梶尾真治さん原作の「つばき、時跳び」が大林宣彦監督で映画化される計画があるとのこと。

メディアミックス情報

NHK-FMでは、2017年2月に「青春アドベンチャー」枠でラジオドラマ化された「つばき、時跳び」。
すでに2010年には福田沙紀さん・永井大さん主演、成井豊さん脚本・演出により舞台化もされている作品ですが、2017年12月16日付け熊本日日新聞によれば大林宣彦監督の手により映画化されることが決まったそうです。
ちなみに、原作本自体も2018年1月に徳間書店から新装版が再刊されるとのこと。

(外部リンク)https://this.kiji.is/314643274654663777


大林監督作品ぽい

大林宣彦監督といえば、「尾道三部作」(「転校生」、「時をかける少女」、「さびしんぼう」)、「新尾道三部作」(「ふたり」、「あした」、「あの、夏の日」)などで知られる日本を代表する名監督。
「尾道三部作」も「新尾道三部作」も、SF(どちらかというと「少し不思議」の意味でのSF)の要素を持つ作品であり、「つばき、時跳び」はいかにも大林監督にあいそうにも感じますので、期待大です。

青春アドベンチャー向きでもある

大林監督の過去の監督作は、「ふたり」(1993年、青春アドベンチャー)、「青春デンデケデケデケ」(1991年、サウンド夢工房)、「異人たちとの夏」(2017年・FMシアター)、「漂流教室」(1985年、アドベンチャーロード)など、NHK-FMでラジオドラマにされている作品も多く、何となく狙っている作品の傾向が似ているようにも感じます。

実現するのか?

ただし、大林監督は肺がんの闘病中らしいうえ、そもそも79歳のご高齢。
なかなかメガホンをとるのは大変なのではないかと思いますが、抗がん剤が奏功し病状が改善していると聞きますので、企画が実現するように期待したいところです。
2018年秋にロケ開始、2019年春の公開を目指すとのことです。

※2020/4/19追記
最近、この記事へのアクセスが増えているのはやはり2020年4月10日に大林宣彦監督が逝去されたからなのでしょうね。
遺作は「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(4月10日公開予定だったが新型コロナウイルス感染拡大防止のため公開延期中)。
結局、大林監督の手による「つばき、時跳び」の映画化は実現しませんでした。

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