タイムスリップ明治維新 原作:鯨統一郎(青春アドベンチャー)
麓(ふもと)うららは、名前はちょっと変わっているが、どこにでもいる今時の女子高生。苦手な日本史の試験に備えるため、教科書と司馬遼太郎作の「龍馬がゆく」文庫版全8巻を持って帰宅する途中で、不審な男にぶつかった。そしてふと気がつくと、なぜかうららは幕末の江戸にいる自分に気がつく。戸惑いながらも、桂小五郎、伊藤博文、高杉晋作といった幕末のスター達に出会い、浮かれるうらら。しかし、架空の人物であるはずの“森の石松”まで登場するなど、この世界はどこか様子がおかしい。実はこの世界はオリジナルの幕末ではなく、時間犯罪者により改変された歴史の支流であるという。そして、その歴史の改変を是正し歴史の本流に戻すことによってタイムトラベラーは元の時代に帰ることが出来るが、改変が一定限度を超えてしまうと逆に帰ることが出来なくなってしまうという恐ろしい話らしい。うららは現代に戻るために明治維新の実現に奔走することになるのだが…