格付:AA

ハリーとアキラ 作:辻野臣保(青春アドベンチャー)

ミズーリ州に住むペイジ一家はプロレス一家だ。 長男のアキラは世界チャンピオン、次男のテリーも有名なレスラー。 そして引退した父のハリーはかつては伝説のレスラーだった。 一家は八百長とは無縁の激しいプロレスが売りだ。 そのため対戦相手がなかなか決まらないのが悩みだが、父親の代からのプロレスを誇りに、充実した日々を送ってきた。 しかし、ハリーが急にカムバックを宣言したことにより、一家は大混乱に陥ってしまう。 ハリーは確かに凄いレスラーだった。 しかし、もう65歳(宣伝パンフレット上は57歳)だ。 本人はどう思っているか知らないが力の衰えは確かだ。 ハリーは何を考えているのだろうか。
格付:C

フルネルソン 原作:永倉万治(青春アドベンチャー)

東京オリンピックの開催された1964年。 清島浩二は青春まっただ中の高校2年生だった。 部活でレスリングに打ち込んでいるが、レスリングに青春を捧げている、というほどではない普通の高校生。 電車で見かけた女生徒との恋、音楽と映画、父親の病気、喧嘩、猥談。 普通の高校生の日常を通して描かれる、高度成長期の青春グラフティ。
格付:C

フランケンシュタイン家の家庭読本 作:花房徹(サウンド夢工房)

博士(ダーリン)と妻ジェーンと息子のフランケン。 そしてお手伝いの“むめ”さん。 3人家族とお手伝いさんの1人の家庭の中で起こる様々な出来事を通して、博士は自分の家庭のあり方について考える。
格付:AA

フランケンシュタイン 原作:メアリ・シェリー(青春アドベンチャー)

北極に向かって航海中の若き冒険家ウォルトンは、氷の上で漂流している男を発見する。 男の名はヴィクター・フランケンシュタイン。 同船するうちに次第に打ち解けていくウォルトンとヴィクター。 そして、ウォルトンが自分と同じように世界の真実の探求に憑かれていると感じたヴィクターは、ウォルトンを間違った道に進ませないために、自分の秘密を打ち明けることを決意する。 ヴィクターが語り始めたのは、生命発生の原理の探求に情熱を傾けるあまり、人間に許されざる行為をしてしまった男の苦悩と、彼に生み出された巨人の悲しい運命の話であった。
格付:A

僕たちの宇宙船 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)

汚染された地球を捨て、人類がスペースコロニーに暮らしている時代。 スペースコロニー「ノア」にある寄宿舎・ダーウィン・シュルーズベリーに、刺々しい雰囲気を纏ったリンダ・R・ヒノデという名前の転校生がやってくる。 リンダは、何らかの事件が起き、秘密のうちに存在自体が抹消されたというウインチェスターの学校に通っていたという噂であった。 しかし、「この理想世界でそんな事件が起こるはずがない」と信じるダーウィン・シュルーズベリーの生徒達からはリンダは受け入れられない。 そんな中、ただ一人、気弱な少年・BJだけは、リンダに共感し、彼の発言を信じた。 そして、事件は起こり始める。ウインチェスターと同じように。
格付:A

サバイバル 原作:さいとう・たかを(青春アドベンチャー)

その日、妙に生暖かい風がビルの間を駆け抜けた。それが合図だった。 洞窟探検中に大地震にあった少年サトルが、ようやく地上に這い出てみると、周囲は一面の海になっていた。 自分以外、誰ひとりいない絶海の孤島で、サトルのサバイバルが始まる。 ナイフ一本だけを頼りに食料を調達し、住処を確保する。 なぜ世界はこのように変わってしまったのか、それすらわからないまま生き続けるサトル。 しかしこれは、家族と再会するためのサトルの長い長い旅の始まりに過ぎなかった。
格付:AA

タイム・リーパー 原作:大原まり子(青春アドベンチャー)

1988年8月2日午後10時17分。 会社帰りに恋人と待ち合わせをしていた銀行員・森坂徹は、目白通りの交差点で車にはねられてしまう。 徹が病院で目を覚ましたのは8月9日。 しかし、徹を車ではねた責任から、一週間も看病していてくれたらしい中川春名という女性と話していても、どうにも会話がかみ合わない。 そして徹は気がつく。 自分が今いるのは8月9日は8月9日でも、2018年の8月9日であることを。 そして自分の体の大部分が機械化されてしまっていることを。 自分がサイボーグになったことにも、30年もの時間をジャンプできる強力な超能力者になってしまったことにも、戸惑いを隠せない徹だが、戸惑ってもいられない事態が進行し始める。 時間のゆがみをただすことを目的としている「タイムパトロール」と、この時代で超能力者を片っ端から捉えて洗脳の上、エージェントとして利用している「特殊能力警察」という、2大勢力が彼の身柄確保に動き始めたのだ。
格付:B

移動都市 原作:フィリップ・リーヴ(青春アドベンチャー)

荒廃した地球で最大の都市「ロンドン」。 この時代、都市は砂漠化した大地をキャタピラにより移動し、他の都市を襲撃するようになっていた。 トム・ナッツワーシーは、移動都市ロンドンの史学ギルドで見習いをしている孤児の少年である。 ある日、尊敬するギルド長のサディアス・ヴァレンタインとともに、他都市から奪った戦利品の検分にいったトムは、ヴァレンタインを敵と付け狙う少女と出会う。 顔に傷のある、その少女の名はへスター・ショウ。 ヴァレンタイン襲撃に失敗したへスターとともに、ロンドンの外に放り出されてしまったトムは、彼女と冒険の旅に出ることを余儀なくされてしまう。 そしてトムは、自分が知らなかったこの世界の真実、そしてロンドンの秘密を知ることになる。
格付:B

電気女護島~エレクトリック・レディランド 作:藤本有紀(青春アドベンチャー)

オゾン層の破壊や酸性雨、度重なる原発事故によって、息をするだけで寿命が縮まるほど大気も大地も汚染されてしまっている、21世紀末の大阪。 人々は地下に移住して暮らしていたが、地下の管理された暮らしを厭い、自由を求めて敢えて地上(この時代の言葉でいうところの「外地」)で暮らすアウトローたちもいた。 主人公のヨージもそんなひとり。 ある日、ヨージは、地上の“大なにわ大学”で、植草教授の葬式が行われているのを目撃する。 その葬式に出席している女性とお近づきになるために葬式に乱入するヨージだが、その結果として、その教授が大阪湾に浮かぶ人口島で研究していたというアンドロイドをめぐる事件に巻き込まれてしまう。 人口島 ―エレクトリック・レディランド― でヨージを待ち受けているものは何なのか。
格付:B

エドモンたちの島 作:福田卓郎(青春アドベンチャー)

大学で民俗学を学ぶ椎名淳之介は、研究室の教授の指示で、瀬戸内海に浮かぶ御名月島(みなづきじま)へと出かける。 御名月島で年に1度行われる「千姫祭」で、教授の代理として講演を行うためだ。 千姫とは戦国時代にこの地で勢力を持っていた内海水軍(うつみすいぐん)を率いた伝説の女性である。 御名月島は内海水軍の財宝の隠し場所といわれ、島には千姫だけでなく浦島太郎など多くの伝承が残っているという。 民俗学のフィールドワークの舞台としてはまさにうってつけの場所だ。 椎名は、島に渡る船中で出会った女性・樋口愛子とともに、講演そっちのけで島の伝説を探っていくが、その過程でいくつかの奇妙な事件に巻き込まれていく。 そして、この島にいたという「エドモン」(=江戸時代の者)と呼ばれる不思議な人々のことを耳にする。
タイトルとURLをコピーしました