活動に従事している青年だ。 ある日、密漁業者とのトラブルで怪我をした緑郎は、入院中の病室でリム・キム・チャンという老人の死を看取る。 日本軍に辛い人生を強いられた老人への負い目、そして何より死を看取った人間として責任感から、西は老人のたったひとりの身内である遠縁の娘のもとに、遺品を届けることを決意する。 しかし、この旅は、第二次世界大戦中に日本軍が隠匿したという秘宝「山下トレジャー」を巡る大冒険の始まりだったのだ。
格付:C

幻坂 原作:有栖川有栖(青春アドベンチャー)

ミステリー作家として有名な有栖川有栖さんの小説を原作とするラジオドラマです。 ただし、本作品「幻坂」は推理小説ではなく(第3話のみ少しだけその要素がある)、一種のファンタジー小説です。 青春アドベンチャーは「人気作家の有名作」といった、直球ど真ん中の作品をあまり扱わない(ひょっとして予算の問題から扱えない?)傾向があり、本作品も青春アドベンチャーらしい「ずらし具合」のチョイスだなと感じます。
格付:AAA

分身 原作:東野圭吾(青春アドベンチャー)

北海道函館市に住む氏家鞠子は、自分が母親から嫌われていると感じていた。 東京都練馬区に住む小林双葉は、自分が母親の重荷になっていると感じていた。 これは同じ顔を持つ1歳違いのふたりの少女が出会う物語。 ふたりが抱えていた出生を巡る疑惑と葛藤と、そしてそれらからの開放の物語。
格付:B

絶句 原作:新井素子(ふたりの部屋)

あたし、新井素子は小説家志望の大学生。 新人賞に応募するための小説を書いていたら、あたしの書いている小説の登場人物達が目の前にあらわれたの。 完全無欠のヒーロー一郎、ミスターレディの拓、人の恋心を自由に操れるアモール、言語学の天才・信拓、そして人猫と吸血鬼の混血の美弥。 みんな、あたしの設定そのままの姿だし、設定どおりの特殊能力も使えちゃう! どうも、あたしは紙に書いただけで超能力者を量産できる、世界的なVIPになっちゃったみたいなの。 一体どうしたらいいの~
格付:A

バルト海の復讐 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)

15世紀のバルト海。 琥珀の買い付けも無事に終わり、故郷のリューベックまであと一息。 エリックが船長として迎えた初めての航海は無事に終わろうとしていた。 しかし、突然の嵐が船を襲ったことにより状況は一変してしまう。 嵐に乗じて、3人の部下 -ブルーノ、マグヌス、メテラー- が反乱を起こし、エリックは嵐の海に投げ込まれてしまったのだ。 何とか岸に泳ぎつき、ホゲ婆さんと名乗る怪しげな老婆に助けられたエリック。 自分がなぜ反乱を起こされたか心当たりのないエリックだが、話を聞いたホゲ婆さんはあっさりと状況を読み解いてみせた。 恐らく琥珀以上の利益をもたらす何らかの事情が背後にあるであろうこと、そのために反乱の首謀者の3人以外の他の船員達は殺されているであろうこと、そして、船員殺害と琥珀盗難とを併せてすべてエリックの罪とされているであろうこと。 真犯人を告発するとともに、真相を船主に伝えるために、エリックはリューベックへと向かうのだが。
格付:A

アドリア海の復讐 原作:ジュール・ヴェルヌ(青春アドベンチャー)

1867年、オーストリア支配下のハンガリーで、独立のために地下活動を続けていたサンドルフ伯爵、ザトマール伯爵、バートリー教授の3人は、待ちに待った一斉蜂起を目の前に、何者かの密告により逮捕、幽閉されてしまう。 密告者の正体を知った3人は、乾坤一擲の脱出計画を決行するが、ザトマールとバートリーは再度捕まり処刑され、サンドルフは断崖絶壁から海に落ちて行方不明になってしまう。 それから15年後、アンテキルト博士なる人物がハンガリーに現れるのだが。
格付:A

モンテ・クリスト伯 原作:アレクサンドル・デュマ(青春アドベンチャー)

エドモン・ダンテスが牢獄「イフ城」に収監されて14年が過ぎた。 身に覚えのない罪状で逮捕され、まともな裁判もなくこの絶海の孤島に送り込まれたのが19歳の時。 自らが逮捕された理由も知らず、絶望の未来しか想像できない中で、ただ生き延びるだけの日々だった。 そんなダンテスに、一筋の希望の光が差した。 そう、彼は、自分を陥れた人間の名を知るとともに、脱獄のチャンスをつかんだのだ。 復讐しなければならない、あの3人の男達に。
格付:B

秘密の花園 作:仲井美樹ほか(青春アドベンチャー)

NHK名古屋局が制作した「秘密」をテーマにしたオリジナル脚本・全5品の短編ラジオドラマ集です。 ちなみにアメリカの作家フランシス・ボジソン・バーネットの有名な小説や、松田聖子さんのヒット曲とは関係ありません。
格付:B

悪戯の楽園 作:さわだみきお他(青春アドベンチャー)

10人の脚本家が「悪戯」というテーマで1話ずつ短編を競作したラジオドラマ作品です。 青春アドベンチャーでは、例年、1月・2月の時期に、名古屋局や大阪局と言った地方局が制作した番組が多く放送されます。 特に本作品「悪戯の楽園」が放送された1990年代後半から2000年代前半に掛けては、全10回で名古屋局が制作した脚本家競作の短編集シリーズを放送するのが毎年の恒例でした。
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