谷村有美の雨のち、夕焼け(サウンド夢工房)

格付:B
  • 作品 : 谷村有美の雨のち、夕焼け
  • 番組 : サウンド夢工房
  • 格付 : B
  • 分類 : 日常
  • 初出 : 1991年2月18日~2月22日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 作  : 谷村有美
  • 演出 : 川口泰典
  • 主演 : 谷村有美

本作品「谷村有美の雨のち、夕焼け」は、シンガーソングライター谷村有美さんのエッセイとフリートークと歌で構成された作品です。
「サウンド夢工房」という、平日に毎日15分ずつラジオドラマ作品を中心に放送されていた枠を使って1週間(5日間)放送されましたが、ラジオドラマではなく、どちらかというと、ラジオではごく一般的な歌手によるトーク番組に近い内容や雰囲気を持った作品でした。
そのため、出演者も谷村さんだけです。


エッセー風作品

今までこのブログでは、エッセーが原作の作品として「少年探検隊」(青春アドベンチャー)や「ザ・素ちゃんズ・ワールド」(ふたりの部屋)を紹介しています。
ただし、これらはあくまではエッセー的な内容であるものの、一応、ラジオドラマ風の脚色がなされ、複数の出演者が分かりやすい「演技」をしていた点で、本作品とは大きく異なります。

シンガーソングライターの名前付き作品

また、同じサウンド夢工房で放送された「谷山浩子の“悲しみの時計少女”」は、作品名が「シンガーソングライターのお名前+作品名」であることは本作品と類似していますが、あくまで完全なラジオドラマであり、本作品とは全く違います。

出演者の歌が使われる作品

また、出演者の歌が挟まる構成は「マナカナの大阪LOVERS」・「マナカナの大阪WORKERS」(青春アドベンチャー)にも似ていますが、これらも基本的にはラジオドラマ作品です。
そのため、このようなエッセイ形式の作品をこのブログで紹介するのは初めてということになります。

フォーマット

さて、本作品の具体的な進行は、各回のお題に沿って谷村さんが自作のエッセイを読み上げることを中心に進みます。
基本的なフォーマットは以下のとおりで、各パートの間に谷村さんのフリートークが収まります。

  1. 全体のテーマ曲である「ようこそ愛する気持ち」
  2. 一つ目のエッセイ
  3. 各回ごとに異なる谷村さんの曲
  4. 二つ目のエッセイ
  5. 全体のテーマ曲である「ようこそ愛する気持ち」

各回の概要

各回のテーマ及び流された曲は以下のとおりです。
お題を明確に谷村さんが発表する回もありますが、特に言わない回もあり、その分は私が勝手に書きました。
谷村さんは「愛は元気です」や「しあわせの泣きぼくろ」など、書籍としてエッセーも出版されている方ですので、ひょっとしたら、本作品も原作に相当する書籍があるのかも知れません。
もしご存じの方がいればご教示下さい。

お題 内容 曲名
1 子どもの頃のこと 自分の声 Not For Sale
ピアノ
2 谷村的自己顕示の方法論 クラス替えの自己紹介 がんばれブロークン・ハート
カメラ目線
3 幼稚園の卒園式 6月の雨
木瓜(ボケ)の花
4 素敵な出会い ニューオリンズ旅行1日目(揺れる飛行機) バーボン・ストリート
ニューオリンズ旅行2日目(バーボンストリート)
5 恋の話 待ち合わせをしている少女 Boy Friend
テレビの告白番組

流して聞くには悪くない

この番組枠にあくまでラジオドラマを期待している私としては、本作品はやや期待とは違う傾向の作品であることは確かです。
しかし、谷村さんはラジオのトーク番組の担当者としては経験が多く、評価も高い方です。
そのため、本作品も普通のトーク番組として聞けば、嫌みのない聞きやすい作品でした。
ラジオドラマはその性格上、聞き逃すと展開がわからなくなってしまうという欠点を抱えています。
そのため、どうしてもある程度集中力を持って聴く必要があります。
だから、たまには本作品のように気軽に聞ける(「聴く」というより「聞く」)作品もあっても良いと思います。

なんと川口泰典さん演出

さて、放送中では明示されていませんが、NHK年鑑によれば本作品の演出は多くの名ラジオドラマを演出された川口泰典さんとのことです。
川口さんは後番組である青春アドベンチャーの初期において、宝塚出身の女優さんを多用し、海外原作の作品を多数、スリリングなラジオドラマにされた方です。
そのため、川口さんが本作品を演出していることは少し意外な感じも受けます。
しかし、(私は聴いたことはないのですが)、川口さんはサウンド夢工房時代に「斉藤由貴の愛の詩集」、「山口智子のさんいん旅紀行」、「平松愛理のとっておきの15分」など、本作品と類似の作品(と思われる)を多く手がけていらっしゃるようです。

最後のサウンド夢工房

最後に本作品の放送時期に関してなのですが、本作品は1991年2月に初放送され、1992年3月に再放送されました。
そして、この本作品の再放送が、2年間という短命に終わったサウンド夢工房の最後の放送になりました。
ちなみに、この再放送の最後で谷村さんは、後番組である「青春アドベンチャー」の宣伝をしています。
それによれば青春アドベンチャーは「スリルとサスペンス、プラス、ファンタジックな若者の冒険ドラマ」なのだそうです。
番組開始当初の青春アドベンチャーの番組コンセプトがわかりますね。

【川口泰典演出の他の作品】
紹介作品数が多いため、専用の記事を設けています。
こちらをご覧ください。
傑作がたくさんありますよ。


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