Categories: 格付:B

夫婦というもの 作:高平哲郎(カフェテラスのふたり)

  • 作品 : 夫婦というもの
  • 番組 : カフェテラスのふたり
  • 格付 : B-
  • 分類 : 家族
  • 初出 : 1987年12月7日~12月11日
  • 回数 : 全5回(各回10分)
  • 作  : 高平哲郎
  • 演出 : (不明)
  • 主演 : 堺正章、桃井かおり

本作品「夫婦というもの」は、放送作家で評論家、劇作家、演出家の高平哲郎さんが脚本を書いた大人の男女を巡る「粋なお話」のラジオドラマです。
制作はNHK札幌局(演出家は不明)、放送された番組は全国ネットで月曜日から金曜日まで放送されていた10分番組「カフェテラスのふたり」でした。



カフェテラスのふたりとは?

この「カフェテラスのふたり」という番組、番組名どおり男女のふたりが出演してラジオドラマを放送する番組であり、本作品に出演されているのはタレント・コメディアンの堺正章さんと、女優の桃井かおりさんでした。
「カフェテラスのふたり」、意外と知られていない番組ですが、この配役は豪華ですねえ。

各回のタイトルは

ところで、本作品は1回ごとに完結する短編が5作品放送されたわけですが、各回のタイトルはすべて堺正章さんのヒット曲のタイトルから取られており、作品の最後にはその曲がかかる構成になっています。
なかなかおしゃれで凝った構成です。

各回概要

堺さんと桃井さんが主演していることからわかるとおり、ストーリーは完全に大人向きの内容です。
おふたりが男女の微妙な機微を、時に軽妙に(主に堺さん)、時に気だるく(主に桃井さん)演じています。
イージーリスニングの音楽のように気軽に聞き流すのが吉、という傾向の作品です。
各回のタイトル及び概要は以下のとおりです。

タイトル 一言
1 さらば恋人 16年ぶりに再会した男女。お互い既に結婚しているのだが何かが起きるのか?
2 街の灯 タクシーに乗ってラジオの人生相談を聞いていたら、妻の声が聞こえてきた!
3 あの時君は若かった
(「ザ・スパイダース」時代の楽曲)
病床の夫の前で、妻が、出会ったころ、そしてその後の色々な出来事を語り始める。
4 風が泣いている
(「ザ・スパイダース」時代の楽曲)
会話が全くかみ合わない夫婦。ふたりは別々に相談に行くのだが。
5 涙から明日へ 離婚して一年半。ばったり街で会った夫は(妻は)渋い男前に(いい女に)見えた。

Hirokazu

オーディオドラマの世界へようこそ!

Recent Posts

もと天使松永 作:樋口ミユ(FMシアター)

都会の雑踏の中、生ギター一本で…

3週間 ago

レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人 作:竹山洋(FMシアター)

なんて馬鹿なんだろう。軽蔑だわ…

4週間 ago

逆光のシチリア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

1859年。貧しい身分から身を…

1か月 ago

バスタイム 作:中澤香織(FMシアター)

中学の頃、好きなものの話が長く…

1か月 ago

近未来物語 原作:筒井康隆(ふたりの部屋)

本作品「近未来物語」は筒井康隆…

2か月 ago