- 作品 : 今夜はバードいこう!
- 番組 : 青春アドベンチャー
- 格付 : B
- 分類 : コント
- 初出 : 2004年12月20日~12月24日
- 回数 : 全5回(各回15分)
- 作 : 藤井青銅
- 演出 : 大久保篤
- 出演 : 福田天球、原史奈
今年2004年も、銀河連邦は地球を監視してきた。
一向に成熟する様子をみせない人類社会。
この星の人々を銀河連邦に迎え入れることが出来るのは、まだ随分先のようだ。
何はともあれ、そろそろ、昨年、申(サル)に変装していた監視員から、来年、酉(トリ)に変装する監視員への引き継ぎが行われる。
今年、この星で何が起きたのか。
彼らの会話を聞きながら振り返ってみよう。
青春アドベンチャーの年末恒例であった「年忘れ青春アドベンチャー 干支シリーズ」の一作、「今夜はバードいこう!」のご紹介です。
基本設定は毎年共通
このシリーズは、「地球が銀河連邦に加盟するに値するかを宇宙人が継続して監視・評価している。その監視員が動物に化けていたことが人間に漏れ伝わって12支ができた」という基本設定のもと、ショートコントでまとめられたその年の出来事を、当年と次年の監視員が論評するというものです。
脚本は、ほとんど全ての年を藤井青銅さんが担当(2001年のみ複数脚本家)し、毎年、年末最後の放送枠1週間を使って放送されていました。
各回の概要
本作品で取り上げている2004年の主な出来事は以下のとおりです。
なお、「この星の出来事」といいつつ、なぜか日本関係の出来事ばかりを紹介しているのは、ご愛敬と言うことで。
芸能
「冬ソナ大人気」「24(トゥエンティフォー)大人気」
この頃に盛り上がった韓流ブーム。
最近は少し落ち着いた、というより、選択肢の一つとしてすっかり定着した観があります。
この回では、オチで使っている波田陽区のギャグがとても懐かしいです。
波田陽区、意外と好きだったなあ。
なお、本作品では、放送時のさらに12年前の申年に流行った曲が、毎回エンディング曲として流れるのですが、この第1回はサザンオールスターズの「エロティカ・セブン」でした。
スポーツ
「楽天イーグルス誕生」「アテネオリンピック」
東北楽天ゴールデンイーグルスはこの翌年からシーズンに参入し、当初の成績は低迷したものの、マー君こと、田中将大選手の活躍もあり、僅か球団創立9年目(2013年)で初優勝することになります。
なお、球団設立を「スーツさん」と争った「Tシャツ」さんは、その間に入獄し、すでに出所。
人の有為転変も早いものです。
この回のエンディング曲は、広瀬香美さんの「ロマンスの神さま」。
政治経済
「お札のデザイン変更」「女性が芥川賞ダブル受賞」「新・三種の神器」
第130回芥川龍之介賞は、金原ひとみさんと綿矢りさの若い女性のダブル受賞でした。
その後(131回から152回)の受賞者を数えてみると、男性10人・女性12人と女性の受賞者の方が多い状況です。
そもそも現在の芥川賞選考委員9名からして、小川洋子さん、川上弘美さん、高樹のぶ子さん、山田詠美さんと4人が女性です。
この分野も女性進出が著しいですね。
それにしても、この回に政治ぽい話題はほとんどなし。
政治に動きがない1年だったのでしょうか。
この回のエンディング曲は、チャゲ&飛鳥さんの「Ya-Ya-yah」。
文化的な出来事
「紀宮婚約」「負け犬の遠吠え」「BSE」「鳥インフルエンザ」「純愛ブーム」
テーマがてんこ盛りの回ですが、「ハルウララ」と「世界の中心でアイを叫ぶ」で上手くまとめています。
ちなみに、「ブルセラ」、「コギャル」はさらに12年前とのこと。
この辺があまり昔に思えないあたりが、おじさんの証明ですね。
エンディング曲は、THE BOOMの「島唄」。
社会的な出来事
「温泉疑惑」「過去最多の10台風の上陸」
白骨温泉の入浴剤事件があったのも2004年でした。
白骨温泉、名前が良すぎて、関係者自体がこの名前に振り回された気がします。
最後の回のエンディング曲は、ZARDの「負けないで」。
出演者もいつものパターン
メインの出演者は、この年の年男・「申」の福田天球さんと、翌年の年女・「酉」の原史奈さん。
干支シリーズの恒例として、福田天球さんは前年の「申モノにござる」から引き続きの出演で、原史奈さんは翌年の「来年こそはワン!だふる」にも連続して出演されています。
【年忘れ青春アドベンチャー・干支シリーズの一覧】
干支一巡を大きく上回る17年間も続いた、青春アドベンチャーの年末の風物詩「干支シリーズ」の一覧はこちらです。
【藤井青銅脚本の他の作品】
干支シリーズ以外の藤井青銅さんの作品はこちらの一覧をご覧ください。
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