- 作品 : 塀の中のリクエスト
- 番組 : FMシアター
- 格付 : C+
- 分類 : 家族
- 初出 : 2024年8月24日
- 回数 : 全1回(50分)
- 作 : 佐藤あい子
- 音楽 : 小林洋平
- 演出 : 小島史敬
- 主演 : 朝倉あき
妊娠3か月…どうしよう、子供を産む自信なんてない。
「あんたは何をやらしてもアカンな」今でも母親の言葉が耳から離れない。
コミュニティFMでパーソナリティの仕事を続けているけど、今でも私は自分に自身が持てない。
そんなある日、新しい仕事のオファーが舞い込んだ。
刑務所ラジオのパーソナリティ。
受刑者からのリクエスト曲を紹介する仕事だというのだけど自分にできるのかな。
本作品「塀の中のリクエスト」は脚本家、佐藤あい子脚本によるオリジナルオーディオドラマでFMシアターで2024年8月に放送されました。
刑務所内のラジオ番組
テーマは刑務所ラジオ。
それぞれの刑務所ラジオとは刑務所内でだけ放送されている番組で、ネットで検索してみると、山口や福岡、富山など全国各地の刑務所で行われているそうです(府中では元受刑者等がパーソナリティを務める別の意味の「刑務所ラジオ」もある)。
詳細は以下の山口刑務所における取組のレポートをお読みいただきたいのですが、話すこと、聞いてもらうことは更生につながることを期待しての取り組みのようです。

本作品も刑務所ラジオを通じて、ある一組の親子の再生を描く作品なのですが…
母親の言動が理解できない
あくまで個人的な感想ですが、母親がダメ親すぎて内容がすっと入ってこない。
よくリクエストできたよな、というのがまず最初の感想。
その後も言い訳に終始するし「愛せなかった」とか他人事のよう。
ひょっとしたら自分を捨ててほしいという考えからあえて突き放しているのかとも思ったのですがそうでもないようです。
主人公も、あの会話からどうして母親が「愛そうとしてくれたいたんだ」という結論になるのだろう。正直よくわかりませんでした。
簡単に許されすぎでは
別に誰かが裁かれるべきだとは言いませんが、結局、最後には誰もかれも許されてしまうような安易な作劇が多いのがなんともはや(この作品にという訳ではなくFMシアターやドラマ全般について)。
まあ彼女も「許した」わけではなく「卒業した」形なので、少しは救われたとは思いますが。
結局いつもの結論
とまあ否定的なことを書いてしまいましたが、それでも本作品からあまり嫌な感じを受けなかったのはやはり主演の朝倉あきさんの魅力ゆえ。
魅力というかもはや魔力。
格付けの「+」分は彼女のためのものです。
彼女の作る雰囲気はやはり独特ですね。
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